ここから本文です
カトリック的。
信徒数13億人でも日本では知られていないカトリック。正統キリスト教会を気楽にご紹介します。

書庫贖宥(免償)とは何か

贖宥2.赦し

(つづきです)
贖宥(現在は「免償」ともいう)について話すのなら、そもそもなぜ贖宥という制度があるのか、ということも考える必要があるでしょう。


天国


言うまでもないことですが、人間の最大の目標は救われること、言い換えれば天国に行くことです。
「天国」というとどこかの場所みたいな印象を受けるかもしれませんが、霊魂は物体ではありません。天国が地球上のどこかの国にあるとか、宇宙のどこかの星だとかいうものではありません。
「天国」とは、人間の霊魂が神の御前で、神を直接に見奉るという人間本性の最高の幸福を享受する場のことを指しています。(専門用語で「至福直観」といいます。)

さて、天国は完全な幸福の場だというのですから、聖なる霊魂、つまり罪の汚れも傷もない完全な霊魂しか入ることができないのは、何となくお分かりいただけると思います。
それでは、罪を犯してしまった人は、どうすれば天国に行くことができるようになるのでしょうか?

ご安心を。愛そのものにまします神は、すべての人が救われることを望んでいます。
(これを専門用語で「神の普遍的救済意志」といいます。)
罪を犯しても痛悔するならば、再び神のもとに立ち返ることができるというシステムを、教会を通して与えてくださったのです。

前に、罪には2つの結果があるという話をしました。
1つ目の結果は「永遠の罰」。神との関係が断絶して、天国に行く可能性を完全に失うというものです。
2つ目の結果は「有限の罰」。罪は神との関係を壊すだけでなく、他人に与えた被害を償う義務を生んだり、自分自身の霊魂を歪めてしまったりするというものです。

天国に入るための条件も、罪の2つの結果に対応させて考えることができます。


罪の1つ目の結果に対して


まず1つ目の結果、つまり、神との関係が断絶していたら天国に行けないのは当たり前ですね。
これを何とかして神との関係を取り戻すためのものが、「改悛の秘跡(ゆるしの秘跡)」。告解です。キリストが定めた「7つの秘跡」の1つです。

詳しい説明は省きますが、カトリック信徒が教会で司祭(神父)に自分の罪を告白するものです。司祭が赦しの言葉を唱えると、告白者の罪が赦されます。
イエズス・キリストは使徒に「あなたたちが地上でつなぐものは、すべて天においてもつながれ、あなたたちが地上で解くものは、すべて天においても解かれる」と仰せになりました(マテオ18・18)。

カトリック教会は使徒継承の教会です。司教たちは使徒たちの後継者、教皇(ローマ司教)は使徒の頭聖ペトロの後継者です。キリストが使徒に与えた「赦す」権能を受け継ぐカトリック司祭(神父)は、悔い改めた信徒の罪を赦し、神と和解させるのです。


罪の2つ目の結果に対して


告解して神との関係は回復した、あるいは、もともと小罪しかない場合。
それなら地獄落ちの可能性はないわけです。とりあえず天国に行く資格はあると。

それでも、罪の2つ目の結果、つまり自分自身の霊魂が傷つき汚れているわけです。
イザヤ書に「そこには清い道があって、尊い道と呼ばれ、汚れた人はそこを歩かず」(35・8)とあるように、そのままでは天国に入ることはできません。

罪を犯すことで霊魂に備わってしまった悪い習慣(悪への傾き)を矯正し、まっすぐに戻すためのリハビリが必要です。このリハビリのことを、教会では「償い」と呼んでいます。

秘跡によるゆるしは罪を取り除きはしますが、罪から生じたすべての無秩序を修復するものではありません。罪から立ち直った人は、十分な霊的健康を回復する必要があります。したがって、罪を償うために何かをしなければなりません。すなわち、適切な方法で「弁済する」なり罪を「あがなう」なりする必要があります。この弁済のことを「償い」ともいいます(「カテキズム」1459)


お分かりになるでしょうか?
金口ヨハネでしたか、この話を、弓矢で射られて傷ついた人を罪人にたとえて説明しています。「体から矢を抜くだけでなく、傷口の手当をもせねばならぬ」というものです。
改悛の秘跡によって矢を抜く(「永遠の苦しみ」に対する処置)だけでなく、罪によって生じた霊魂の傷を治す(「有限の苦しみ」に対する処置)必要があるということです。
ウィルスに感染して病気になったら、体内からウィルスを駆逐するだけでなく、弱った体に栄養を与えて健康体に戻す必要がある、と言い換えてもいいでしょう。

高級レストランで行われるパーティーを考えてみてください。招待券を持っていれば、入場資格はありますよね。でも汚い格好では入れてもらえません。それではどうするか。お風呂に入って清潔な服を着て出直してくればいいわけです。
そのために行うのが「償いの業」。善行をしたり祈ったりして功徳を積み、自分で自分の悪への傾きを善への傾きに矯正するんです。不断の自己研鑽ですね。


次回は、死者に対しても神の愛が働いていることを見てみたいと思います。(つづく)



続きを読む
http://blogs.yahoo.co.jp/agnus_d_vir/25696042.html

検索 検索
カトリック的。
カトリック的。
男性 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について

最新のコメント最新のコメント

すべて表示

1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

よしもとブログランキング

もっと見る
本文はここまでですこのページの先頭へ

[PR]お得情報

数量限定!イオンおまとめ企画
「無料お試しクーポン」か
「値引きクーポン」が必ず当たる!
ふるさと納税サイト『さとふる』
お米、お肉などの好きなお礼品を選べる
毎日人気ランキング更新中!
ふるさと納税サイト『さとふる』
実質2000円で特産品がお手元に
11/30までキャンペーン実施中!

その他のキャンペーン

みんなの更新記事