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生死の境は2分間 避難状況調査で判明 産経新聞 9月10日(土)11時42分配信 東日本大震災の発生後、避難を始めるまでの時間が生存者の場合は平均19分で、死亡者は平均21分かかっていたことが10日、気象情報会社「ウェザーニューズ」(東京)の津波調査で明らかになった。生死の境を分けたのはわずか2分間で、地震発生から20分以内に避難を始めれば生き残っていた可能性が高いことを裏付ける結果となった。 調査には携帯電話やインターネットサイトを通して今年5〜6月、被災した北海道、青森、岩手、宮城、福島、茨城、千葉の1道6県の5296人が回答。このうち自身の状況について答えたのは3298人、地震当時近くにいた家族や知人が死亡した状況については1998人が回答した。 避難開始までの時間について「避難しなかった」や「分からない」などと答えた人を除いて平均時間を算出したところ、生存者の平均は19分、死亡者は平均21分だった。年齢別にみると、20歳未満は避難開始が最も遅く、生存者は22分、死亡者は32分。最も早かった60代と比べると、生存者で8分、死亡者では14分も遅かった。 また死亡者の60%が、「家族を捜しに行く」などの理由で一次避難先から再び危険地帯へ移動していたことが判明。避難先に向かう途中に交通渋滞やがけ崩れなどの障害に巻き込まれた死亡者は、全体の18%を占めた。 一方、生存者が避難した建物の高さは平均2・9階で、死亡者は平均1・7階だった。 調査結果について、東北大災害制御研究センター長の今村文彦教授(津波工学)は「生存者と死亡者との違いが初めて示された調査結果であり、参考になる。生死を分ける避難行動の難しさが明らかになったとも言えるが、津波から生き残る重要な対応の一つだと改めて認識する必要がある」としている。
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生物・環境・宇宙
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南ア発見のセディバ猿人、やはり現代人の祖先? 読売新聞 9月9日(金)12時55分配信 【ワシントン=山田哲朗】南アフリカで2008年に見つかった198万年前の新種猿人「アウストラロピテクス・セディバ」は、現代人の祖先だとする再検討結果を、南アフリカのウィットウォータースランド大などの国際研究チームが9日付の米科学誌サイエンスに発表した。 セディバは現生人類につながる原人の祖先の候補、とする昨年の論文に批判が寄せられたため研究チームが化石を詳しく調べ、骨格の特徴などから、従来有力視されてきた「ホモ・ハビリス」よりも有力だとする考えを示した。 同大のリー・バーガー教授は、南アの洞窟で発見した成人女性と少年の全身骨格の細部を詳しく調べた。 脳の形は現代人に似ているものの、大きさは小さかった。また、手の骨は指で物をつかめる構造で道具を作れたとみられる一方、木登りにも適するなど、猿人の特徴と、その後のホモ(ヒト)属の特徴を併せ持っていた。ただ、全体としては、小さい脳や長い手から判断して、ホモ属ではなく、猿人に分類した。
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発電用風車、近隣から健康被害の訴え続々 聞こえない超低周波音に悩む 読売新聞(ヨミドクター) 9月9日(金)12時23分配信 緑豊かな静岡県南伊豆町の山間に、木工業の沼田松雄さん(63)が5年がかりで妻(52)と一緒に建てた自宅兼作業場がある。 正面の山の頂に目をやると巨大な発電用の風車が「ゴーッ」と音をたてて回る。直線で440メートルの距離だ。周辺にはさらに16基の風車があり、これらの風切り音の一部も、山間を抜けて耳に届く。だが、問題なのは耳障りな騒音よりもむしろ、聞こえない超低周波音だった。 民間業者が風車を建設したのは2009年のことだ。同年11月末に試運転が始まると、風車から数百メートルの距離に住む人たちに体調不良が表れた。沼田さんと妻は同年12月以降、めまいが頻繁になり、耳の痛み、首や肩の張り、胸や背中の圧迫感、不眠、高血圧などに見舞われた。 翌年3月、「体が持たない」と、20キロ・メートル離れた所に家を借りた。風車から遠ざかったためか体の不調が消えた。今は日中、自宅兼作業場で仕事をし、夕方には借家に戻る。沼田さんは「国が推し進める『エコ』な発電で、なぜ我々の健康や生活が脅かされなければならないのか」と憤る。 夫婦の体調不良を、成蹊大理工学部非常勤講師の岡田健さんは「風車が風を切る時に発生する超低周波音と空気流の影響」とみる。 超低周波音の健康への影響は30年以上前から知られていた。石川島播磨重工業(現IHI)に長く勤務した岡田さんは工場や空港の周辺住民から寄せられる動悸(どうき)やめまい、頭痛などの苦情に対応し、工場のボイラーやコンプレッサー、航空機エンジンなど、音の発生源の改良を手がけてきた。 「消音装置などで超低周波音を減らすと、途端に症状が改善し、苦情が減ることが分かった」という。 低周波音問題(超低周波音含む)を巡っては、環境省が04年、影響の有無を判断する目安となる値「参照値」を公表した。家庭でのヒートポンプ給湯器の普及などに伴い、周辺で低周波音の苦情が相次いだからだ。 ところが、「一部の音響専門家らが値を決めたため、耳に聞こえない音波は考慮されず、参照値以下の超低周波音に健康影響はないと切り捨てられた」と岡田さんは指摘する。この解釈が風車の問題でも用いられ、被害の軽視につながっているという。 健康被害の訴えは、風車が立ち並ぶ同県東伊豆町や愛知県豊橋市などでも相次ぐ。環境省は昨年度から、風車の低周波音の影響調査を始めたが、住民の声をきちんと受け止め、民家に近い風車は回転数を落とすなど、早急な対策が必要だ。 ■超低周波音
周波数20ヘルツ以下の聞こえない音。風車では、羽根(ブレード)による空気の切り裂きや、羽根の表面の乱気流で生じ、微細な空気振動として伝わる。 |
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多賀城にセアカゴケグモ 東北初、国内確認の北限 河北新報 9月9日(金)6時10分配信 宮城県多賀城市で8日、熱帯から亜熱帯にかけて生息する毒グモ「セアカゴケグモ」が見つかった。東北地方環境事務所野生生物課によると、特定外来生物のセアカゴケグモが東北で発見されたのは初めてで、国内の確認例としては北限という。
同日午前8時45分ごろ、仙台港に近い多賀城市栄2丁目の市道で、側溝のふたに付着している背中の赤いクモ1匹を造園業者が発見、捕獲し、市に連絡した。塩釜保健所食品薬事班がセアカゴケグモの雌と特定した。 かまれると、鈍痛や発熱、しびれなどの症状が出て、重症化すると筋肉のまひなどを引き起こすこともある。多賀城市は、似たようなクモを見かけた場合は、触らないよう注意を呼び掛けている。9日、発見場所付近で駆除作業を実施する。 セアカゴケグモは雌が体長約10ミリ、雄は4〜5ミリで、背中に赤い模様がある。関西地方では定着が確認されており、関東地方でも発見例がある。 外国船のコンテナに付着した状態で紛れ込むケースが多い。津波で押し流されてきたコンテナに付着していた可能性について、環境事務所野生生物課は「ゼロではないが、現状では何とも言えない」と話している。 |

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核実験のマーシャル諸島、半世紀を経て帰島進む 読売新聞 9月9日(金)3時22分配信 米ソ冷戦時代の1946〜58年、米国は中部太平洋、マーシャル諸島共和国のビキニ環礁とエニウェトク環礁で計67回の核実験を行った。8月末、最後の実験から半世紀以上を経た同国を訪ねた。 核爆発の破壊力は苛烈で、原子力発電所事故とは影響や性質は異なる。だが除染を経て人々が帰った島や帰島準備が進む島もあり、「福島再生」への示唆に富んでいた。 8月末、エニウェトク環礁の一部、ルニット島に許可を得て上陸した。放射性廃棄物が埋設され、立ち入りが制限されている無人島。 真っ白な砂浜を横切り、植物のツルをかきわけて進むと、灰色の円形ドームが見えた。直径約110メートル、汚染土壌などを封じ込めたコンクリート製の「ルニットドーム」の表面にはひび割れが目立つが、約1時間たっても線量計の数値は「0」だった。 77年から、米国はエニウェトク環礁で、島々の表土をはぎ取るなどの除染作戦を実施。実験機材や生コンに混ぜた汚染土が、核実験で生じたクレーターに投入され、ドームで覆われた。 核実験場にされる前に他の島々に移住させられた住民らは、同環礁南部の除染終了後の80年、33年ぶりにエニウェトク本島などに戻った。実験の影響による同環礁の放射線量は年間約0・01ミリ・シーベルトと、日本の平常時の基準の100分の1だ。 一方のビキニ環礁。54年3月に水爆「ブラボー」実験が行われ、爆心から約160キロの海上にいた日本のマグロ漁船、第五福竜丸の乗組員が被曝(ひばく)したことで知られる。ビキニの人々は46年に強制退去させられ、別の島で暮らしていた。68年、米国はビキニに「安全宣言」を出し、住民の一部は帰島した。だが78年に宣言は撤回され、環礁は封鎖される。 その後、米国はビキニ環礁の除染を行い、今大気の放射線は問題がないレベルだ。ただ線量の高い場所もあり、許可なく立ち入れない。半世紀以上を経ても戻る見込みは立っていない。
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