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宇宙飛行士を選ぶための選抜試験の最中だった。
とあるミステリーが起こる。

「おいゼッケンI(アイ)が二人いるぞ!」

閉鎖空間で課題をこなす宇宙飛行士候補生らをチェックしていた審査員らがざわめいた。
他の審査員が叫ぶ。
「代わりにHがいない」

原因はすぐにわかった。Hのゼッケンの縦横を間違えて身につけていたのだ。
それでHがIに見えたのだ。

「気づかないんだね」
「周りも教えてあげればいいのに」

そう言った審査員らの顔が、しだいに深刻なものに変わる。
「この候補者たち、みんな大丈夫か?」

あなたは、何故審査員がこのハプニングを深刻に受け止めたかわかるだろうか?
たかがゼッケンのつけ間違いではない。
これは宇宙では、命に関わる出来事なのだ。

宇宙服はいくつかのパーツに分かれている。
手順通りに着込んでいかねばならない。もし間違えたら、命に関わりかねないのだ。
それは自分だけでなく、乗組員全員の任務に影響する。

さらに間違いを他者が教えないことは「チームワーク」に問題があるということである。
チームワークは、宇宙では作業を進めるためだけの言葉ではない。
命を守るための言葉でもある。

ひとりの審査員が苦々しい顔でつぶやく。
「つけ間違えて気がつかないままでいるというのは、あまりよろしくないですね。
他の候補者も気づいて指摘してあげるべきです。ライバルとはいえ、同じ目標に向かうチームメイトなのですから」

宇宙飛行士採用の試験で最も重要な基準には、リーダーシップともう一つある。
フォロアーシップだ。
フォロアーシップとは、リーダーに従い支援する力を示す。

 ちょっとしたハプニングが、宇宙飛行士試験では重要な問題点として取り上げられる。
なにしろ人間のいることの出来る船内は閉鎖空間であり、壁一枚隔ててその向こうは真空の宇宙なのだ。
その閉鎖空間に支障を与える人材は選ばれない。

スタンドプレーも逆に謙虚さも、危機的状況では足を引っ張ることになる。
「他人がミスをすれば自分が有利になる」と考えて放置するなどは論外である。

※資料元は「宇宙飛行士選抜試験」・大鐘良一・小原健右

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なにしろ人間のいることの出来る大気圏内は閉鎖空間であり、わずか500km隔ててその向こうは真空の宇宙なのだ。
この生存環境を壊してしまったら、もはや人類に行き場はないのだ・・・。

2019/3/19(火) 午後 0:22 [ MM21s ] 返信する

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> MM21sさん
コメントありがとうございます。
宇宙船地球号ですね。
乗組員が協力しないと、とんでもないことになりますね。

2019/3/19(火) 午後 8:39 都環 咲耶子(とわさくやこ) 返信する

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タイトルを見た時に「11人いる!」を思い出してしまった。。(笑)

2019/3/20(水) 午前 5:49 [ MM21s ] 返信する

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> MM21sさん
意識してたかも〜♪

2019/3/20(水) 午前 10:20 都環 咲耶子(とわさくやこ) 返信する

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