・・・(患者さんの言葉)
「たまたま僕は出られたからいいけどね、
出られなかったら、現在の自分はなかったね。
どう考えても病院じゃなかったね
中には刑務所から来た人も居ったよ。
刑務所よりひどい言うとった。」
・・・アルコール依存症のこの男性は
「殴ったほうが悪いのに殴られたもののほうが個室っていうか、保護室っていうか入れられるんだわ。
まともなことを言うと暴力を振るわれる。正しいほうが暴力振るわれるんだわ。」
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大和川病院が消えた日、囚われた人が語り始めた。
安田系三病院のひとつ、大和川病院は医師や看護師の大幅な水増しが発覚し、その後、職員水増しによる診療報酬不正請求は詐欺罪に当たるという判決が出た。
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安田被告は逮捕される前、
「医療というのは平等でないといかんやわ」と言っている。
その後の調査で警察は 「診療報酬至上主義」と断罪した。
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職員は言う。
「ともかくあの院長の出す薬の量は普通じゃなかったね。『薬を飲まさんからあかんのや』と言うとったわ。 治す薬じゃなくて、眠らす薬なんだわ」
手足の振るえ、ひどい便秘、うつろな目つき・・・
番号で呼ばれた患者たちの多くは黄色い粉を飲まされていた。
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転院が決まった患者は言う。
「振るえがとまらんわ。
2〜3年前まではひどい暴力だったわ。死んだ人もおったわ」
「誰が暴力振るうんですか」
「患者……みんなで暴力振るうんだわ」
「僕も見たけど……私自身暴力を5人くらいから受けました。」
「電話をしたいというと『家族は』と聞かれた。
引き取り手がないと、一生閉じ込められることになる。」
「精神病患者が何を言うても聞いてもらえん。
何をどう言っても、ダメなんだわ」
患者に暴力を振るっていた患者グループのリーダーは言う。
「10人にひとりくらいは暴力団の組員で、5人くらいでグループをつくった。
同じ子ばかり殴ったわ。 あそこはね、弱かったら弱いなりにじっとしておらにゃあかんのや」
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大和川病院の患者はおよそ、70の病院に転院&退院していった。
この患者は転院後、10年ぶりに外泊を許された。
「20年選手、30年選手も居りましたわ。
10年は早いほうですわ。
朝起きて、ご飯食べて、寝て、またご飯食べて、寝て、10年です」
今年一月、この患者は退院した。転院先の主治医は「10年間入院する必要ななかったはずだ」という。
彼らはなぜ、あの病棟から出られなかったのか・・・
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50年前、大和川病院で暴行を受けた男性が死亡した。
行政は、なぜ何もできなかったのか。
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どうか、善意の方がいらしたら、最後までこの動画を見てください。
精神科病院のこの状況は、日本の病理をそのまま物語っています。
途中で出てくる女性の患者さんは、夫婦不和で、居場所を失った奥さんだった。おそらくDV被害でシェルターを求めていたのだろう・・・
「精神病」なんて曖昧なものだ。 断言はできないけれど、昔の統合失調症とか、躁うつ病も、薬漬けや刺激のない受身の生活でつくられた部分が大きいのではないかと思う。
「人間は音のない閉所にとじこめられると30秒で狂気に陥る(自分の意識が声になって聞こえる幻聴という症状が起きる)というオックスフォード大学の研究結果もあるのだから・・・
***(ビデオの続き)
ある女性は語る。
「大和川に入院したときは、看護さんが口を開けさせて、無理やり薬を入れられました」
24歳で結婚したこの女性は、出産のときがんばりすぎて、再発した。 その繰り返しだった・・・
この女性は27歳で離婚し、今は両親と一緒に暮らしている。子どもには会っていない。 元気でいると信じている。 信じることで、繋がりたい、という。
家族(関係の不和) 悪徳医療機関と、行政機関が三位一体になって、追い詰められた患者さんをを追い詰めて、人間としての尊厳を奪ってきた。 人々の偏見も患者さんを苦しめる原因だ。