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「貴方のお父様とは不倫関係にあった。確かに会社ではそういう事になってたけど、私達の間にはそういう関係は存在しなかったんです。」
意味が分からず、さらに睨み付けてしまってる俺の顔を真っ直ぐに見つけてオバサンは言葉を続けた。
「あなたのお父様とは実際には不倫関係という事実はなかったんです」
「なに!?」
「あなたのお父様は私が部長から、今で言うセクハラを受けていたことを知っていて
かばうために、部長にあれは俺の女だからそういうことは辞めてほしいって言ったんです。」
頭の中で整理しようとするのだが、この幸の薄いおばさんの言っていることがきちんと飲み込むことが出来なかった…
「それで、あなたのお父様は部長から嫌がらせを受け、さらにはそれまでのキャリアもなにもを
奪い取られて窓際になってしまったんです。」
信じられなかった。
あのオヤジがそんな正義感を振りかざして権力に立ち向かっただなんて…
なにも言う言葉が見つからずに、ただ立ち尽くしている俺に幸の薄いおばさんはずっと頭を下げ続けた
結局はオヤジに会うこともしないで、その幸の薄いおばさんは菓子折りひとつ置いてオヤジの定年退職祝いだから渡してくれと言って振り返りもせずに帰っていってしまった。
オヤジにはなんて説明して良いのかわからなくて、ただその菓子折りを手渡しただけで、なにも言葉はかけなかった。
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これからどんな展開になるのでしょう? 楽しみです。
2006/5/21(日) 午前 0:09
Art魂さん!物語りも短編なので大詰め。あとはラストまで一気に行くつもりです。
2006/5/21(日) 午前 0:21