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リーグトップクラスの投手に成長・・・マエケンイメージ 1
【中国新聞】
▽登板過多が不安材料
 広島の前田健が目覚ましい成長を遂げている。リーグ最多勝争いトップタイの8勝(2敗)を挙げ、防御率1・56、奪三振89はともに単独トップ。チームのエースを飛び越え、リーグを代表する右腕になった4年目の今季、飛躍のキーワードは「直球の質」だ。
 球速は昨季より3キロ程度増し、常時140キロ台半ばをマーク。打者が力負けする直球には、きっかけの一球があった。4月8日のヤクルト戦で右打者の田中に投げた外角球。「『これだ』という指先の感覚をつかんだ」という、ストレートで見逃し三振に仕留めた。
 「右打者への外角球」は入団時からの課題だった。体の開きがやや早く、球はシュート回転する傾向があった。畝スコアラーは「キャンプから克服に懸命だった。フォームが良くなり、球が真ん中にいかなくなった」と修正能力に感心する。
 球威が増し、打者の意識は直球に集中。そこに多彩で制球力のある変化球がより効果的となった。武器とする初球のスローカーブを今季、痛打されたケースはない。交流戦で対戦したソフトバンクの川崎は「すごい投手になった。あのフォームなら故障もしない」と称賛した。
 野手陣も好成績を支えている。104イニングで失策はわずか3。東出は二つの理由を挙げる。「球の力で当たり損ねの打球が増えた」「捕手のサイン通りのコースに投げるので、打球方向を予想できる」。安定した制球力が堅守を引き出し、試合の流れを呼び込む好循環を生んでいる。
 残り4カ月、唯一の不安は登板過多だ。1995年に新人王を獲得した山内投手コーチは前半に11勝、後半は3勝だった。「夏以降、球がいかなくなった。自分で気付かないうちに疲れはたまる」と警告。1年間を通して、今と同じ直球を投げ込めるか。球界のエースへ、前田健の底力が試される。(五反田康彦)
【写真説明】4年目の今季、セ・リーグ投手3部門でトップに立つ前田健の投球フォーム=多重露出(撮影・荒木肇)

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