|
わたしの かたわらには
太陽があり月があり 星がある
ゆえに わたしは 燃やし尽くされ 凍らされ 砕かれる
ビロードの暗黒は 柔らかくゆったりと かつて わたしだった 欠けらを包む
わたしがいたという記憶を
持つ者はいない
ゆえに 嘆くひともなく 罵るひともない わたしの身体には
太陽が溶け 月が溶け 星が溶ける
わたしは独りではなく 指針でもなく 祈りですらない
時間はとうに止まった 歴史は刻むのをやめた
わたしが感じているのは
熱と 光と 暗黒である
都環 咲耶子
|
全体表示
[ リスト ]


