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■学問に限定した活動報告―美学・藝術学・能楽理論・演劇学・解釈学・哲学・仏教学・神学・宗教哲学・日本思想・精神医学・・・晁衡■

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        ↑ ≪上≫;CHAGALL,「雅歌」第4章、1958年、作。
          ≪下≫;CHAGALL,「白い磔刑」、1938年、作。

■宮本久雄『愛の言語の誕生――ニュッサのグレゴリオスの『雅歌講話』を手がかりに――』
 新世社、2004年、320頁、3360円(税込み)。

 これまで、カトリック教会では「愛」の大切さが頻繁に語られてきました。しかし、実体の伴わない虚しい言葉ばかりが浮遊するだけで、聖書の言う愛を生活の中で具体的に活かすことがなかなか難しかったのです。しかし、今こそ、こだまする愛情、いのちの美しさ、神と人との間にくりひろげられるドラマが描かれます。
 
 本書は、四世紀の教父グレゴリオスの『雅歌講話』全15講を現代哲学の知識を駆使しながら日本の社会状況に照らし合わせて読み解いています。

 序章では『雅歌』の性質を説明しながらグレゴリオスの人生体験を紹介しています。次に第一章では、『雅歌講話』を解釈し、第二章では古代から現代にいたる『雅歌』の影響史を素描し、第三章で宮本師の見解をまとめています。

 宮本師はドミニコ会司祭であり、東京大学大学院総合文化研究科教授として教父学やキリスト教学を通して他者との関わりを誠実に深めています。師の方法論はプネウマ言語の地平を開くこと。神の愛の働きに支えられて協働する人びとのダイナミックな運動状態こそが「全神人協働態(教会共同体)」と呼ばれています。

 グレゴリオスの『雅歌講話』は、まさに「人類の古典」。古代教父の愛の思想は生活と祈りを調和させながら、まるで男女の慈しみに満ちた相聞歌のようにデリケートな表現で神と協働態との深い関わりを情感豊かに謳歌します。

 シャガールの絵が装丁に使われ、表紙の「天がける男女の語り合いの情景」と裏表紙の「現代社会の雑踏に屹立するイエスの白い十字架」とが関連づけられています。

 つまり、歴史を導く神が人間に対して「愛のために一切をすて、死をもこえてゆくというおそろしいエネルギー・情熱」(10頁)を愛の極みであるイエスの十字架を通して示しており、その父子の「想い」が聖霊の激情として私たちの間にも確かに働いていることが強調されているのです。この激情を生活の中で生きるときに『雅歌』の世界が実現します。それこそが、協働態のまどいにほかなりません。      2004年8月7日(土)記

http://books.rakuten.co.jp/RBOOKS/NS/CSfLastGenGoodsPage_001.jsp?GOODS_NO=3625561&rbx=X
http://c-faculty.chuo-u.ac.jp/~tsuchi/gyoseki.review7.html
http://books.rakuten.co.jp/RBOOKS/NS/CSfLastGenGoodsPage_001.jsp?GOODS_NO=1755560&rbx=X
http://books.rakuten.co.jp/RBOOKS/NS/CSfLastGenGoodsPage_001.jsp?GOODS_NO=1737727&rbx=X
http://books.rakuten.co.jp/RBOOKS/NS/CSfLastGenGoodsPage_001.jsp?GOODS_NO=1669858&rbx=X

  ◆「わたしの重さは わたしの愛です; わたしは愛によって どこにでも、愛が運ぶところに運ばれていきます。」(アウグスティヌス『告白』第13巻9章)。
   Pondus meum amor meus; eo feror, quocumque feror.

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今日、真生会館で宮本久雄先生の講演を聞きました。その中で先生は「パウロの思想はイエスの木の根に接木したものである」と話されました。質問時間が設定されておらずすぐ帰られました。このことは「パウロのDNTはイエスのそれとは異なる」と理解してよろしいのでしょうか。生物学的にはそうなります。小生もそう理解していましたが自信がありませんでした。宮本先生に質問すべきですが、その機会もありません。先生の講義を拝聴していることの甘えて、先生のご意見をお聞かせ願えればと、書評されていたことをよいことにご質問させていただきます。「ナザレのイエス」と「イエスはキリストである」が小生の中では直線状に結びつかず、違和感があり、この宮本先生の言葉ででしっくり収まったのですが、小生の理解でよいのか自信がありません。この関係をテーマにした論文があればご教示願えれば幸甚です。ご多忙中申し訳ありませんが、よろしくお願い申し上げます。志村幸宏

2008/11/16(日) 午前 3:46 [ 志村幸宏 ]

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先程の宮本先生の講義に関する「乞ご教示」文中DNAをDNTと誤記してしまいました。申し訳ありません。ご訂正の程お願い申し上げます。

2008/11/16(日) 午前 7:06 [ 志村幸宏 ]

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私は宮本先生の学風を尊敬しており、その作品全体から学ぶことによって影響を受けております。私には、「ナザレのイエス=イエス・キリスト」としか考えられません。ですから、志村さんが受けた印象とは異なった見解をいだいております(私の個人的な感触で言いますと、志村さんは宮本先生の真意を自分勝手に解釈しておられるように見えるのです)。ですから、やはり、志村さんが直接宮本先生に御質問されることを願います(真生会館に宮本先生宛ての手紙を書いて送ってみたらどうでしょうか)。志村さん、どうか御自分の思想的フィルターをはずして、物事を眺めなおしていただければ幸いです。申し訳ありません。語弊を招く言い方かもしれませんが、学問的な神学は神学者だけがすべきもので、それ以外の方々は学問的な神学の話題の議論に入るべきではないという立場が私の立場ですので。

2008/11/16(日) 午後 5:23 [ 阿部仲麻呂 ]

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正直に書きます。志村さん、パウロのDNAという発想は、短絡的すぎます。ありえません。パウロはキリスト化されて生まれ変わったのであり、志村さんの見方は誤っています。信仰の立場で物事を眺めてください。近代以降の聖書学の研究視座を、そのまま鵜呑みにしないでください。まずは、10年神学機関で研鑽されてから、御発言ください。世の中で、ことキリスト教に関する解釈で混乱が生ずる原因は素人が最新の学説を少し齧った段階で議論に割って入ることがあるからです。厳しい言い方を御許しください。大事な相手には本音で語りたいですし、学問には妥協があってはならないからです。10年研鑽してから発言してください。思い込みで質問なさらないでください。

2008/11/16(日) 午後 5:29 [ 阿部仲麻呂 ]

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志村さん、まだずっとあなたのことを考えています。私は学問のことになると他者に対して厳しい言葉で意見を言うことがありますので、その点は御許しください。イエスとパウロは連続しています。そして、それぞれの個性もあります。イエスがいたからこそパウロがいます。パウロがいるからイエスも意義を伴って輝きます。しかし、イエスが根源的であり、パウロはイエスにおいて活かされていますので、イエスが大事です。イエスの真意をくみとって大切に表現し直したという意味でパウロは忠実なイエスの理解者です。志村さん、どうか10年間研究をしてください、そして直接宮本先生に質問して解決してください。私は「便利屋」ではありません。私の著作や講義に関する質問ならば私は答える義務がありますが、他の質問に関しては何も言うことができません。状況がわからないからです。申し訳ありません。

2008/11/17(月) 午前 0:42 [ 阿部仲麻呂 ]

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資料や研究書に関しても、どうか御自分で苦労して探してください。安易に何でも教えてくれる先生などいません。勉強は、苦しみながらするものです。私も自分で体を張って調べつくして研究しました。孤独のなかで自分で勉強するものなのです。学問に王道なし!です。

2008/11/17(月) 午前 0:47 [ 阿部仲麻呂 ]

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学問に関することでは、どうしても厳しく人に接することがありますので、御容赦ください。厳しい職人の世界ですので、妥協できないのです。参考文献を御教示くださいという安易な態度に納得がいかなかったのです。御自分で調べてみてください。

2008/11/17(月) 午前 1:31 [ 阿部仲麻呂 ]

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どうしても、こだわりがあって。安易に質問されると怒りを感じてしまう性格がなおりませんので、御許しください。ともかく、御自分で苦労して先生のもとに出向いたり、御自分で汗水たらして調べまわって答えを見つけてください。学問をすることは、重労働なのです!体力と精神力と忍耐力あるのみ、です。努力しないで、答えだけもらおうというのは、駄目です。

2008/11/17(月) 午前 1:36 [ 阿部仲麻呂 ]

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横レスです。志村さんの「DNA」云々は確かに理解として問題があるかも知れません。そして先生の「志村さんが直接宮本先生に御質問されることを願います」というお言葉は全くその通りだとも思います。しかしまた、コメントを拝読して、先生のお考えにも問題があるのではないか、と感じずにはいられませんでした。先生はここで「学問に関しては厳しく人に接してしまう」と何度も繰り返しておいでです。しかし大抵の人は一度言われれば分かるのではないでしょうか。そもそも、そう何度も繰り返されると、挙げられている叱責理由(つまり「学問に厳しいから」)自体が疑わしいものに思えてしまいます。

2008/12/1(月) 午前 2:32 [ N.H. ]

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この志村さんという方は宮本先生の講演を聞かれたとの事ですが、先生もご承知の通り、講義ならまだしも講演であれば、当の分野について「関心はある」程度の方も多く参加されるわけで、そうであってみれば思い込み思い違いの質問が出てくる可能性は少なくないのではないでしょうか。それに対して一々目くじらを立てるのは的外れな態度のように思われます。それに、自分の専門分野に関して関心はあるが全くの素人であるような人が、何か(例え見当外れなものであっても)質問をぶつけてきたり、「教えて欲しい」と言ってきたりしたならば、せめて取っ掛かりとなる書籍なり情報なりだけでも教える、というのも先んじている学者の役割ではないでしょうか。そうすることによってその人を学問へとより深く誘い導くことになるのですから。「大切な人」が問い求めてきたのであればなおさらなのではないでしょうか。10年研鑚しないと質問すら出来ないと言うのはとても乱暴な意見に感じてしまいます。

2008/12/1(月) 午前 2:34 [ N.H. ]


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