あなたの知らない視点で語りたい〜フォト 詩 小説 エッセイ

単行本「片翼のイリス」都環 咲耶子著・本屋・アマゾン・直接取り寄せはゲストブックに来てね。他にもヤフオク、メルカリでもOK

全体表示

[ リスト ]

イメージ 1
              自然の中で生きる贅沢    撮影は咲耶子

先進国では、がんが原因で死ぬ人は減り続けているという。
現在、がんで死ぬ人の65%は発展途上国の国民だ。
それにもかかわらず、日本人のがんの罹患数、死亡数だけが年々増え続けている。
特に大腸癌。死亡数は、この30年で2倍以上にも膨れ上がった。

理由に高齢化で遺伝子の異常が高まったとも言われているが、同じくらい高齢化しているドイツ、イタリア、フランスではがんの死亡数は増えていない。
大腸癌増加は肉中心の食生活にある。いわゆる食の欧米化。逆に欧米では菜食主義者が増えている。

肉を食べると、大腸に住む悪玉菌が肉類のたんぱく質を分解したとき、発がん性物質つくり出す。
だが、肉食は長寿につながり、栄養面では完璧だとも言われている。

結局、肉食は良いのか悪いのか?

ひとつ確かなことがある。

かつての自然な飼育で育った牛や豚は安全な栄養源だった。だが、
現代の牛や豚は抗生物質や成長ホルモン剤
にまみれて飼育されている。そして家畜の絶望と苦痛を食べているということ。

そしてもうひとつ確かなことがある。
肉食が環境を破壊し、貧者の飢餓を作りだしていることだ。

事実その① 
 
現在の主流は、大規模で集約的な工業型生産である。

広大な草原で放牧それた牛がのんびり草を食んでいる、そんなイメージはもはや過去の夢である。

輸入牛があれほど安いのは何故か?モノとして扱われているからだ。
仔牛肉用の牛は、生まれてまもなく母親から引き離され、一生を暗い場所で、首から鎖でつながれ、身動きのできない状態で過ごす。これらの子牛は大抵、貧血、下痢、肺炎、蹄病にかかっている。 

肉牛はその短い一生の間に苦痛を何度も味わう。焼き印、去勢、除角などである。もちろん最後の日の苦痛の酷さは言語に尽くしがたい。具体的な描写を知りたければ検索すればわかる。
実際、その苦痛の抵抗で、牛を処理する不法労者も常に危険にさらされているうえ、彼らもまたモノとして扱われているので怪我をすれば解雇され、医者にかかることも出来ない。

生まれた子豚も同様だ。陽の光を見ることもなく、藁の上で寝ることも、ドロの中でころげまわることもない。
殺される日が来るまで、幅が狭くて向きを変えることもできない小さいケージに入れられる。ケージの床は格子状の金属で、排泄物は格子の目を通って巨大な「肥溜め」に流される。
完全に産業化した工場式農業は、動物を狭い場所にぎゅうぎゅうに詰め込むために病気の感染を速める。

事実その② 
肉を食べる人は平均して一生の間に2400頭ほどの動物の命を奪う(数字は米国人だが現代の日本人もかわらないだろう)

「だから命に感謝して食べよう」というような情緒的な話でない。もっと深刻な現実がある。
私たちが牛肉を1kg食べるごとに、車で100km走るのと同じ量の温室効果ガスが排出されているのだ。
さらに大規模な森林破壊、家畜の排せつ物などが原因で、いまや畜産業が排出する温室効果ガスは全体の14%を構成し、気候変動をおしすすめる要因である。
それは
地球上の全ての交通手段(車、トラック、飛行機、船舶、列車)が排出する量と同レベルなのだ。

事実その③
広大な農地の生産物は、人間の食料ではなく家畜用に作られている。

世界中の農地の大部分、なんと75〜80%が、家畜用の飼料の生産に使われている。
なぜなら家畜を早く成長させ、脂肪の乗ったおいしい肉や大量の乳を作り出すため、トウモロコシや大豆など栄養価の高い穀物が餌として必要なのだ。

世界中に飢餓に苦しむ人々が大勢いる中、動物の餌となる穀物を大量に栽培することの是非が問われている。

また家畜の放牧地を確保したり、飼料を生産したりするために、森林伐採が異常なスピードで進んでいる。
いま、地球の陸地の26%が、家畜の放牧地に使われている。

事実その④
何千頭何万頭の家畜の排せつ物が土地を汚染している。

飼育場では効率を求めて狭い敷地内に大量の動物が押し込められている。ここから自然に分解・循環することが不可能なほど大量の排泄物が出る。
排泄物と共に流れ出る病原菌や有害物質により、土壌や地下水・河川が汚染が深刻になっている。

また飼育に多量の水を必要とするため多くの井戸が掘られ、地下水に影響が出ている。1ポンドの大麦を収穫するには60ポンドの水が必要だが、1ポンドの肉を得るには2500から6千ポンドの水が必要なのだ。

事実その⑤
意識して肉食を減らすことで、地球と弱者が救われる。

私たちが必要以上に肉を食べなければ、熱帯雨林を違法伐採してまで放牧をする必要がなくなるのだ。
確かに日本ではこれほど酷い有様ではない。しかし裏を返せば自国の資源は汚さず、他国の資源を利用・汚染して、肉・乳製品を消費しているわけだ。

欧米では、徐々に肉食を減らすよう、週に一度肉を食べない日を設けるキャンペーンが行われている。

これは私たちの愛すべき子供たちの未来に関わることだ。
週にたった1日、もう少しがんばって週3日、肉を食べなければ、次世代の人たちも私たちと同じように豊かな暮らしができるかもしれない取り組みなのだから。

閉じる コメント(4)

辛くて読んでいられません。

2019/1/30(水) 午後 0:24 kiyoi08

顔アイコン

昔の人達の生活、自給自足自家栽培、全て安心安全。
今は全て口にする物は怖い気がします。

食べ物は子供の頃から気をつけるべきで
癌が多いのは食べもの原因多い病気になってしまってからは遅い思います。
生き様が死に様。食べ物も同じでしょうね?

2019/1/30(水) 午後 1:37 [ 可愛い花 ]

顔アイコン

> kiyoi08さん
コメントありがとうございます。
これでも、かなりボカシて書かれています。現場の悲惨さは想像を絶するものです。ほとんどの人は知らなさすぎです。そして知った人は伝える義務があるのです。

2019/1/30(水) 午後 6:55 都環 咲耶子(とわさくやこ)

顔アイコン

> 可愛い花さん
昔はのんびりした時代でした。
家畜も家族のように扱われ、感謝とともに命をいただきました。私たちが癌になるのは沈黙した動物たちの無言の抵抗のような気がします。

2019/1/30(水) 午後 6:59 都環 咲耶子(とわさくやこ)


.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事