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古川日出男「聖家族」

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738ページ、二段組のメガノベル。ようやっと読了。
ぐぁぁぁ・・・・・・、はぁ〜・・・・・・

うまく自分で整理ができないまま、とりあえず内容について触れるのを
先延ばしにしつつ・・・

古川日出男は「ベルカ、吠えないのか?」でガツンとやられて、
その後「アラビアの夜の種族」なども読みましたが、
なんというか・・・着手するにあたり「うっしゃ」と気合を入れないといけない。
気合?なにそれ、食いもん?な暮らしっぷりの私なもので・・・

でも、これは書店で見た瞬間から、なんともいえない妖気というか磁力というか、を
発散しまくっており、「うわぁ、、、」とグッタリした気分を味わいつつ
「読まねばなるめぇ」と思い・・・ちょうど図書館で予約が入っていなかったので借りました。

下世話な感想として、これで2730円は安い!
(翻って「幻影の書」2415円は、そのリーダビリティをもってしても割高だと思う)
買っても損はしないとは、思う。が。買いたくない。
なんつーか、家に置いておきたくない・・・
装丁は気に入っているのだけれど
(真っ赤な表紙、辞書か!?というハードな作り、小口に印刷された謎の印、など)
持っているのが、気が重くなるような本。

複雑に絡み合う物語(時空を超えて、行きつ戻りつ)、作者の意図などを
理解したとはとても言えないので、もう一度読む必要があるようにも思うが、
でも、もう読みたくない。

いや面白くないとかじゃないんですよ。この分厚く重い本を通勤時にも持ち歩いて
読んでいたんだから。本を開くタイミングをなかなかとれずに、読むのに数日を要したけど
(また、これは短時間でさーっと読み流すことを許さない本でもある)
ひとたび手に取ると、ぐいぐい引き込まれ・・・いや、引き込まれるというより、
もんのすごーく粘度の高い沼に足をとられる感じ・・・・
さながら、でんじろう先生の、液体の上をバチャバチャ跳ねるやつみたいに。
あれって、動きを止めると、ズブ〜〜〜と足が沈んで、重くて抜けないんだよね、ってどういう例えじゃ。

あらすじはうまく・・・というか全然説明できない。
東北の、ある一族の物語を軸にして、歴史・・・それも、正史ではなく稗史、
天狗、鳥居、羅刹、羊、牛、馬、そして犬。狗。犬狗犬狗犬狗。
ばば様、ばば様のばば様、そのまたばば様。
地図、図書館、血、血、血。殺殺殺殺殺。

人物や事物は交差し、交錯し、倒錯し。


・・・・・ほんと全然、説明になってないですね。

正直、「この部分て必要か?」と思う部分があったりもしたんだけど、同時に
「でもそれって自分がわかってないからか?」という気にもさせられつつ。
半ば、歯を食いしばりながら読みました。

いやぁ〜〜〜、頭の中でまとまっていないし、さりとて読み返す気にもならないし
読んでて楽しくもなんともなかったんだけど(それと物語に呑み込まれる快楽とはまた別)
今年の暫定ベスト1。って他に2冊しか読んでないつーの。

いやベストとも言いたくないのだ・・・インパクト?

ものすごいボディブロー。
ぐむぅ、とか、ごふっっっ、とか言いながら読んでいた感じ。

実に危険な本です。
そして、古川日出男は実に危険な人物です。
これはバカな僕にもわかる。


あ〜〜〜、まいった。疲れた。

というわけで・・・次はサワヤカーな青春ものでも読みたいところです。

ところでこれ、読売文学賞とかとるんじゃないのかな?候補になってないんだろうか。
直木賞芥川賞は候補にもなってませんが・・・まあ審査員に嫌われるだろうなぁ、これは・・・
「ベルカ」にもあげなかったんだもんね・・・

閉じる コメント(2)

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ブックオフで「アメリカの鳥たち」見つけて買ってまいりました
↑の本も見かけたのですが(背表紙だけでかなり目立つね)買い
ませんでした・・・・ベットで読むには重すぎる。

2009/1/14(水) 午後 0:00 [ すいす ]

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>まさゆきさん
おお、ありましたか!
楽しんでいただけると良いのですが・・・
私は、あの表紙がすごく好きなんです。少し寂しい感じもあり。

「聖家族」、重かったですよ・・・手首が痛くなりました。
でも、軽い紙を使っているのか、ページ数からすると軽く感じました。
他の350ページぐらいの本のほうが重く感じたぐらいです。

2009/1/14(水) 午後 0:44 [ salvaje ]


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