加納3姉妹の美容NOW

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「綿のように柔らかく、絹のようにきめ細かい」。青みがかった乳白色のお湯を、女将(おかみ)の小日向(お・び・なた)真紀子さん(51)はそう表現する。ほんのり硫黄の香りがする、ミルクのようになめらかな湯に10分ほどつかると、何時間も体が温かい。


 白骨温泉の老舗(しにせ)旅館、泡の湯。炭酸成分のせいで、指でなぞると字が書けるくらい体に泡がつくところから、常連客によって名付けられた。前身の湯宿は明治時代に約1キロ離れた温泉街で創業したが、昭和に入って現在の場所に移転した。


 70畳ほどの広さを持つ名物の大野天風呂は、人間が作り出したものではない。2代目の奥原忠太郎さんが源泉を掘った際、噴き出たお湯が近くのくぼ地に大量に流れ込んだ。その時できた「池」が、そのまま巨大な浴槽になった。野天風呂のすぐ上が道路になっており、通りがかりの人が上から風呂を眺めることができる。


 白骨温泉は、古くは平家の落人や武田信玄が率いた軍勢も入ったとの言い伝えがある。元々は、湯の中の石灰分の結晶で湯船が白くなることから、「白船(しら・ふね)」と呼ばれていた。大正時代、中里介山の小説「大菩薩峠」で「白骨(しら・ほね)」という字で紹介され、現在の名称が定着したという。


 「『白骨(はっ・こつ)』とも読め、昔はお年寄りにいやがられた」と小日向さんは言うが、インパクトのある名前はたちまち全国的に知れ渡った。そのミステリアスな名前が誘うのか、殺人事件ドラマの撮影現場としても使われている。


 混浴の大野天風呂は「一期一会」の場でもある。


 温泉好きの男性同士が、湯船で過去の訪問地を自慢し合う。翌朝、初対面だったはずの2人が、一緒に次の目的地に出発する。取材に訪れた日も、それぞれ一人旅で訪れた男女が、お湯につかりながら会話を交わしていた。


 小日向さんは「『女性専用』の時間は設けてない。下手に隠したりせず、おおっぴらにしているのがいいのかも」。38度のぬるめの湯が、つい長話をさせてしまうのかもしれない。


 10軒ほどの旅館が点在する山あいの秘湯。標高1400メートルの澄んだ空のもと、満天の星に包まれる夜の野天風呂がおすすめという。


【朝日新聞】

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