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返品

   アメリカは返品がかなり自由に効きます。私が最初に、そのすごさを知ったのは、アメリカに来て間がない頃、コダックのスライドプロジェクターを買った時でした。それはオクラホマ州で買って3−4ヶ月使って、ミズーリまで引っ越した頃でしたが、自動的に回転する部分が、動かなくなりました。「やっぱりMade in USAはだめだねえ」 と思っていました。ところが、その点に詳しい、あるアメリカ人の友人が、「まだ、保証金の内でしょう?コダックに送り返したら」というので、半信半疑で、コダックに送り返したら、そっくり新品が送られてきました。「たいしたものだ」と思いました。

   これは不良品ですから、新しいのを送ってくれるのは当然かも知れませんが、まるで何でもないものでも、「気が変わった。いらない」と言えば、引き取ってくれますし、現金を戻してくれます。驚いたのは、箱が壊れていても、ビニール袋が破れていても、中身が使っていないとみなされるなら、お金を返してくれます。大体のお店には、そういう返品の客を見越して、サービス・カウンターという場所があります。

  殆ど、お店では理由も聞きません。「返したい」といえば、「ああ、そうですか」というわけです。

  実は、この習慣にすっかり慣れていた私は、日本に行ったとき、某キリスト教書店で、アメリカで頼まれた聖書を買ったのです。そうしたら、アメリカからの連絡で、「もういらない」ということでしたので、返品にいったのです。それは、翌日でした。

  ところが、これが日本では非常に難しかった。最初、「お買い上げのものは、お引き受けできませんが、その金額だけ、何か買ってくださればよいです」と言われました。正直、ビックリ(しかし、日本では普通なのですね)しました。私は、「これは昨日買ったばかりで、勿論まだ包装も破れていません。これをアメリカに持って行っても、私はお金をもらえません。そうかと言って、もう今は何も買うものはありません。お金を返してください」と、・・・・・日本の習慣を、すっかり忘れて、粘ったのです。

  その店員さんは、私がアメリカ在住の牧師だと知っていましたし、そう強くは出ませんでしたが、非常に困っていました。私も、面食らいました、「何で、お金を返すことがそんなに難しいのだろう」と。

  そのうちに、マネージャーらしき、男の人が来ました。その店員さんは、事情を話しています。そして、マネージャーさんが、「それなら、もう仕方がないから返してあげなさい」と言われたので、やっと、現金を受け取りました。

  実は、「日本において、返品とは普通は無理なんだ」ということは、家に帰ってから気がつきました。あの女の店員さんには、気の毒なことをしました。

  サンホゼにも、最近、100円ショップ ダイソー が、開店しています。こちらは大体が、1ドル50セントです。そのレジには、「返品不可」「All Sale Final」 と書いてあります。ナルホド

  アメリカでは、たった2ドル、3ドルのものでも、返品に行く豪傑がおりますし、お店では、それをちゃんと受け取って、お金を返してくれるのが普通です。

  

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