パリ発 ピアノ修復通信

フランス・パリのピアノ工房で、古いピアノを修復する仕事をしています。ピアノが出来上がっていく様子やパリでの生活をお伝えします。

コンサート

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パリのオペラ・ガルニエで行われたヘンデルのオペラ「ジューリオ・チェーザレ」を観てきました。
 
演奏者
指揮:Emmanuelle HAIM
演出:Laurent PELLY
オーケストラ:ORCHESTRE DU CONCERT D'ASTREE
合唱:CHOEUR DE L'OPERA NATIONAL DE PARIS
ジューリオ・チェーザレ:Lawrence ZAZZO
トロメ―オ:Christophe DUMAUX
コルネリア:Varduhi ABRAHAMYAN
セスト:Isabel LEONARD
クレオパトラ:Natalie DESSAY
アキッラ:Nathan BERG
二レーノ:Dominique VISSE
クーリオ:Aimery LEFEVRE
 
美しい曲がたくさん盛り込まれているこのオペラ、
昔から一度観たいと思っていたのですが、その夢が実現しました。嬉しかったです。
3時間20分に渡る全曲演奏、休憩を入れて4時間余りの公演でしたが、本当に素晴らしく、夢中になって観ました。
私の席は会場の上の方で、4分の3くらいしか舞台が見えない場所だったのですが(25ユーロ!)、それでも十分に楽しめました。
古い建物なのに音響も良く、上の方までピアニッシモも完璧に聴こえ、美しい音に酔いました。
 
演奏は本当に素晴らしく、ブラヴォーの一言に尽きます。
すべてのソリストが良かったですが、主役のチェーザレとクレオパトラの歌は特に輝いていました。
彼らがアリアを歌う度にため息が出るほどでした。
クレオパトラ役のソプラノ、ナタリー・ドゥセイさんは、最初から最後まで完璧に歌い通し、人間業ではないように思われました。
彼女の声を聴いていると、体全体が宇宙に向かって開ききっている感じがしました。
そうやって体当たりすれば、信じられないようなことも実現できるのかもしれません。
また、コルネリア役のアルト、アブラハムヤンさんの声は深く美しく、私の耳に感動を与えてくれました。
オーケストラも本当に素晴らしく、雰囲気を作ってリードしていました。
指揮者の女性ハイムさん、チェンバロを演奏しながらの指揮でしたが、とても優しく美しい曲作りでした。
それぞれの楽器のソリストも一人一人音楽を語っていて、感動的でした。
3時間半もの長い時間、私たちを飽きさせなかった一番大きな要因は、きっとオーケストラの演奏にあったと思います。
 
演出は、半分モダンな、半分時代劇なものでしたが、面白く美しく、楽しませてくれました。
ソリストたちに色を添えた脇役の方たちも、みなさん素晴らしい演技でした。
チームワークが苦手と言われるフランスですが、この公演は完璧だったと思います。
ここまでのものを作り上げるまでには、どんな苦労と努力があったか、測り知れません。
 
音楽は、人の心を癒し、エネルギーを与えてくれます。
美しい音楽と舞台で私たちの心を幸せで満たしてくれた夜、
公演を作り上げてくれたみなさまに、ありがとう。
 
 
ピアノ工房のホームページ:http://www.pianos.fr/jap/home.html
ピアノ工房シルヴィーのブログ:http://blogpiano.wordpress.com/

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