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 現在、フィリピンの大統領選挙があと1ヶ月を切るところまで来ています。
 きのう発表された世論調査の結果では、大統領選では、ロドリゴ・ドゥテルテが27%でトップに立ち、2位のグレース・ポー23%、3位のジェジョマール・ビナイ20%、となっています。
 このドゥテルテという人は、ダバオ市長をしている20年近くの間に、犯罪者たちを、正式の裁判と刑罰の手続きを経ずに、殺し屋を使って殺していく、というやり方をしてきたことで有名です。その数は800人以上に上ります。
 こうした法治主義を逸脱した強権的なやり方が、残念ながら今回の選挙では多くの支持を集めており、とりわけ、富裕層からの圧倒的な支持を得ています。これには、超スローな裁判、野放し状態の麻薬密売シンジケートといった現状への不満が背景にあると言っていいと思います。

 そんな大統領選挙の傍ら、副大統領選挙も行われていて、4人に絞られてきています。
 最新の調査(SWS)では、
1位、ボンボン・マルコス    26%  (*ミリアム・サンチャゴとチーム)
2位、フランシス・エスクデロ  19%  (*グレース・ポーとチーム)
3位、レニ・ロブレド       19%   (*マール・ロハスとチーム)
4位、アラン・カエタノ      13%   (*ロドリゴ・ドゥテルテとチーム)

 この副大統領選挙に、当初ほとんど無名の状態で出馬したレニ・ロブレドですが、着実に支持を伸ばし、2位のエスクデロと同率に並ぶまでになりました。
 このロブレドは、元自治大臣のジェシー・ロブレドの夫人ですが、ジェシー・ロブレドが飛行機事故で死亡して以降、ビコール地方のカマリネス・スール州の下院議員になり、今回の副大統領候補として出馬しています。
 夫のジェシー・ロブレドと同様、レニ・ロブレドは、汚職・不正の追放と貧困問題の解決に真摯に取り組んできたことで定評があります。
 彼女は、フィリピン大学卒業後、子育てをしながら司法試験の勉強をし、試験に合格して弁護士になってからは、貧困層の人々の法律相談をしています。
 下院議員になってからも、ナガ市にある自宅は、小さな家で、娘さん3人の学費で精一杯という生活だそうです。先日、マニラでの選挙キャンペーンに娘さん3人が来た時に、ナガ市までの帰りは自家用車ではなく、バスで10時間かけて帰っていました。
 本人だけでなく家族も自家用車で送り迎えというのが常識になっているフィリピンの政治家の中では異例なことです。

 そんなロブレド氏の政治姿勢と人柄を評価して支持する人も増えています。
 下の写真は、フィリピンで最も有能な大統領と言われているラモス大統領からの支持表明を受けた時のものです。
イメージ 1
イメージ 2

 右の写真は、マリアン・リベラという女優の、ロブレド支持表明です。ちなみに、マリアンの夫のディンドン・ダンテスもロブレドを支援しているということです。
 また、アキノ大統領の妹のクリス・アキノも、彼女のツイッターでロブレド支持を表明しています。

 先日サントトーマス大学で行われた公開ディベートでの、主催者からの、「もし副大統領に当選したらどの閣僚ポストに就きたいですか」という質問に対して、ロブレドは、「どのポストに、ということではなく、とにかく貧困層のための政策を、省庁間の横断的連携で進めたい」と語っていました。

 この公開ディベートはテレビで全国に放映されていましたが、父親の隠し資産のことで言い訳がましいマルコス、頭はいいけどちょっと生意気なエスクデロと比較して、とにかくその誠実さが光っていて、加えて、行政的な細かいことまでよく勉強している、という点も目立ちました。

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何故ボンボンマルコスが支持率1位なのか不思議です。
嫁もレニー・ロブレドを評価しています。
大統領と副大統領がねじれた時はどうなるんでしょう。
ははは

2016/4/12(火) 午前 11:39 [ makato ] 返信する

私は、昔の コーリーのことがあるので、代理の奧さん政治家では、
無理かな?
って思っていましたが

アクセスさんの 記事を見る限りでは、かなり期待できそうですね、

ロブレドさんの家は、ケンさんの住んでいたアパートからすぐ近くだったので、なんども通りました、質素な家でしたよ、


ただ、バスで帰るのは
賛成できません、

なぜなら、お父さんだって、
本当に不慮の事故なのか
わからないですから、

あのタイミングで、不慮の事故は、明らかにおかしいと思います、

セキュリティをしっかりしないと
暗殺されかねませんから、

2016/4/12(火) 午後 0:18 keina 返信する

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Makatoさん
Makatoさんの奥さんのごきょうだいの票を期待しています。

マルコスは、隠し資産のお金をばらまいているのだと思います。たぶん、あまり早くから金まきをすると効果が薄いので、終盤にきて一挙にまく、ということでしょうか。今回のパナマ文書でボンボン・マルコスの妹のアイミーの名前も出てきていましたから、これを追及してくれたら、と思います。

大統領と副大統領のねじれ現象はよくありますね。
そんな時は、大統領の側からは、副大統領にポジションを与えず、遊ばせています。副大統領のほうは、それを逆手にとって、有り余る時間を使って全国歩き回り、次の大統領選の準備をする、というのが通例です。
なかには、アリョヨみたいに、大統領を追い落として、大統領に繰り上がる、という手を使う例もあります。

2016/4/12(火) 午後 0:24 [ access実験農場 ] 返信する

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Keinaさん

アキノ政権ができた時、副大統領になったビナイは、自治内務大臣のポストを握って全国の警察官を自分に影響下に置こうと狙っていたそうです。それを知っていたアキノは、ジェシー・ロブレドを自治内務大臣に就けました。
ロブレドは、警官の汚職をなくすために努力すると同時に、自治大臣として自治体の汚職にも内密に調査していた、ということで、その一つは、ビナイの長男が市長をしているマカティ市での不正問題だったに違いありません。
そんなわけで、ビナイは、ロブレドを煙たい存在と感じていたと思います。

2016/4/12(火) 午後 0:55 [ access実験農場 ] 返信する

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