熊谷の死亡ひき逃げ:無償で情報呼び掛けビラ20万枚−−東京の荻野さん夫妻 /埼玉◇東京の印刷会社経営・荻野さん夫妻、33年前娘亡くし…解決へ協力 熊谷市で09年9月、小学4年の小関(こせき)孝徳(たかのり)君(当時10歳)が車にひき逃げされ死亡した事故で、33年前に長女(当時9歳)を事故で亡くした東京都の印刷会社経営、荻野佳昭さん(71)、泰子さん(68)夫妻が孝徳君の母代里子さん(42)の支えとなっている。2人は情報提供を呼び掛けるビラ約20万枚を無償で印刷したほか、ビラをプリントしたTシャツを作るなど代里子さんを励まし続けている。
荻野さん夫妻の長女公与(きみよ)さんは1977年11月16日夕、自宅近くで大型車にはねられ亡くなった。犯人は逃亡したが、夫妻は友人らの助けを借りてビラを配るなど活動していたところ、目撃者が現れ約1カ月後に逮捕された。
「多くの方に協力していただいて解決できた。そのお返しをしたい」。夫妻はこれまで、3件のひき逃げ事故にビラの印刷で協力し、いずれも犯人は逮捕された。孝徳君の事故も報道で知り、代里子さんに連絡をとった。
夫妻は5月、熊谷市の事故現場で代里子さんと一緒にビラを配ったほか、新しいビラを無償で20万枚印刷した。佳昭さんは「犯人は故意にひいたのではないはず。時効になってもしこりを抱えて過ごすことになる。自首してほしい」と話す。
公与さんが生きていたら代里子さんとは同年代。代里子さんと電話で度々話すという泰子さんは、「これからもっとつらい思いもするかもしれない。時には力を抜いて」と気にかける。代里子さんは「娘のように心配してもらっています。いつかお返しできたら」と話している。【藤沢美由紀】
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