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【中国新聞】
巨人―広島6回戦(広島4勝2敗、18時、東京ドーム、36300人)
広 島100300002―6
巨 人000000000―0
▽勝 ルイス7試合4勝3敗
▽敗 木佐貫5試合3勝2敗
▽本塁打 赤松3号(3)(木佐貫)
●…広島が快勝。一回に1点を先制し、四回には赤松の3試合連続の3号3ランで加点。ルイスは初完封で4勝目。スライダーが切れ、無四球で6安打に抑えた。巨人は先発の木佐貫が誤算。今季3度目の零封負け。
▽球炎 好守に巧打 小窪存在感
派手さはなくても、玄人好みのルーキーのプレーが快勝の一因となっている。大学生・社会人ドラフト3巡目入団の小窪哲也。堅実な守備と器用な打撃は、2軍が絶対の自信を持って送り込んだというだけはある。弱点となりかけた遊撃手が弱点ではなくなった。
チーム内で重宝される俊足だけではない。それ以上の野球センスを持ち合わせている。打球に対する球際の強さに加え、打撃は「ファームで右打ちが一番うまい」という推奨通り。3打数無安打の前日から一転、見逃しストライクが一度もない猛打賞は立派だ。大舞台慣れした姿に目を見張る。
春季キャンプは食中毒後遺症の体調不良で日陰の存在だった。目立たないことで見逃された才能は、「2軍が開花させてくれた。今回は(1軍に)強い推薦があったんだ」と高・守備走塁コーチ。青学大で大リーガーの井口から指導を受けたという打力が特に面白い。
梵の不調を埋めて余りある活躍は一時的な現象ではない。猛打賞にも浮かれていない試合後の表情を見ていると、赤松と並ぶ収穫といえる。数年前、あれほど苦しんだ遊撃で競争が起きると思えば、それだけでチームに光が差し込んでくる。(木村雅俊)
▽赤松、5月戦線をけん引
1番赤松のバットから快音が響き続ける。4月29日にプロ初アーチを記録したばかりだが、これで3戦連発。「自分でも信じられない」と目を丸くした。
1―0の四回一死二、三塁。「犠飛でも1点入る、という楽な気持ち」で初球を振り抜くと、左翼席に吸い込まれる3ラン。「たまたまですよ」と照れたものの、ベンチでもみくちゃにされる表情は満面に笑みが広がった。
前日(30日)までの通算1、2号がいずれも先頭打者アーチという、史上初の離れ業。それでも「ぼくの仕事は塁に出ること」と言い切る。3戦連続先頭弾がかかった第1打席は左翼線への二塁打。六回の第4打席は遊撃への内野安打で猛打賞。
三塁打でサイクル安打達成となる九回。欲を出さず泥くさくいった。死球で出塁し、初球に二盗。大技、小技ありの大車輪の活躍だ。
阪神にフリーエージェント(FA)移籍した新井の人的補償として新加入。足と守備のイメージが強いが、阪神時代の3年間、ファームで計12本塁打。「フリー打撃でも強い打球を飛ばしている。不思議じゃない」と内田打撃統括コーチ。首脳陣も、秘めたパンチ力には着眼していた。
1番に定着して4試合、打率は4割7分1厘。得点も4戦連続だ。「もっと嫌がられる打者になりたい」。新リードオフマンが、広島の5月戦線をけん引する。(下手義樹)
▽ナイス緩急 ルイス完封 来日初
最後の打者を二ゴロに打ち取ると、ルイスはガッツポーズで喜びを爆発させた。来日初の完封勝利。「本当にいい感じで抑えられたよ。完封はたぶん2003年の3A以来かな」と笑顔を浮かべた。
立ち上がりから150キロ近い直球とスライダーを持ち味に、五回までわずか2安打。最大のピンチは六回二死一、二塁で4番の高橋由。簡単に追い込むと、最後は144キロの直球で見逃し三振に仕留めた。
105球で最後まで投げ抜いた。アウトのうち内野ゴロが16個。打たせて取る投球がさえた。「低めへの制球を意識して投げることができたね」と満足そうだった。
▽栗原先制打
栗原が一回二死一塁で適時二塁打を放ち、打線に勢いをつけた。
無死一、二塁でアレックスが併殺に倒れ、嫌な流れになりかけた。「試合前にコーチから、積極的にいこうと言われていた。狙い球を絞って思い切りいった」。2球目の甘く入った外角への直球を逆らわずに右中間へ。貴重な先制点をもたらした。
その後も打線がつながり、久々の快勝。4月20日以来の4位に浮上した。「投手陣が頑張っているので、しっかり点を取ってもっといい流れに持っていきたい」と、口元を引き締めていた。
【写真説明】<上>四回表、広島一死二、三塁、左越えに3試合連続となる3ランを放ち、ハイタッチに笑顔で応じる赤松(撮影・荒木肇)<下>巨人打線を6安打に抑え、初完封勝利のルイス
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