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我が家もシニアー・ホームですから、シニアー・ホームには必携の「男はつらいよ」のシリーズがあります。もう私は、何度か見たシリーズ映画ですが、我が家のTさんが、また観出しましたので、時々、仕事をしながら、観ることがあります。
寅さんは、恋愛をしますが、結婚するまでは決して肉体関係を持たないという点では、最近の風潮とは随分かけ離れています。最近の人たちは、どうも直ぐに性的関係をもち、そのままズルズルと同棲して、それから結婚する人たちは、「そろそろ結婚しようか」という流れになるようです。勿論そのまま、別れてしまうケースもあります。
いわゆる正式な結婚でなく、性的関係をもつ人たちが多いので、「30過ぎまでは結婚は考えない」と言っても、事実上は、二十代で、いいえ十代から結婚していることになるわけです。というのは、私共から考えるなら、男女の性の関係は、結婚した者だけに許された関係だからです。
寅さん自身は、オヤブンを持たないと申しましても、自分でも、「渡世人」とか、「テキヤ稼業」というのですから、いわゆる柔らかい仕事です。この手の人たちと女性が結びつくと、普通は、性的関係に発展するのが普通と思います。特に寅さんは、お酒も好きですから、酒の勢いで、関係を結び、子供の一人や二人いても、不思議ではないのですが、決して最後の一線は越えません。
一緒に宿に泊まっても、女性の部屋に入り込んでも、そのあたりは非常に潔癖です。そればかりか、他人でも、「そういう知らない人を乗せると・・・悪い奴がいるから・・・」と世話をやいたり、「一つ屋根の下に寝るなら、世間の噂になります」と、自重したり、意見を言ったりすることがあります。
今日の人たちには、「この節、何を言っているのか」と、笑う人がいるかも知れませんが、そういう時代だからこそ、寅さんのような恋愛観は、今でも新鮮なのでしょう。
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