あなたの知らない視点で語りたい〜フォト 詩 小説 エッセイ

単行本「片翼のイリス」都環 咲耶子著・本屋・アマゾン・直接取り寄せはゲストブックに来てね。他にもヤフオク、メルカリでもOK

全体表示

[ リスト ]

イメージ 1
        新宿にちびゴジラ現る! 撮影は咲耶子

借金のある人なら、こんな妄想をしたことはないだろうか?
社会が崩壊したら、借金も返さなくてすむのに!
なぜ、そう思うのか? 簡単だ。あなたの借金を記録し、借金を徴収していた組織が消えるからだ。

まだ書面記録の出来なかった時代、税の徴収も、借金も、人々の頭の中だけであった。
金を取り立てる人間の記憶力次第というわけだ。
誰が、どのくらいの負債があるか? あと、どのくらい残っているか? 
負債者が数十人なら覚えているだろう。しかし、それが数百人ならもうお手上げだ。

まだ「書く」ことが発明されていない時代には、多くの人間から取り立てることは不可能だった。
口約束では「払った。払わない」と、もめてしまう。

それが大きく変わったのは、書面に記録できるようになってからだ。
書面は絶大な力を持つ。
その絶大さは借金証書を破ればわかる。現実には金を返してなくても、紙ぺらが無くなっただけでチャラになる。
それゆえ冒頭で妄想したように、社会が崩壊して紙ぺらが燃えることを夢見るのだ。(もっとも、電子機器時代では記録媒体は紙ぺらだけではないので、電子機器が崩壊する妄想となる

こうして書面は絶大な信用力を持つようになった。
笑い話のようだが、人は現実よりも書面を信用している。

大飢饉を招き、膨大な死者を出した毛沢東もその一人だ。
毛沢東は超大国を夢見て、農業生産を一気に二倍三倍に増やすように命じた。
役人の制裁を恐れた村長は、不可能を可能にするため出来高を誤魔化した。地方の小役人もまた上からの叱責を恐れて、数字にひとつ多くマルを書いた。さらに行政官が、官僚がと、出来高はネットワークの中で上増しされ、書面が誤魔化されていく。

そしてそれを信じた毛沢東は大豊作を鵜呑みにし、外国に余った作物(実際は余っていないが)を武器や重機と引き換えに、国民の米すべて売ってしまった。

現代でもそうだが、役人や政治家は現場を見ずに、書面の数字を信じてしまう。

やがて記録媒体は紙から電子機器に保存されていく。
だからといって、誤魔化せなくなったかと言えばそうでもないようだ。
道具が進化しても、所詮、人間の手で行うことだ。
ゴーン氏を見ての通り、巨額な金すら誤魔化している人はたくさんいる。

庶民から吸い上げられた金はどこにいくのか?
富裕層の巨大金庫はパンパンになって、壊れんばかりか?
札束はエベレストのように積みあがっているのか?
そうではない。電子機器の数字に変換されているのだ。
そして皆、その数字を固く信じて生きている。




閉じる コメント(2)

顔アイコン

通貨は全て「仮想」だ。
というのが、浜矩子氏の指摘だ。
みんなが「それに価値がある」と信じ込むことによってのみ、流通することが可能となっている。
誰かが「食べ物は食べ物としか交換しない」と言い出したら、そこからこのシステムは崩れ始めるのだ。。

2018/12/12(水) 午後 3:03 [ MM21s ] 返信する

顔アイコン

> MM21sさん
ネットで個人対個人の取引になれば(たとえば、私は農家のおばさんの髪を出前でカットしてあげて、その対価に野菜をもらうとか)そんなサービス対サービスならお金いらない。発行するなら信用券みたいなものでもいいし。

2018/12/12(水) 午後 11:23 都環 咲耶子(とわさくやこ) 返信する

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事