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カトリック的。
信徒数13億人でも日本では知られていないカトリック。正統キリスト教会を気楽にご紹介します。

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お墓えらび

墓地のチラシが入っていた。

公園型墓地だか何だか知らないが、一基当たりの面積がウン平米もあって、価格もウン百万円というのには目が回りそうになる。

狭い日本の土地を高額で切り売りする業者も業者だし、高い金を払って買う方も買う方だ、と、いつも思うのだがどうだろうか。


立派な墓石でないと死んでから気分が悪いだとか、誰それと誰それを同じ墓に入れたら喧嘩をしていけないだろうとか、墓に対するこだわりのある人は世間に多いようだ。
私の縁者にもカトリックでない人間が多いので、「集合納骨だと赤の他人と一緒にいることになるから嫌だ」だの、「夫と同じ墓には入りたくない(笑)」だのという発言をよく耳にする。

あのねぇ・・・。
骨のどこに、周囲の状況を認識する能力があるというのだ。

科学テクノロジーの発達した世の中で、そんな非論理的な言説がまかり通っているとは、驚くべきことじゃあないか。


本当に死者のことを考えるのであれば、遺骸という「魂の脱け殻」ではなく霊魂そのものを心配してやるのが筋ってもんでしょう。
なにも遺体の尊厳を無視しろと言うわけではないけれども。(カトリックでも、死者は大切に埋葬されるし、墓参も頻繁に行われる。)


「霊」というと、インチキ宗教がよく言う「霊障(霊のタタリ)」だの何だのと非合理な迷信を連想してしまいがちだが、霊魂animaというものは本来、アリストテレス『De Anima』以来、学的に考察されてきたもの。

「動物animal」や「アニメーション」という言葉が「霊魂anima」という言葉に由来しているように、霊魂とは肉体(それだけでは蛋白質などの塊にすぎない)を「生きたもの」とし動かしている非物質的な実体、ということだ。

霊魂が非物質的な実体であれば、物質である骨に死後も内在しているとは考えにくいし(霊魂が肉体を離れることを「死」と言うのだからなおさらだ)、物質である骨に対する物質的ケア(高価な墓地や広い納骨スペースとか)が非物質的な霊魂に影響を与えるとも思えない。

だからこそ、非物質的な霊魂に対する非物質的なケアとしての死者儀礼が存在する意味があるのではないだろうか。


よく、「葬式なんて残された人間のためにあるものだ」なんて安易に言う人がいるけれども、
それでは、「身寄りのない人には葬式なんてしなくていい」と言えるだろうか?

確かに今の葬式というものは、残された人間(顧客)を満足させることが主眼になっているのは否定できない。私たちの側も、死者儀礼によって死者に対する霊的ケアをしようという発想が薄いようだ。
だが本来、死者儀礼は死者のために行うものではなかっただろうか。

もちろん私は、死者儀礼であればどの宗教宗派でもよいなどと言うつもりは毛頭ない。
(私たちが死者儀礼を残された人間のためのものと考えがちなのも、日本の一般的な死者儀礼が死者に対して役立つとは思えないという実感が背景にあるかもしれない。)

墓のような物質的なことがらが死者の幸福に影響を与えると説くような非論理的な宗教宗派には、本当に意味のある死者儀礼などできるはずもないだろう。理屈に合わないことを平気で言うような宗教は信用すべきでない。
私としては、霊魂について理にかなった立場にあり本当に意味のある死者儀礼を行えるのはカトリック教会だと考えているが、それはまた別な機会に譲ろう。



・・・しかし、それにしても、今の日本で霊魂の問題をこういうふうに考える機会なんて、ほとんどないようだ。

霊魂の問題を思考の範囲から除外してしまうと、どうしても迷信やら墓やらに拘泥することになってしまうと思うのだが、どうだろうか。

「カトリック的に考えようとしてみた」書庫の記事一覧

  • 今はお墓の開発や整備の許可簡単におりないからお墓を買うってたいへんなことだよね。でもそれぞれどこかの宗教法人が関わっているのに仏教系の墓にキリスト教の墓があるとなんか変。

    はなまる

    2006/3/22(水) 午前 9:50

  • 顔アイコン

    とりあえずカトリック教会のなかにある墓地を買いましたが夫の母はカトリックではないからどうするんだろう?いずれ私達が世話をすることになるのだが・・他にはないし・・

    [ coc**i54 ]

    2006/3/23(木) 午前 9:12

  • 顔アイコン

    そうなんですよね…。わが家でも似たような問題を抱えています。カトリックでない宗教が伝統的な国・地域ですと同じ悩みを持っている人は多いと思います。お墓だけでなく、祭祀の問題もありますしね。ただお墓は一番お金がかかるので、本当に頭を抱えてしまいます。

    [ カトリック的。 ]

    2006/3/23(木) 午後 0:52

  • 顔アイコン

    東京教区の五日市霊園の規定では、教会の信徒とその配偶者および両親と子供は使用出来るはずです。御購入された墓地の規定をもう一度確認されてはいかがでしょうか?

    [ famiglia ]

    2006/3/23(木) 午後 1:09

  • 顔アイコン

    おお、そういう規定のあるところもあるのですね! ただ、信者でない人はカトリック式のお墓に入りたがらないとか、また別な問題もあるかもしれませんね・・・。

    [ カトリック的。 ]

    2006/3/23(木) 午後 10:32

  • 東京・四谷のイグナチオ教会の地下が納骨堂(クリプタ聖堂)ですが、あれいいですね。カタコンベでしたっけ、ローマの地下墓地の現代版みたいで。

    [ - ]

    2006/3/24(金) 午前 0:55

  • 顔アイコン

    納骨堂というシステムは合理的かもしれませんね。私はカタコンベにもいわゆる骸骨寺にも行ったことがありませんが、いちどそういった所で死者をビジュアル的に感じながら煉獄の死者のための祈りに没頭してみたいと思っています。ずいぶんネクラな願望ですが。

    [ カトリック的。 ]

    2006/3/24(金) 午後 10:10

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