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はりまや橋
山本かずこ
落日を背にして歩いていると
はりまや橋が赤く燃えているときがありました
燃える橋を渡っていると
向こうからやってきた
枯木のようにかれた男が
あっというまに メラメラと
燃えあがるときがありました
気がつくと
私も燃えていて
いつもはかなしいあの姿勢も
そのときばかりは 生きて極楽を
何度も何度もかいまみたりすることがありました。・・・・・
< 解説 > 井坂 洋子
山本かずこの詩の風景には親しい人が現われ風景は特別なぬくもり
を持って息づいている。
見慣れた町、渡ったことのある橋は、彼女の手になると架空の地のような
輝きを発す。
ここに掲げた<はりまや橋>は、男と女のかかわりを、二人の時間の
推移、その長さやくだくだしさを瞬時にして言ってのけている。
ここに登場する男を、みしらぬ他人であると読んでもいいし、恋人や夫
であっても本質的には大差ないのではと思わせる、そんな妙がこの詩にある。
* 出典 日本の恋歌 吉行和子編
(株) 作品社
* 画像は友達の舞さんからいただきました。
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2013年09月25日
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