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有名な絵本らしい。 本屋で何気なく手にとった一冊。 表紙の印象的な絵に魅かれたのである。 『アンジュール―ある犬の物語』 作者は美術学校で絵画を修めたガブリエル・バンサン。 木炭デッサン、鉛筆画、水彩画で多くの絵本を残したという。 その物語は物悲しく切ない。 苦境に立たされ、長い旅を行かねばならない。 しかし、ほのかに明るい、希望の持てる未来が待っている。 そんな物語である。 木炭だけで描かれた白と黒の世界が切なさを募らせる。 時に写実的にも見え、あるいは水墨画のようにも見える木炭と指だけで描かれた絵は、 一片の言葉もない静けさの中で雄弁に彼の長い長い旅を語る。 今はいないが、以前飼っていた犬を思い出し、心が震えた。 犬や猫、小さな生き物をファッションや流行で安易に買ってきて、 面倒になったら簡単に捨ててしまう人にこそこういう本を見て欲しいが、 そういう人の目にはとまらないのだろうなぁ。 大きな箱にそういう人達を詰めて、 どこかの遠い国に運んで、 そのまま置いてきても、 うぜーとか言ってぶつぶつ文句を言うぐらいなのかも知れない。 心をどこへやったのだ日本人! |
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