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■先日、同僚のPC(東芝ダイナブック、Windows 8.1→Windows 10アップグレード)の調子が悪いと相談された。最初に訴えてきたのは、書類のプリントができないという症状。インターネットにはつながり、ネットワーク上の複合機も認識しているが、なぜかプリントができない。ネットワークの状態を調べようとしたところ、ツールバー上のネットワークアイコンをクリックしても反応せず、Wi-Fiを選択し直すこともできない。
こんなとき、PCを再起動すれば直ることが多いのだが、スタートボタンを左クリックしても右クリックしても反応せず、正常に再起動することも電源を切ることもできない状態。仕方なく、電源ボタンの長押しで強制終了して再起動したが、症状は何も変わらなかった。
【システムの復元】
Windows 10はユーザーの意思に関わらず勝手にどんどん更新されるのが困りもので、メジャーアップデートの後に調子が悪くなることも少なくないが、「システムの復元」で数日前の状態に戻せば改善する可能性が高い。しかし、今回の事例では、システムの復元を2段階で行ったが、何の改善もなかった。
【OSの上書きインストール】
次なる選択肢は、OSの上書きインストールという手法。PCがHDから起動した状態で、現状と同じOSの最新版を上書きで再インストールというもの。これを行うと、個人データとアプリの両方を保持したまま、システムを良好な状態に生まれ変わらせてくれる。実際、過去に私自身のPCをこの手法で改善した経験がある。そこで、同僚のPCにもこの手法を試みたが、入口のところでPCが.exeファイルをブロックして、先に進むことができなかった。
【リフレッシュ、初期状態に戻す】
ここまで来ると、個人データを残したままシステム関係を初期化する「リフレッシュ」、あるいは個人データまで削除する「初期状態に戻す」を選択するしかない。すでにデータはバックアップしてあり、両者を順に試みたが、いずれも処理が進まず、すぐにストップしてしまう。素人判断だが、ここでも.exeファイルがブロックされ、実行できないのではないだろうか…。
【メーカーに相談】
非常に追い込まれた状況になり、東芝のサポートセンターに電話してみた。以前は「90日間無料サポート」などを謳い、購入後の3カ月間ほどしか電話サポートを受け付けないPCメーカーもあったが、現在、東芝はそういう「売り逃げ」のようなスタンスではなく、辛抱強くコールすれば電話で相談することができる。
担当者に症状を説明し、様々な指示を受けてPCを操作したが、ことごとく壁にぶつかり、改善することはできなかった。商品を出荷時の状態に戻すしかなく、「リカバリDVDを出してください」と言われたものの、最近のPCは購入時にリカバリDVDが付属しておらず、自分で作らなければならないことが多い。残念なことに、このPCは最初のセットアップ時に、マイクロソフトから促されるまま、すぐにWindows 8.1からWindows 10にアップグレードしてしまい、リカバリDVDを作っていなかった。
【最後の手段…】
こうなると、出荷時の状態に戻すにはメーカーに送るしかないが、修理代がかかるのはもちろん、なんと言っても、修理期間として少なくとも2〜3週間はPCが使えないという問題がある。そんなに待たされたら、事実上、ほとんど仕事ができない。そこで浮上する最後の手段が、OSのクリーンインストールだ。ただし、これを行うとメーカーのサポートは受けられず、自己責任になる模様。
クリーンインストールは自分のPCで実験済みで、Windows 8.1とWindows 10の両方を実行した。私がクリーンインストールを行ったSONYのVAIOでは、Windows 8.1だと画面表示やトラックパッドなど、ドライバ関係で不具合にぶつかり、別途、手探りでメーカーのサイトから複数のドライバをダウンロードしてインストールするという手間がかかった。一方、Windows 10だと、そのようなハードルにぶつからず、スムーズにできたと記憶する。
今回の同僚のPCについても、比較的リスクが少ないと思われるWindows 10をクリーンインストールした。まず、別のPCでマイクロソフトのサイトへ行き、最新版のWindows 10インストール用USBメディアを作成。同僚のPCをF12キーを押しながら起動し、USBからの起動を選択して再起動。インストールの種類は「カスタム・Windowsのみをインストールする」を選択し、インストール場所を選ぶ画面で一旦、HDの複数のパーティションをすべて消去したうえで、システムドライブ(Cドライブ)を作成し直して先へ進む。
【プリインストール版Officeの問題】
1年半ほど前に自分のPCでクリーンインストールをしたときと比べると、Windows 10も完成度が高くなっているのか、今回は以前より短時間でスムーズにできた印象だ。同僚のPCは、預かったときとは比べ物にならないほどサクサク動くようになった。なお、こういうときに懸案になるのが、プリインストールされていたOffice関係のアプリである。幸い、ダウンロードフォルダの中にあったOffice 2013のインストール用ファイルをバックアップしてあったので、それを使って再インストールし、使用開始時にプロダクトキーを入力すれば大丈夫だった。
Officeインストール用ファイルを持っていない場合は、マイクロソフトの再インストール用ページにアクセスし、プロダクトキーを入力してダウンロードすればよい。ただし、HDを換装した場合は、プロダクトキーがはじかれてダウンロードできない可能性がある。また、Office 2013までは再インストールの際も購入時と同じプロダクトキーを入力すればよかったが、Office 2016では初回認証時に使う購入時のプロダクトキーと、再インストール用のプロダクトキーが異なるので注意が必要だ。Office 2016の再インストール用プロダクトキーは、マイクロソフトアカウントにログインして確認することができる。
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t2さん、ナイスありがとうございます!
2019/2/19(火) 午前 0:31 [ aea*0*65 ]