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「柚之木峠」
三重県亀山市加太町 走行2011.10.19
東海道の「関宿」から「加太越奈良道」に入りまして「加太宿」から「柚之木峠」へと 参ります。 「加太越奈良道」とは「大和街道」の事でして、大海人皇子が壬申の乱の折に通った事から、
「鈴鹿峠」が開かれる以前の「東海道」とする説もあるそうです。 その昔は 「いかやまと道」
江戸の頃は 「加太越奈良道」 明治の頃は 「大和街道」 いろいろと名は変わっているみたいです この道は25号線「名阪国道」の旧道になりまして、関宿から柘植へと抜ける道ですが 加太の町から左折しますと「柚之木峠」への道となります。 「柚之木峠」 シクロツーリストの「峠百選」にも入ってます
なにも無い切り通しの峠ですが、この雰囲気は好きですね。
加太宿を望む
峠への入り口
峠を下りますと「伊勢別街道」「椋本宿」に出ます。 有名すぎる「旅館角屋」
「ひだりさんぐう道」と書かれた道標 江戸後期のものです
「木製標柱」「津市元標へ三里三拾三丁目八問」と記されています
私の家からは、「旧東海道」を走り「亀山宿」「関宿」そして「大和街道」さらに「伊勢別街道」
「椋本宿」などを通りますので、とても素晴しいルートですし静寂に満ちた「峠道」といい
ゆったりと走るにはとても良い道です。
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「日本百名峠」
「井出孫六」氏の「日本百名峠」の中で
峠き百年前まで、何千年と生きつづけてきた。 峠の死は、鉄道の布設とともに始まり、急速に人間の生活の表から姿を消していった。 鉄道が布設する以前の、つまりみの国の近代の歴史は 峠を除いては考えることができぬように思われる。 東北の峠には、一揆と飢餓の歴史が刻まれ
関東の峠には、民権の雄叫びが聞こえる
甲信越の峠には、工女たちの溜息がもれる
関西の峠には、遣隋使の足跡があり
日本海側の峠には、塩や魚を背にしたポッカたちの足音も聞こえる
中国山地には、タタラと木地師の汗が流れ
九州の峠には、唐物洋物の運ばれた南蛮の香りが残っていた
峠の一つ一つが個性と表情を持って、それぞれにこの国の精神風土の縦糸となって
織りなされているとでもいったらよいだろうか。 この「日本百名峠」という本を製作するにあたって、全国千余の峠の中から 四百七十余の峠を拾い出して、全国均等に百の峠を選定したそうである。 そこから峠を愛する方々の十余名が、それぞれ地図をポケットに全国に散ったそうです。 この本の中で私が訪れた事のある峠は
北海道「美幌峠」 車
秋田「八幡平」 オートバイ 福島「大内峠」 オートバイ 栃木「金精峠」 オートバイ 「細尾峠」 オートバイ 群馬「十石峠」 自転車 岐阜「野麦峠」 自転車 長野「大門峠」 自転車 「和田峠」 自転車 「碓氷峠」 オートバイ 「杖突峠」 自転車 「権兵衛峠」自転車 「馬篭峠」 自転車 三重「鈴鹿峠」 自転車 「長野峠」 自転車 滋賀「花折峠」 自転車 京都「堀越峠」 自転車 「京見峠」 自転車 などがあります 「峠」は「山」「上」「下」という感じを借用合成して発案したそうですが、 とても雰囲気があり、素晴らしい表現力だと感じます。 この本の最後に「三橋秀年」氏が 奈良県、芋峠に辿りついた時。頂上では一つの家族が数体の地蔵を供養しいてる最中だった
持統女帝や後醍醐天皇も越えたと伝えられる芋の地蔵を慰めている姿を見て 私は言い知れぬ感動におそわれた。 「西村寿行」の「白粉峠」では、峠を境に貧しい農村と豊かな城下町があり
農村では食べる物も無いので、娘を町に売り食を繋いでいるのだが 娘が町に行く日は顔に白粉を塗り「峠」を越えて行ったという。 数多くの物語が眠っている「峠」に言い知れない魅力を感じています。
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「峠」
真壁 仁 昭和の農民詩人で山形人
峠は決定をしいるところだ。
峠には訣別のためのあかるい憂愁がながれている。
峠路をのぼりつめたものは
のしかかってくる天碧に身をさらし
やがてそれを背にする
風景はそこで綴じあっているが
ひとつうしなうことなしに
別個の風景にはいってゆけない。
大きな喪失にたえてのみ
あたらしい世界がひらける。
峠にたつとき
すぎ来しみちはなつかしく
ひらけくるみちはたのしい。
みちはこたえない。
みちはかぎりなくさそうばかりだ。
峠のうえの空はあこがれのようにあまい。
たとえ行手がきまっていても
ひとはそこで
ひとつの世界にわかれねばなちなぬ。
そのおもいをうずめるため
たびびとはゆっくり小便をしたり
摘みくさをしたり
たばこをくゆらしたりして
見えるかぎりの風景を眼におさめる。
この詩には、峠に立つ人の心模様が、そのまま描かれていると思います
一人峠(人生)に佇むと、いろんな思考が脳裏をよぎります。 |
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「虫篭窓から」 ふと見上げると「虫籠窓」が
あの隙間から少年達には何が見えるのだろうか
辻を曲がり 黒板塀の古い家を通りすぎると 手摺欄干に 優しい笑顔の女性が肩肘を付いて座っている
やけに手が白い この世のものとは思えないくらいに怪しさが漂う
空を見上げると「いわし雲」が流れ 少し涙目になる 人は恋する生き物である 細い指 小さな胸 透き通るような髪
小さな微笑に心安らぎ 酒を交わす
何もない時間だけど 全てがこの場所にある気がする
この小さな空間に
白壁土蔵の脇を通り過ぎると、再び虫篭窓の家が 私には あの窓からは何が見えるのだろうか
道端の地蔵様が「つながってるよ きっと」と語りかけた気がした |
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「旧街道」の用語
峠の前後には「旧街道」が多く残ってます、そんな町を訪ねると、目にいろんな物が
飛び込んできます。 駒寄せ 町屋の壁に付けられた竹製の囲い「犬矢来」とも呼ぶ
ばったり床几 折りたたみ式のベンチ 鍾馗さん 疫病除けの神の瓦人形 小屋根の上にある 格子 角材を縦横の格子状に組み上げた引き戸「連子」とも呼ぶ 仕舞屋 商いを止めた店 建物が道路に面しておらず庭の後ろにある 厨子二階 中二階の家、特徴としては虫篭窓がある 道祖神 路傍の神である。集落の境や村の中心などに、三叉路などに主に石碑や石像の形態 で 祀られる神
六地蔵 仏教の六道輪廻の思想により、六道のそれぞれを6種の地蔵が救うとする説から生ま れ たもの 元標 道路の起点、終点、経過地を標示するための標示物
追分 街道の分岐点 袖壁 構造的防火的な理由から、建物外部に突き出した壁 腕木 柱や梁などから横に突き出し、他の部分の支えとする材 欄干手摺 二階の窓に付いている、人がおちないようにした手摺 一里塚 大きな道路の側に1里毎に旅行者の目印として設置した塚(土盛り) 薬師堂 薬師如来を本尊とする仏堂の呼称 行人塚 行者が生きたまま埋葬され、即身成仏したと伝えられる塚 不動尊 密教のである大日如来の化身を表現したものである 八幡神社 八幡神を祭神として祀る社
蔵造 日本の伝統的な建築様式のひとつで、外壁を土壁として漆喰などで仕上げられるもの 高札場 領主が決めた法度や掟書などを木の板札に書き、人目のひくように高く掲げておく場所 本陣 宿場で大名や旗本、幕府役人、勅使、宮、門跡 などの宿泊所として指定された家 脇本陣 脇本陣(わきほんじん)は、江戸時代の宿場に設置された本陣の予備的施設 道標 道の方向や距離などを示す標識 標柱 目じるしのために立てる柱 黒板塀 黒塀は柿渋に縄の灰を混ぜて溶いた昔の塗料を塗装した塀 石畳 道路の路面に自然の石をタイルの様に敷き詰めたもの 虫篭窓 漆喰で仕上げた虫籠のような格子の窓 紅殻格子 黒光りした格子。赤色顔料のベンガラに墨をたっぷり混ぜて塗り上げてある格子 馬頭観音 仏教における信仰対象である菩薩の一尊、動物供養塔としての意味合いが強い 兜造 寄棟造の農家にみられる形式、屋根裏の通気・採光のため壁面に開口部を設けたもの 入母屋 屋根は、上部においては切妻造、下部においては寄棟造となる構造 参道 参道は、神社や寺院に参詣するための道 番所 警備や見張りのために設置された番人が詰めるために設けられた施設 土蔵 本の伝統的な建築様式のひとつで、外壁を土壁として漆喰などで仕上げられるもの 灯篭 あかりの火が風などで消えないように木枠と紙などで囲いをしたもの 常夜灯 一晩中つけておく明かりのこと、街道沿いなどに設置されている建造物のことも指す 切妻 地上に向かって二つの傾斜面が本を伏せたような山形の形状をした屋根 観音堂 観世音菩薩の像を安置してある堂 地蔵堂 地蔵菩薩をまつった堂 祠 神仏を祀る小振りな社殿のこと 煙出し 屋根の上に乗った小さな越屋根、かまどの煙や蒸気を逃がす 換気口です 町屋 町に建つ商家および職人の住まい 腰板塀 腰までの高さの塀 杉玉 スギの葉を集めてボール状にした造形物 辻 2つの道路が十字形に交差している場所 背割堤 二河川が平行して流れる場合、二河川の間にある堤防 アンツーカー 赤褐色の土色で、街道に塗られている事が多い うだつ 日本家屋の屋根に取り付けられる小柱、防火壁の事 格子窓 出格子窓、付格子窓、連子窓などがあり、古い民家の窓の事 化粧井戸 朝夕この井戸の水を汲んで化粧をしていたことからこの名がついたといわれています 軒提灯 祭礼のときなどに軒につるす提灯 他にもいろいろとあると思うのですが、気が付いたらアップしていきます。 |


