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日本舞踊の師匠が大学で教える「演劇論」って一体・・・と思っていたら。
「君たちにはこのクラスで和歌、主に百人一首を学んでもらいます。卒業時にはみーんな百人一首が詠めるようになっている。ね。豊かでしょ。」 くりくり眼に太い眉。 ばんどう先生は 日本舞踊会で若手のホープだった。 上品な羽織着物姿は 思わず手を合わしたくなるような ピカピカした存在感を放っていた。 『陸奥のしのぶもぢずり誰れゆえに 乱れそめにし我ならなくに』 恋い焦がれ千々に乱れるハートを 陸奥のしのぶもぢずりに例えるなんて。 おしゃれじゃないのっ、河原左大臣。 『逢ひ見てののちの心にくらぶれば 昔は物を思はざりけり』 お前を抱く以前のオレなんて 今思えばなーんも考えてなかったよなぁ。 ・・・イケメンの戯言か? 私が最も感銘を受けた歌は、 百人一首ではないが これはどうしても皆に知ってほしいという 先生のお気に入りの一つでもあった 一休禅師の作。 『うろじより むろじへ帰る一休み 雨ふらばふれ風ふかば吹け』 うろじはこの世 むろじはあの世 ってなところか。 煩悩まみれのこの世の中で 一休さんはふと悟る瞬間があったのだろう。 ああこれも 輪廻転生の中のワンシーンに過ぎない。 雨よ降るなら降ってこい。 風よ吹きたきゃ吹きやがれ。 そうして晴れやかな表情で 空を仰いだに違いない。 この歌はずっと 私の人生のテーマにもなっている。 ばんどう先生の講義の中でとりわけ興味深かったのは『10のマイナス14乗の物質』の話。 これは世界最小の物質。 これ以上小さくならないよっ てとこまで細かく砕いたこの物質を用いて ある実験がなされたそうな。 この物質を仮に“ハートちゃん”としよう。 “ハートちゃん”は ハート型をしていたとしよう。 こっちの部屋とあっちの部屋には壁があり 壁にハートちゃん型のくりぬきが一つあるとしよう。 こっちの部屋にいる“ハートちゃん”は あっちの部屋に移動する時 このくりぬきを通る。 では、このくりぬきが3つある場合 “ハートちゃん”は3つのうち どのくりぬきを通るでしょう? という実験。 なんと“ハートちゃん”は そのくりぬかれた穴を 全部同時に通り抜けたのだ。 つまり その瞬間“ハートちゃん”は3つに分裂した。 くりぬきの数が4つでも5つでも 100でも同じこと。 通り抜ける瞬間“ハートちゃん”は いくつにでも分裂し 通り抜けた後、一つに戻っていたのだ。 なんなんだこの不思議な現象は。 私が一生懸命考えて至った答えは これは幽霊のからくりではないだろうか ということ。 命が尽きる瞬間 お世話になった人たちのところに本人が 同時に出現して虫の知らせとするような。 故人が会いたい人、好きな人のところには その人の姿を通すくりぬきがあるんだ、 きっと。 と、このようなユニークな講義をする ばんどう先生は伝統を重んじる日本舞踊会で 一際異質だった。 能とバレエをコラボさせた舞台の演出をしたり 新劇、ミュージカル、ロックなどの振り付けもしていた。 固定観念を打ち破り、常に新しいことに挑戦する先生に嫉妬する輩もいたのだろう。 「何か呪術で旦那様を陥れようとしている人がいますね。いわゆる丑の刻詣りです。」 ある時期あまりにも奇妙な不幸が続くので、 奥様が祈祷師に相談したらしい。 祈祷師は奥様に 手鏡と釘と金槌を用意するよう指示し 指定された日時に、手鏡に釘を打ち込んで割るように、それが呪いを解く方法だと告げた。 奥様は3つのアイテムをそろえ その時を待って 釘の先端を手鏡にあてがい 金槌で釘の頭をコツンと叩いた瞬間、 釘は意思を持った生き物のように ビンッッ!! と弾け飛んだそうだ。 何度やっても釘は、鏡を割らせまいと抵抗するように弾け飛ぶ。 これはただごとではないと 奥様はぶるぶる震えながら、渾身の念を込めて ようやく手鏡にヒビを入れた。 「というようなことがあったんですよ。びっくりでしょ! 皆さんも恨まれないように気を付けて下さいね。」 伝統的な世界に 新しい価値観を打ち立てる程の人物は 神の注目を浴びると同時に 悪魔からも目をつけられるのだなあと 空恐ろしくなった。 |

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「君たちにはこのクラスで和歌、主に百人一首を学んでもらいます。




> よしむねさん
ハートのくだりですねっ!
不思議過ぎて理解に苦しみますよね。
ワタシも何日も考えましたもん。
なんでなんでなんでっ!
だってもうこれ以上小さくならないところまで小さくしてんのに何で分裂するわけ?って思うでしょ?
だから幽霊なんです。
同じ型の穴があればそこに同時に存在するんです。もう次元を超えちゃってますよね。
2019/8/26(月) 午前 0:24 [ 寿銀子 ]
> カッシーさん
ヘ(゜ο°;)ノぁぁ!
出たぁぁぁ!フシギばなし!
カッシーの回りにはフシギがいっぱいね素敵だわ!
是非ともこの先も銀子のAmebaに来てほしいわ!!
そしてこれからもフシギばなしを聞かせてほしい〜
このまんまカッシーが消滅してしまうなんて勿体無いたらありゃしないわよーー!
m(。≧Д≦。)m
ワタシは現実世界では
そーゆー負の念を持った人はセンサーで解るようになってます。
いますねやっぱり。渦巻いてる人。
侵されてる人。付着させてる人。
本人は自分の力ではどうしようもないんですよ。
科学はとても遅いですね。
人間の脳が一番速くて芳醇です。どっから突っ込まれても証明証明って躍起になってるから進歩が遅いんですね。
人は本来解ってるんですよね色んなコト。
2019/8/26(月) 午前 0:46 [ 寿銀子 ]
銀子さん、こんばんは

ハートちゃんの件は、ユニークで奥深い話ですね。固定概念に縛られず、あらゆる可能性を自由に引き出し、発想の転換をしなければと感じました。発想自体は無限大だなとか・・・
突拍子も無い発想も大事ってことですかね。
人生のテーマになっている歌の詩は、ドンと来いと背筋をピンとさせ堂々と目の前の物事に挑む銀子さんのお姿にピッタリだなと思いました!
今まで冷静沈着に修羅場を乗り越えてきた銀子さんは、詩の通りの生き方をされてますよ。
私からしたら、銀子さんはカッコいい女性です
ばんどう先生の奥様が手鏡を割って呪いが解けてると良いですね。
わら人形の呪いは強烈だと聞きますが・・・生きてる人の怨念ほど怖いものはありませんね。
今回も楽しいお話をありがとうございました
2019/8/26(月) 午前 0:54 [ shin510512 ]
ばんどう先生は、自分がこの世界で異端児ということわかってて行動をおこしているんですね
上から、まわりから叩かれても、自分が思った芸術は、そこにあるって
2019/8/26(月) 午前 6:38 [ cim***** ]
> shin510512さん
こんばんわぁーあ、もうおはようだ(笑)
ハートちゃん、すごい話でしょ!
事実は小説より奇なりで、まさか全部の穴を通るなんて発想しませんよねっ。ハートちゃんは一つなわけだから、分裂って言い方はおかしいけど、増殖って言い方もおかしいし。一体何て言えばいいんだろう
ハートちゃんにとっては、いくつものくりぬきは合わせ鏡のようなものなのか。
ほんと固定概念に縛られない在り方ですよね。
一休さんの歌も、ふっと意識がうろじを離れた瞬間ですよね。
先生は今思うと江原啓之氏のような存在感がありました。着物来てるからか(笑)あとお弟子さんは「先生の持つオーラはオーム真理教の麻原に似てる」って。
どっちにしろ大きな何かを動かすカリスマ性があるってことですね。
2019/8/26(月) 午前 7:12 [ 寿銀子 ]
> cim*****さん
そら呪われるわ
そのとーーーーーーーりっっっ
つおいわぁ。あんな恐ろしい伝統芸能の世界を揺らそうとしてるんだから
でもこーゆー人が現れて物事は変化してくんですよね。
2019/8/26(月) 午前 7:17 [ 寿銀子 ]
> 寿銀子さん
どうも煮え切らない性格と云うものが死ぬまで続きそうで・・・🙄💧
やっとこさアメブロにも開設出来ました♪(とっくに開設してましたが IDだのパスワードなんかとっくに忘れていて再登録しました✌️😅)
『otobokeカッシーのブログ』
のタイトルでジジーの戯言を気の向くまましたためて行こうと思っております♪
又 一からいろいろと覚えなくてはならない事が少しめんどくさいですが🙄💧😁👍
2019/8/26(月) 午前 9:42 [ カッシー ]
> カッシーさん
家庭円満
交通安全
弱肉強食
やたーーーー!!
やたーーーー!!
カッシーー!
不老不死っ!健康長寿
商売繁盛
でござるよ〜〜〜〜〜〜ッッッ
2019/8/26(月) 午前 10:30 [ 寿銀子 ]
人生というか、日常生活で人との関わりは様々・・・
もう、現代はストレス社会❕
そんな時に、一休さんの作を見ながら読みながら、心を落ち着かせるにいいなぁって思いました
2019/8/26(月) 午後 7:40 [ cim***** ]
ばんどう先生、ベジャールみたいな方ですか。
そして丑の刻参りはまだ現存するのでしょうか。
はらたまきよたま。
2019/8/26(月) 午後 8:42 [ キヨモジ ]
> cim*****さん
そーでしょー
そーでしょー
ヽ( ̄▽ ̄)ノ
雨降らば降れ 風吹かば吹け
ですよ。これも浮き世のpartyさ
2019/8/26(月) 午後 10:21 [ 寿銀子 ]
> キヨモジさん

(笑)(笑)(笑)
何かスピ的なものを感じる人でしたね(笑)
丑の刻参りまだあると思いますよっ!
アカンテッッッ(*≧∀≦*)
祓い詞略したらっ(笑)
2019/8/26(月) 午後 10:24 [ 寿銀子 ]
百人一首競技をテーマにしたTVや映画、やってますね。日本人、というか、百人一首は中流から上流の子女の嗜みとしてマスターしておきたいところ。私は犬棒カルタ取りぐらいしか。(汗)マンガ『サザエさん』ちでは、お正月になるとやってますね。
うろじより
むろじへ帰る一休み
雨ふらばふれ風ふかば吹け 一休禅師
これ覚えておきます。正月は冥土の旅の一里塚、とか、元日はまた翌(あす)のこと〜といったの好きです。一休さんだったかどうか。
2019/8/27(火) 午前 11:10 [ axros03 ]
> axros03さん

一休さんって世の無常に言及しながら
同時に絶対的な魂の存在を確信していた気がします。だから悲愴感が無いんですよね。そんな人が生きたこの国にワタシも存在していることに幸せを感じます。
詞って豊な感性を養うので、百人一首くらいは教養として知っておきたいですが
もうほとんど忘れてしまっているーーー
でも、うろじ〜は忘れません。
今孤独なおひとりさまが増えているので
この歌に共感する人は多いはず!
私のブログを読んで下さる殿方たちも
この歌を覚えておきますという人が何人もいらっしゃって、やったー!仲間ができたー!と喜んでます。
きっと男性の方が身につまされるのでは?一休さんも男性だし。
ワタシも男脳なのかも(笑)
2019/8/27(火) 午後 1:32 [ 寿銀子 ]
百人一首に就きましては或る一時期、全て歌を暗記したものです。
でも、競技に於いては却って其れが妨げと成る事に気付きました。
其れは詠み手が上の句の札を詠んでいる時、気付かぬ内に口の中で反芻してしまって手を動かす反応が遅く成るのです。
ですから、競技者は歌の全てを憶える必要は無く必要な部分のみ切り取って憶える事が勝利へ導く必要条件と云えるでしょう。
即ち上の句で「せ」と詠んだら下の句の札は「わ・・・・・ふ」が直感的に頭に浮かぶと云う様に
2019/8/27(火) 午後 8:09
> 禁断の果実さん


ですよねぇ(笑)(笑)(笑)せっかくの歌も せ が、わ、になっちゃう(笑)
了解が り になっちゃうみたいに(笑)
でもイイ趣味ですよね
暗記しても反芻しないと忘れていくので残念です。
暗記している人が何人かいれば正月に遊べるのに
百人一首大ブーム来ないかな〜〜(笑)
瀬をはやみ
岩にせかるる滝川の
われてもすえに逢はむとぞ思ふ
ロマンチックじゃな〜い
2019/8/27(火) 午後 11:34 [ 寿銀子 ]
今回の方の記事ひろしには難しくてよくわかりませんでした(笑)
ひろしを記事にお願いしておりましたが無理でしたね
2019/8/28(水) 午前 4:52 [ ありがとう///////////////////// ]
> ありがとう/////////////////////さん
だってえ!ひろしに
一目も会ったことないし
実在の人物かどうかも分からないじゃーんっ!
2019/8/28(水) 午前 7:45 [ 寿銀子 ]
一休さん、いい歌だなぁ・・・
泣けてくる
帰りたいなぁ。でも帰らせてくれないんだなぁ・・・
人の念って、一旦受け取り手が呪いに感づいてしまうと、そこに相互の念のレセプターみたいなのが出来ちゃって、直流から交流になって、念を送ってる方も辞められなくなって、共に縛られてしまうらしいよ。
早い段階で気付いて、念を送ってくる相手をすっかり忘れてしまう、ってのがいいみたい。まぁしつこい人はいるけど、そういう人は病気なので、、、のろい返しより、周囲の人が気付いて治療しないとダメかな、とか。
2019/8/31(土) 午後 10:49 [ Ms. Blue ]
> Ms. Blueさん
なんだあ!!その
でしょでしょでしょ
一休さん、いい歌でしょ!
そうなの、帰らせてくれないのよ。
くれないから
この世の雨風をそーゆーふうに受け止めるのよね。
おお
おそるべし念のやりとり。
コレ呪いとかじゃなくて、もっと
嬉しいコトに使えないもんかねぇ
でも愛の念より呪いの念のが強烈なんだろうなぁ。
2019/8/31(土) 午後 11:34 [ 寿銀子 ]