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冬眠してましてん。
・・・・・・てか、もう春だし。でも引き続き、春眠に移行し、昏睡状態を継続しております。
いやあ...寝て寝て寝まくって、でも花粉症のために3時間ごとに
鼻づまりで目がさめてしまい、寝まくっているのに眠った気はしません。
体調不良と眠気のWパンチで、活字をみると条件反射で目を閉じてしまう…
てなわけで、本???なにソレ、食いもん???という感じです。
まぢで、全然読んでません。数行読むだけで船を漕ぎ出して、本を取り落とす日々。。。
かろうじて何点か読みましたが、その中から良くも悪くも印象に残ったものなど。
・角田光代「八日目の蝉」
いやあ、まいった。
評判は常々聞いていたのだけれど、何となく読みそびれてました。
あと、角田光代は、嫌いではないけれど時折「なにをそんなに恨んでいるの???」
と聞きたい気分になることがあったりして...それと、うまくいえないけど
「20代後半〜30代・自分探し中(苦笑)女子のハートわし掴み系」
(↑わかりやすい例でいくと、山本文緒、江國香織、川上弘美、など・・・
いや、いずれも、ひところは相当熱心に読んではいたんですがね・・・)
みたいなのが面倒くさい気分になることがままあるので。
しかし!!「八日目の蝉」は、まいった。
うまいよなぁ〜〜〜〜。といっても小手先の技巧という意味でのうまさ、ではなくて
本当にうならされる、うまさ。
豊崎由美も言っていたけど直木賞受賞の「対岸の彼女」が子供じみてみえるぐらい。
(ま、正直、私は「対岸の彼女」は全然好きじゃなかったけど。
『時期的に、このあたりで直木賞とるんだろうけど、この小説でとらせちゃうのかなあ』みたいな)
不倫相手の赤子をさらった女の物語と、さらわれた赤子が大人になってからの物語の二部構成で、
最後、その子が、自分をさらった女が別れ際に発した言葉を思い出すのだけれど、そこでダー泣き。
若い人や、男性にはピンとこない部分があるかもしれないけど、
私のようなトウのたった女にはビシビシときます。
それにしても、まあ、、、
男どもは、不倫すんのは勝手だけど、責任取る気もないなら避妊しろよなぁ。
(そのくせ、自分からは手持ちの駒=愛人を手放そうとはしないときたもんだ。
このテの輩を、何人なで斬りしたことか>自分)
・桜庭一樹「私の男」
直木賞受賞作。表紙、良し。
ここで描かれている二人の関係(冒頭で明かされているので言うと、近親相姦、それも幼少時からの)を
非難してしまうと、この小説を読む意味がなくなるというもの。
ヒロインが結婚する時点から、時間をさかのぼって、二人のことが語られる。
その中で見えてくる、ある事件の真相。
という構成や、二人が絡み合う場面の濃厚さは見事。
だと思うけど、舞台を酷寒の地にするとか、
男が折に触れ吐き出す「お・・・」というのとか(これの意味は最後にわかるのだが、ま、予測はついた)
ちょっと安易つーか、ムリムリな感じもあり。
インモラルであることを前提に、そこを立脚点にして(その是非は無視して)
物語を展開させているという点で、かなり斬新だとは思うし、
読後感のなんともドロリとした感じ、そういうのを味わわされるのも一つの感動だといえばそうだけど
でも、なんだかなあ〜〜〜、という感じでした。
一気読みしたけれど、好きかどうかと問われれば、全っっっ然、好きじゃない。
桜庭一樹の他の作品を読みたい、という気分にもあまりならず
(「赤朽葉家の伝説」というのがすごく評判が良いようだけど・・・別にミステリ気分じゃないし)。
・飯嶋和一「黄金旅風」
昨年後半から、「出星前夜」が方々で話題になり、大佛賞も受賞し、本屋大賞ノミネートもされ、
ということで、今、もっとも(私的に)アツイ飯嶋和一。
不勉強なもので、「出星前夜」が話題になるまで、飯嶋和一を知りませんでした。
「飯島耕一」の誤表記?と思っていたほど・・・・・・申し訳ありません。
んで、「出星前夜」を読もうとしたところ、どうやら、その前に書かれた「黄金旅風」を
読んでからの方が良いらしい(物語は別物だけれど、共通する登場人物がいる)と知り、
まずは「黄金旅風」を読んでみました。
ぐわーーー、面白かった!
歴史全般に病的に疎く、とりわけキリシタン禁令の時代などは
小学校〜高校までミッションスクールにいたせいか、
バイアスのかかった教育をされたのかどうか記憶にもないけれど
ともかく、知らないし興味もないし・・・
そして今でこそ九州人を世帯主に持ち、関門海峡を越えて帰省する身ではあるが
それまで九州とは無縁だし、その歴史、文化など今もって知りようもない身にとって
当時(江戸時代の初め、まだ鎖国になっていない頃)の長崎がこんなことになっていたとは!!
思い切り、海洋国家だったのね!!(日本=海洋国家と対極にあると思っていた無知な私。。。)
塩野七生の「海の都の物語」を読んだ時、中世ヴェネツィアの、クールでスマートな
海洋国家ぶりに大興奮したのだけれど、いやいやどうして、長崎もやるじゃないか!!
・・・という面白さと、登場人物のかっこよさ(これぞ、まさに「漢」)に感動。
読み始めは一瞬つっかえたのだけれど、ひとたび波に乗り出すと一気読み。
複数の人物が、交錯するようでしない・・・みたいな部分もあり、そこはちょっと物足りない気も
したけれど、あえて、様々の生き様という意味で、そうしたというのであれば、それはそれで納得。
で、その後すぐ「出星前夜」も読みましたが、ん〜、面白いけど、
個人的には「黄金旅風」に軍配。ちょっと途中、中だるみ。
蜂起のくだりなんかは、かなりの臨場感でガンガン読み進みましたが。
有名な「島原の乱」を描いたものだけれど、天草四郎は全然主役じゃない、というのが新鮮。
(下世話な感想・・・天草四郎の生まれ変わりだという美輪明宏は、この小説に対して
どういう感想を持つんだろう???聞いてみた〜〜〜い)
引き続き、他の著作も読んでいるところですが、ともかく質量ともに膨大な調査に裏打ちされた物語、
描かれている人物のリアリティというか、きちんと「人間」を描いている様、
なんというか「生きる力」(それも、「まっすぐに・泥くさく」)みたいなものを感じさせる作品群。
つまり、熱い。すがすがしく、かつ、熱い。
男性はこういうの好きなんじゃないでしょうか。
とりあえず、出版されている著作を全部読むことにします。
で、今後出版される飯嶋作品は必ず読みます。
印象的だったのは、このあたりでしょうか。
他はエッセイとか、読んだことも覚えてないのとかがちらほら。
いずれにせよ、寝るのに夢中で、読書どころではないこの数ヶ月・・・
PCにも近寄っていないので、他のブロガーさんのところにもお邪魔できていませんが
再び目を覚ましたら、面白い本を教わりに、うかがいたいと思います。
沢山読書してレビューをアップしておいていただけると幸いです(なんつー他力本願)。
しかし、目を覚ます日・・・来るんかいな〜〜〜???
布団からキノコ生えかけてますけど。
それでは、また。
ぐーぐーぐー。
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「私の男」は半分読んでやめてしまいました。あえて理由は書きませんが、かなりいびつな作品であるという印象を受けました。
作者も含めて、好きになれない。
2009/4/9(木) 午前 6:48 [ すいす ]
>まさゆきさん
返事遅れてすみません。。。
「私の男」、良いと思う章もあったんですが、本全体の印象は良くありませんでした。
ダメな人は、この設定自体が既に生理的にダメでしょうね。
桜庭一樹は、見た目がダmfwjk、げほげほ。
2009/4/28(火) 午後 3:19 [ salvaje ]