|
■近年、自宅に引きこもりがちだった娘が、急に思い立って大阪の祖母のもとへ行きたいと言い出した。彼女にとって何か転換のきっかけになりそうなので、快く送り出してあげたいところだが、あいにく、携帯電話の更新などで余分な出費がかさんでいた。そこで、このところ桜の撮影などで大活躍していた富士フイルムのXF14mm/2.8を泣く泣く手放すしかないと決断。
購入した中古店に持ち込むと、レンズ内部に汚れがあるのでB判定と言われたが、これは3週間ほど前にこの店で「AB+」表示の美品として購入したものだった。事情を説明したところ、汚れに気づかずに販売した店側に問題があるとのことで、返品扱いで全額返金となった。結果的に、当初期待していた4万円弱の売却価格ではなく、5万円余りものお金が戻ってきた。
予想より1万円以上余分にお金をもらうと、手ぶらで帰れなくなってしまうのが中古カメラマニアの悲しいサガである。この日はコンパクトデジカメのコーナーを物色した後、ニコンのコーナーへ移動。そこで出会ったのが、AF-S VR 24-120mm/F3.5-5.6Gである。同じ焦点距離でF4通しの新型レンズが出ている関係で、旧型の中古は約2万円で入手することができた。
これまで数年間、ニコンのフルサイズ標準ズームは24-85mm/F3.5-4.5を使用してきたが、望遠端が85mmというのは物足りなく、120mmまでのズームが欲しかった。しかし、24-120mm/F4は値段もさることながら、大きく重く、根元まで非常に太くて使いにくい。かといって、旧型のF3.5-5.6は「描写が甘い」「片ボケする」などの悪評に満ちていた。一方、旧型もタイで製造された後期バージョンはそれほど悪くないという評価もあり、一度は半ばダメもとで試してみたいという気持ちもあった。
早速、24-85mm/F3.5-4.5と少し撮り比べたところ、等倍近くに拡大して見ると、解像力やコントラストに歴然とした違いがある。しかし、現在使用している旧型の広角ズーム、18-35mm/F3.5-4.5Dに比べれば、描写の甘さは似たり寄ったりで、そこそこ使えそうな印象だ。機材を軽くしたいときは望遠ズームを持たず、24-120mmと18-35mmの2本で済ませるのもいいだろう。意外だったのは、特に期待していなかった望遠側のボケ味がけっこうきれいだということだ。24-85mmよりはポートレートに向いているかもしれない。
|
全体表示
[ リスト ]





