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     お守り買ってよ!キツネだって願いをかなえてくれるんだ。  撮影は咲耶子

神様っているの?
という疑問に答えるには、質問者と回答者の間で、神の定義を相当
すり合わせないとならない。

とにかく神の定義が広すぎて半端ない。

だれもが「神様」と一言で片づけるが、じつはこの「神」という言葉ほど漠然とした言葉を知らない。
とりあえず、神を三つの種類に分けてみる。

第一の神。
まず呼び名があれば、それは在るのだろうが、じつは誰も見たことがない。
ギリシャ神話の神々は超有名だが、見たものはいない。
彼らは想像上の存在である。人間が存在しなければ彼らも生まれない。
なぜなら人間を模して超人化した存在だからだ。

彼らは嫉妬深く、見返りを求める。このように人間を土台に超人パワーを持つ神は、人間の切なる願いから世界中に生まれた。
日本の古代の神々も人間型である。矛盾だが人間がモデルなのである。
つまり人間の作った価値観を超えられない神がいる。

さらに低級霊を神と勘違いするという事態も起こる。
第二の神だ。
祈るだけで願いごとを叶えてくれる神がいる。
安易に願いをかなえてくれる神とは、肉体を持たない霊の仕業が多い。低級霊は俗な願いを叶えて人間の欲を刺激してその人の人生をもてあそぶ。
彼らはその人間の精神性は問わない。金持ちになりたい。憎たらしいアイツを蹴落としてやりたい。
どんなに強欲でも卑劣でも叶えてくれる。
彼らは超人的な力を持つので神と呼ばれる。その後の人間の堕落には責任は持たない。

同じく、宗教から生まれた神も願いを叶える。
善い行いをすれば(善い行いというのが、これまた漠然としているのだが)幸せにしてくれるという神様。つまり見返りを必要とする神だ。

この神様たちが生まれた頃は目的も純粋だったが、今ではすっかり欲にまみれた人間に利用されている。
とくに金と権力がからんでからは、目も当てられないほど貶められた。
今は愛はかき消され、罰を与える恐い神である。

第三の神。
これはかなり抽象的だ。
ようするに神はシステムというもの。宇宙というシステム自体を神と呼ぶ場合だ。
宇宙のシステムを研究する科学者の中には、その想像を絶した完璧性を神と呼ぶしかないと例えるものもいる。
つまり、完璧性を神に例えたわけだ。

この神はもちろん人間の狭い価値観を超えている。
この世で起こる善も悪も人間ならではの価値観だ。システムである神にはなんら関係ない。
無慈悲だと感じるが、生命全体を俯瞰したときには、平等でえこひいきがない。
そして、
人間の傍若無人な行動にすら手を加えない。ただ因果関係はシステムなので、結果は人間の側が作る。

最初の疑問に戻ろう。

神はいるのか? いると聞けば擬人化になるので「いない」
神はあるのか? システムは疑いようもなくあるので「在る」

結局は神という概念も言葉遊びの範疇から逃れられないわけだ。

kk

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    読んだ気になって、サルよりは頭がいいって本当?    撮影は咲耶子  

「教科書が読めない子どもたち」が問題になっている。
一応、文章も読むし、音読も出来るが、本人の頭の中には全く
「その内容」がイメージ出来ていない。
数行以上の文章を、意味をもって読み解くことが出来ない。
つまり字ヅラを追っているだけである。

テストで出る「この時の筆者の主張/心情を説明せよ」を現実世界で活用出来ないと、どうなるか?
本人も気づかぬうちに、いじめっ子になる。なにしろ相手の気持ちが、わからないのだから。
ここまで読んで、私たち大人は「だから最近の子供たちは……」と嘆く。

だが、大人達よ、ちょっと待て。それって子供だけだろうか?
大人もそうじゃないだろうか? しかも全世界的にだ。
SNSが普及して明らかになったことがある。
提示版をご覧になればわかる。役に立つ意見よりも、圧倒的に不愉快な意見が目に付く。

もちろん戦略として、発言者の意図を肯定するより、否定するほうが周囲の反応が強いので、批判コメントを入れてしまう傾向もあるだろう。
だが、そんな単純なことではない。
そもそも発信者の文章の、文脈的意味や表現意図を理解出来ない人が圧倒的に多いのだ。

●SNSのコメント欄に痛烈な悪口を書き込む。
●やりとりが全くかみ合わない。
●見当違いな意見や罵倒を続ける。
●文脈が読めない人が、不快な文章を書き並べる。
●詳細を知らない人が、知ったかぶりして非難する。
●どう読んだら、そういう解釈になる?
●記事の全体は読まず、話の論点も掴む気がさらさら無い。

どうしてこのようなことが起きるのか?
書かれていないその人の背景を想像して、その発言に至った過程を想像せずに決めつけて物事を言うからだ。

読解力の調査によると、全体の8割も基本的読解力に欠けていることがわかっている。
つまり読めていない。理解していない。わかっていない人がほとんどというわけだ。

もちろん日本人の読解力は、世界的に見れば悪くない。
だがそれも1割ほど高くなるだけで各国の酷い理解力から見て、
ややマシというだけだ。
語彙だけが貧しいならいいが、相手が何を言いたいのかすら理解出来ないのだ。
発信者の真の理解者は、実は、たったの1割という現実が悲しい。

そもそも分厚い本を楽しむ人は、人口比でどのくらいいるだろう。
子供だけでなく大人でも「長い文章が全く読解出来ない人」はたくさんいる。

読解能力をもたない人は、保険の約款を理解できない。
新聞記事の趣旨も分からない。
提言の要点をつかんだり、小説に込められた機微に心揺さぶられることもない。
こうなると、自分が生きている社会の構造を解釈し、把握することもできない。

だが、社会に不満なので社会に関わろうとする。
すると的外れな解釈と、偏った結論が社会に拡散される。
伝言ゲームではないが、最初の発信された言葉の趣旨とは、かなり異なったものが、
真実を把握せぬままに、私たちを思い込みという混乱に巻き込む。

これを回避するにはどうしたらいいか?

感情だけで、批判記事に迎合しないことだ。
また、又聞きを拾った書き込みを信用しないことだ。
真摯な批判記事なら、深いリサーチと、その人なりの真実があるので、あなたに新しい視点をもたらし、不愉快な気分になることはない。
そもそも発信者の真実に肉薄している意見は、見つけることが難しいほど限られていると考えていい。

なにしろ、私たちには発信者の趣旨を読み取る読解力がないのだから。

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    小枝にかかった小さなハートの忘れ物     撮影は咲耶子

現在、四日連続で頭痛薬のお世話になっている。
睡眠中に酷くなり、明け方、仕方なく頭痛薬を飲む。

私の片頭痛は、安静にも睡眠にも関係ない。
鎮痛剤を飲まないで我慢していると、どんどん悪化して、仕事に差し支えることになるので始末が悪い。

だがこの片頭痛はありがたいことに、予兆があるので、早いタイミングでクスリを飲めば、その後の痛みを阻止できる。

この「痛み」と付き合って長いが、どうしようもない痛みに襲われるときは、「痛み」を感じる神経なんていらない!と恨めしく思ってしまう。

そもそも「痛み」とは、かなり漠然としたものだ。
人によって、「痛み」に強い人と弱い人がいる。

脳が「痛い」と判断すれば、痛くなくても痛いと感じる。
実際、痛みは制御できるらしい。
つまり脳の感受性次第ということだ。

たとえば軽度の怪我をしたとする。訓練を受けた兵士なら、そんなことは日常茶飯事なので気にしない。
だが普通の人なら痛みに大騒ぎするだろう。

ポジティブに痛みを捉える人は、痛みをあまり感じないという。
逆に不安や恐怖、怒り、うつだと、痛みは倍増する。
それを利用したのが、拷問である。
わざと罵倒したり、脅したりして、痛みへの感受性を高くするのだ。
この演出で、殴られた一発の痛みが数倍にも強くなるのだ。

出産の痛みは、痛みの中で最高だと言われているが、動機がポジティブなので、耐えられる痛みと感じ、再び出産することに恐怖を感じない。

さて「痛み」は、無ければ無いほどよいと皆は思う。
しかし、
現実には痛みは生きていくうえで、非常に大事な役割を果たしている。

生まれつき痛みを感じない先天性無痛症という疾患がある。
この患者は体のいたるところに、ひどい傷あとや〈あざ〉をもち、関節は著しく変形している。
原因は、なにもわからない幼児期に、自分の身体で遊び自傷したためだ。
たいくつから自分の舌を噛んだり、目に指を入れたり、熱いものを触ったりして火傷したせいである。

痛みは過度な行動を制御する。また傷んでいるところを防御する。
たとえば痛みを感じないと、損傷した関節を動かし続け傷を悪化させてしまい、広範な感染を起こし死んでしまうこともある。

「痛み」を悪いものと考えるのは早急すぎる。
結局、すべてのものごとには、コインのように表と裏がある。
こんなもの無くなってしまえばいい!と考えるのはコインの片面を見ているからだ。

この世界は二元的に出来ている。暑い寒い、上と下、右と左、小さい大きい。
どちらかを無くすとは、コインの片側を否定するのと同じなわけで、困ったことに世界が成り立たない。
「痛み」もまた、不具合のサインなのだから、必要悪と思って付き合うしかない。



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   死はたった一度きり。 死の原因と死の恐怖のどちらに関心がある? 撮影は咲耶子 
       
世界の未来は暗い、もちろん自分の未来も暗い。
生きていても仕方ない。そう考えて自殺する人たちがいる。

一部の人たちだろうと軽視してはいけない。
たとえテロによる死を無視したとしても、
自殺する人の数はとても無視できる数ではないのだ。

私たちは深刻な死が「戦争」と「テロ」だと誤解している。
数字で言えば、これは間違いだ。

現在、人類が何によって殺されているかご存じだろうか?

じつは戦争でもなくテロでもなく、犯罪でもない。
それら全部を合わせて殺された数よりも、自ら命を絶つ人のほうが断然多いのだ※。
(※2012年統計、戦争の犠牲者は12万人、犯罪の犠牲者は50万人)
(自殺者は80万人)

いやいや、戦争は飢餓の死を含むじゃないか、と反論されるかもしれない。
これも違う。
飢餓で死ぬ人々より肥満で死ぬ人々のほうが、これまた断然多いのだ。
(糖尿病の死者は150万人)

現代ではそうかもしれない。だが世界大戦では膨大な数の人が殺された。と言うかもしれない。
(第一次世界大戦の死者は4千万人)
ところが、過去もまたしかり、世界の人口をとんでもなく減少させたのは「疫病」だった。
(黒死病、スペイン風邪、天然痘などの死者はそのたびに何千万にのぼる)

さて、今話しているのは感情の問題ではない。数の問題、確率の問題だ。
テロリストは恐いが、マクドナルドは恐くないと言っているのは感情である。
実際、マクドナルドを食べるのは貧困層だ。セレブは決してジャンクフードに手を出さない。

ある極右の政治家が「貧乏人が食べられないって? やつらは肥満体ばかりじゃないか」と言った。
不健康なジャンクフードは野菜よりもはるかに腹を満たし、安く買えることを無視している。

私たちは死の原因には、あまり関心が無い。むしろ死の恐怖に関心があると言える。

予告の無い派手な死は恐ろしいが、緩慢な死は「ユデガエル」と同じで怖くない。

だからテロリストや政治家は恐怖を利用して、確率の低い死と思惑を結びつけようとする。
この世界は恐い、この世界は暗いと思わせて武器を正当化し、あげくに戦争に誘導する。
それでも現代では地球規模で経済社会が幅を利かせているので、武器消費に選ばれた国以外は戦争は起こらない。

けれど、人々は確率の低い死に恐れおののき絶望し、恐怖でどんどん想像を膨らませ、酷い世界に生きていたくないと自ら命を絶つ。

恐怖という感情は強烈に私たちを支配している。
だから疫病も戦争も飢餓もコントロールされた現在の世界が、歴史上でもっとも安心になったとは誰も気づかない。

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            銀座の裏通り       撮影は咲耶子

「いい加減」だよね。
なんて言われるのは、あまり誇らしいことじゃない。

けれどこの世界、何が良くて何が悪いと、きっぱり割り切れるものじゃない。
その代表が「いい加減」という言葉かもしれない。

じつは「いい加減」の意味には「良い加減」という意味もある。
つまり適度である、ほどよい加減である、という肯定的な意味だ。

最近、ある記事を読んだ。
「大阪湾の水が綺麗になりすぎて、栄養が無くなり魚が激減」というタイトルだ。

高度成長期時代、工場排水で湾の汚染が酷くなった。
あの頃は、ヘドロの中、無数の魚の死骸が浮いていた。
この反省から、水質基準を厳しくして、おかげで水はどんどんキレイになった。
そして現在ではキレイになり過ぎた湾に、魚が住めなくなったという。

正しい事をしたはずなのに、結果は皮肉なものだ。
「水、清ければ魚棲まず」という言葉を思い出す。
生き物とは、まったくメンドクサイものだ。

生き物には人間も含まれる。
昔、職場に完璧主義で向上心の高い先輩がいた。
注意や指摘すること、すべて正しい。
皆、その完成度に反論できるはずもなく、その人の傍で、わずかなミスすら緊張してしまう。
無駄話もいっさい無し、その結果、その人は皆から敬遠され、孤立し、やがて辞めていった。

さて、代わりに新しい人が入った。皆は、本気半分、冗談半分で「ほんと、いい加減だよね」とその人に文句を言う。
けれど何故か可愛がられた。
あのピリピリしていた職場が、無駄話ばかりのダレダレになった。

これは良いことなのか? 悪いことなのか?
「いい加減」と「良い加減」は紙一重。
人間社会もメンドクサイものなのだ。


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