イタリアのオペラ歌手たち

イタリア人のテナーと日本人ソプラノがイタリアのオペラ界を語る!

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国境で

劇場に歌いにきていたバリトン歌手が旦那(テナー)をじっとみつめて

「絶対、どこかで一緒にしごとしたよね〜!?」

旦那「いや?記憶にないなあ・・・」

バリトン「絶対ある。あなたの顔、覚えてる!」

!!!

バリトン、思い出す!

7年前、旦那がジュネーヴで蝶々夫人を歌ったときのこと。バリトンの彼は聴きに来ていただけだっただけど出会ったのは電車の中。

旦那は前日コモでリゴレットがあったため、ジュネーヴまで電車で移動。

イタリアとスイスの国境を超える列車の同じ車両に2人は座っていた。

このバリトンはアルバニア人。ことのほか国境には敏感になる民族で警察官がコントロールにくるのをどきどきして待っていたそう。

旦那もバリトンも問題なくコントロールを終え、警察官が去っていく・・・と数分もたたないうち警察官が血相を変えて戻ってきた。

アルバニア人のバリトンは「ああ、自分だ。」*注 彼は滞在許可も持っているがこの国はイタリアでは大変差別されていていろいろ問題が起こる

と。

旦那の前にとまった警察官は10分以上も旦那(*正真正銘のイタリア人)を尋問し始めた。

このことが彼には印象に残ったらしく7年たった今でも覚えていたようだ。

誤解のないように説明するが、旦那は「お尋ね人」ではない。たまたま同姓同名の超極悪人が50年以上もつかまらないのだそうだ。迷惑な話。

でも50年以上つかまらないって・・・・もう死んでるんじゃないの?

当時42歳の旦那を捕まえて尋問するのも警察官、暇だったのか、足し算ができないのか・・・・笑

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