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ウィンディ・ガール サキソフォンに棲む狐I (サキソフォンに棲む狐 1) 2012/9/15
ストーミー・ガール サキソフォンに棲む狐II (サキソフォンに棲む狐 2)2014/8/19

永見典子は須賀瀬高校一年生。吹奏楽部でアルトサックスを吹いている。父・光太郎は二年前に新宿で不審な死を遂げ、母の瑤子と二人暮らしだ。彼女の行動に異常に口出しする母に、反発する典子。そんな典子の秘密の親友は、彼女のサックスに棲みつくクダギツネのチコだ。譜面が絶対で、部員に命令を強制する顧問の高垣、いやな先輩・柿沢、厳しい練習、理不尽な説教、でも典子は仲間たちとレギュラー・オーディションやコンテストの準備に部活を頑張っていた。ところが、そんな吹奏楽部に、不思議で不吉なトラブルが次々に起こる。典子はチコの力を借りながら、トラブルを解決していく。一方、典子は父の最期の様子を知ろうと新宿に行き、ふと入ったライヴハウスでミュージシャン・坂木新のステージを観る。力強くさまざまなものを自由に表現するその演奏に強い衝撃を受け、典子は未知の音楽の魅力に導かれていく…。事件に、人に、音楽に、出会い、ぶつかり、悩みながら進む少女を描く連作小説。(「BOOK」データベースより)

久々の田中啓文。
主人公の女子高生がためらいなくまっすぐ努力して、その努力がちゃんと報われてて、ちゃんと青春小説していてる。
でもきっと途中からぐちゃぐちゃにかき乱されるんだろうな、と不安かつ楽しみにしていたけど、
ちゃんと青春小説のまま終わってびっくり。

途中からとにかくジャズが聴きたくなる。

そして落下する緑の主人公の名前なんだっけ。。。と気になって仕方なくなる。
(永見緋太郎でした。そして主人公の典子のお父さんは永見光太郎。)

本日は、お日柄もよく

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本日は、お日柄もよく
徳間書店(2013.06)

OL二ノ宮こと葉は、想いをよせていた幼なじみ厚志の結婚式に最悪の気分で出席していた。ところがその結婚式で涙が溢れるほど感動する衝撃的な スピーチに出会う。それは伝説のスピーチライター久遠久美の祝辞だった。空気を一変させる言葉に魅せられてしまったこと葉はすぐに弟子入り。久美の教えを受け、「政権交代」を叫ぶ野党のスピーチライターに抜擢された! 目頭が熱くなるお仕事小説。

日常的に本を読まなくなってどのくらいたつだろう。

3年前に実家に戻ったのだけど、小説の入ったダンボールは開けられないまま倉庫に放置されている。
かといって全く本を読んでないわけじゃないんだけど(津村記久子は手元に置いて何度か読んでる)
なんか新しい作家さんいないかな、とか思わなくって。
それどころかシリーズものの続きが出ているのを知りながらも手を伸ばす気にもならなくって。

そんななかでfacebookで知り合いに勧められたのが原田マハの「キネマの神様」だった。

原田マハ、名前は見たことあるけど好みじゃないっぽいんだよなぁ。
なんか漢字の苗字+カタカナの名前って軽薄じゃね?
とか何の根拠もなく思いながら。

結果として好みじゃないんだけどすいすい読めちゃう。
あれ?最近本読んでなかったのに読めちゃうなぁ。と不思議になるほど読めちゃう。
それでもって好みじゃないんだよなぁと言いながら地元の図書館で借りて原田マハを読み続けてる。

ひりひりする感じがなくって、きっとハッピーエンドになるだろうという安心感があって
出てくる人物がびっくりするほどおかしくはなくって、毎回何らかの知識がちりばめられてて
それでもなんか物足りないんだけど今はほら、リハビリ期間中だから、とか言いながらまた借りてきて読んでいる。

全く本の感想ではないなぁ。
まぁ、久々だからよしとしよう。(勝手だ)

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武田百合子さんとの出会いは「犬が星見た ロシア旅行」。

もともと旅行記が好きで、偶然手に取った一冊。
でもそれは旅行記、というよりもロシアに向かう船の中の日記であり
ロシアの列車の中、ホテルの中での夫婦の日記だったのだけど
そのそっけない文体の中のいきいきした視線にノックアウトされ、
すっかり武田百合子さんのファンになってしまった。

そうなると当然、富士日記に手を出し、
百合子さんだけでなく泰淳さんのファンにもなっていた。
というより武田夫妻のファンというべきかも。

そうやって、頭の中に残っていた泰淳さんゆかりのお寺。
目黒にある立派なお寺、とのことで勝手に
中目黒の「正覚寺」だと思い込んでいた。
が、調べたら「長泉寺」とのこと。
なんと自宅から1キロ以内の至近距離にあるという。

ということで、スーパーに行く途中で思い立ち初めて訪れました。

最寄の郵便局を過ぎ、
その向かいのイタリアンレストランでのあまり楽しくない経験を思い出しながら
馬喰坂を登ります。
と、疲れる前に突然現れる現代彫刻はかなりシュール。
うーん。大丈夫かな。

と思いきや、屋外展示場はいくつかあって、
いわゆる現代彫刻的なものはごく一部(というか最初に見たところくらい?)
どちらかというとブロンズ像中心かな。
しかも少女像が多いので幅広い年代にも好まれるのでは?

そして美術館の屋内へ。
落ち着いた、居心地の良さ。

なんと喫茶室もあって、飲食はそちらで、とのことなので
お弁当持参でもいいみたい。

休日に本を片手に訪れたいな〜。
なにしろ日曜の昼下がり、雨も上がってたのに屋外、屋内ともに私しかいなかった。
図書館よりもずっとずっと落ち着く。

http://www.museum-of-sculpture.org/musse/f.html
入場無料、月曜休館、10時〜17時(16時半まで入館のこと)

夜の欧羅巴

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久しぶりにミステリランドを手に取りました。

べるさんの記事を読んでこの作品のことを知り、早速図書館で予約した本。
井上雅彦といえば、「竹馬男の犯罪」を以前読み、すごく好きというほどじゃないのですが
いかにもな小道具で溢れててわくわくしたのを思い出しました。
だって、舞台は「引退したサーカス団員のための養老院」なんですもの。

そしてミステリランド。
もう何しろこのミステリランド特有の装丁にわくわくしちゃいます。
図書館本なので残念ながら函なしなのですが
子供の頃に想像した、お屋敷の書斎に並んでいそうな
ちょっと魔法の匂いのする本。

ここに、一冊の本がある。
箱入りの上製本。上質の紙を使って、丁寧に作り込まれている。

こんな感じで始まるのですが、最近は箱に入ってない本のほうが多いから
この本で初めて箱入りの本を手にした子供が読んだとしたら。
もうわくわくしちゃうと思うんだ!私なら絶対する。
しかも、一冊通してひらがなじゃなくって
難しめの漢字を多用しててルビがうってある。

そうそう、漢字の読み方って、授業じゃなくって、
本を読んで覚えたものだったわ。
知らない漢字が出てくると困るよりわくわくしたわ。

と、ここまででわくわくが4回。
つまりは内容に入る前にわくわくしちゃったわけ。(5回!)

そして私のわくわく(6回)は登場人物の一人が
アッティリアーノ=ボマルツォに向かうと知ったときに最高潮!
行った!!!!!!そこ行ったよ!!!!!
大学時代に、敬愛する澁澤龍彦を偲ぶ旅に出たときに行った!
正直、怪物公園のことあんまり覚えてないんだけど行った!
公園の中のことよりも電車の中からみる、
欧羅巴の冬の景色のほうが印象に残ったけど行った!

はあはあ。

まあ、そんなにボマルツォの怪物公園自体はさらっと流されたんですが、
夜の種族、吸血鬼、怪物公園、ユングフラウ、などなど
子供の頃に憧れた夜の空気、不思議、怪奇がきらきらとちりばめられてて
本当に楽しかった。

小説としても面白かったけど、なによりも子供をわくわくさせる!ために書かれた印象で
まんまと元子供の私がわくわくさせられてしまいました。

今度は、井上さんの大人作品を探してみようっと。

桃尻娘シリーズ

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昔からシリーズものが好きで、少しずつ読むということができない。
シリーズに手を出すとなると一度に全部読まないときがすまない。

ということでブログお休み中もアガサクリスティ制覇(シリーズじゃないけど)とか
佐々木丸美読破とかダルジール読破とか浅見光彦読破(これはまだ途中)とか。

ここ最近、読んでたのは

橋本治の桃尻娘シリーズ

むかーしむかーし、学生時代に親友のしのぶちゃんにかりて読んだこのシリーズ。
(そして今日は彼女の誕生日!おめでとう!)
それから読み返す機会がなかったので、自分的にはやはり彼女に借りて読んでいた
純情クレイジーフルーツとなんか区別がつかなくなってたのだけど。

めちゃくちゃいい!

最初、文体が「ぼくらの時代」的な、うすーい感じでやっぱ純クレか、と思いきや
なんだろう。若いってこと、青いってことの恥ずかしさとか強さとか潔さとか、
プラスもマイナスも全部一緒くたにどわーっと押し寄せてくる。

何も覚えていなかったつもりだったのに
「あの時のこの感情は私のオリジナルじゃなくって、このシリーズを読んだことで自分に残った残像なんじゃないか?」って不安になったくらい。(そして実際にそうかもしれない)

女子校育ちだからゲイなんて小説だとかマンガにしかいなかったのに
働くようになってずっとゲイの友人が周りにいるのはこのシリーズの影響なんじゃないかと思うくらい。

ゲイかノンケか男の子か女の子か、よりももっと大きな溝があるって知ってた(知らされてた)し。

とにかくシリーズ通して自分の血肉となってた気がするこのシリーズだけど

2作目 その後の仁義なき桃尻娘
3作目 帰ってきた桃尻娘

がたまらない。

もともと高校生の物語だとおとぎ話くらいに遠くの記憶のかなたでさらっと流せるし、だからこそ楽しんで読める。
大学生(+予備校生)ってなるとぐんと現実に近づいてきて、
彼女たちが傷つけたり諦めたり、葬ってしまう感情が、なまなましくよみがえってしまう。
フラッシュバックってこういうことを言うんじゃないのかな。
(自分的には岡村靖幸も非モテ的感情がフラッシュバックする。
だから好き、というか他人と思えない、というか)

なんか熱くなっちゃった。

これまで橋本治を敬遠してけど、やっぱり読むべきでは?
うーん、何から手をつけていいのやら。

ああ、そしてもういちど
しのぶちゃん、誕生日おめでとう!
一生、本を読んでいきていこうね!

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