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前回は、近所の「教会らしき建物」が「本当のキリスト教の聖堂」なのか、それとも「正統でないキリスト教系の会堂」なのか、見分け方をお話ししました。
要約すると、日本では「本当のキリスト教の聖堂」であれば「カトリック○○教会」または「○○カトリック教会」と表札に書いてあるということです。
詳しくはこちら http://blogs.yahoo.co.jp/agnus_d_vir/29943610.html
今回は、近所にカトリック教会が見当たらない場合どうやって最寄りの教会を探し出せばよいのか、その方法をお教えします。
◆地図は役に立たない
誰でも始めに思いつくのは、自宅周辺の地図を見ることですね。あるいは、駅前などに掲示してある大きな地図看板などで調べるという方法もあります。
日本の地図記号では、キリスト教の教会には十字架マークが割り振られていますので、地図上で探すことができるはずです。
しかし、残念ながら、カトリック教会を探し出すということに関しては、地図はほとんど役に立ちません。
地図に掲載できる情報というのは限られていますので、必ずしもすべての教会が載っているわけではありません。小さい聖堂ですと載っていないことがよくあります。
また、地図上の文字情報というのは更に限られていますので、教会の名前が分からないことがほとんどです。載っていても「○○教会(○○は地名など)」だったり、ひどい時には単に「教会」だけだったり。
これでは、その「教会」なるものが「本当のキリスト教の教会(=カトリック)」なのか、そうでないのか、判断のしようがありません。
地図以外の方法で探す必要があるようです。
◆『カトリック教会情報ハンドブック』を見る
最も確実な方法は、カトリック中央協議会から出ている『カトリック教会情報ハンドブック』で調べることです。
このハンドブックは毎年出されるもので、日本のカトリック教会の基本情報を網羅し、各都道府県の聖堂の住所やミサの時間なども書かれていますので、非常に便利です。しかもたったの500円!
キリスト教系書店であれば普通は置いていると思います。でも、教会の場所を探しているくらいですから、キリスト教系書店の場所なんて分かりませんよね。
カトリック中央協議会のウェブページではオンライン注文も受け付けています。
http://www.cbcj.catholic.jp/publish/other/hand06/hand06.html
◆カトリック中央協議会のホームページから探す
それにしても、ただ近所の教会を探すためだけにお金をかけて本を買うというのも面倒な話かもしれませんね。これをお読みになっている方は当然インターネットをお使いになっているのですから、簡単にネット上で近くのカトリック教会を検索する方法をお教えします。
カトリック中央協議会のページには、日本の16教区の情報が掲載されています。そこから各教区のホームページへ跳ぶことができるようになっています。
教区によってホームページの体裁は様々ですが、たいてい教区内の各小教区の情報が載っています。場合によっては、各小教区ホームページへのリンクが貼られていることもあります。
http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/diocese/index.htm
残念ながら、まだ独自のホームページを持っていない教区もあります。
そのような教区で教会をお探しの場合は、後で説明する方法で見つけるしかありません。ご了承ください。
◆教区とは?
ところで、突然「教区」とか「小教区」とか、耳慣れない単語が出てきましたね。ちょっと説明してみましょう。
カトリックはその名の通り普遍教会(カトリックとは普遍的という意味)ですから、全世界に広がっています。
世界中の人々を正しく導くためにも、また、神の教えが地域によって違って説かれるようなことがないようにするためにも(神は唯一、真の宗教も唯一ですから)、世界をいくつかの区域に分けて統括しているのです。この区域のことを「教区」といいます。日本には現在、16の教区があります。
教区を管理する役目の高位聖職者が「司教」です。司教というのは、使徒の後継者です。
日本語訳の聖書に「監督」という役職名が出てきますね。使徒たちの任務を引き継いで教会を指導するために任命された、それぞれの地域の最高責任者です。この「監督」という言葉が、「司教」という言葉と同じなんです。日本語に訳してしまうと別な単語みたいですが。
さて、一つの教区の中には沢山の聖堂があり、多くの信者がいます。一人の司教だけではとても統治できませんね。それで、それぞれの聖堂を単位として、教区をさらに分割して管理するわけです。これを「小教区(聖堂区)」といいます。
それぞれの小教区を管轄する、司教の補佐役の聖職者を「司祭」といいます。いわゆる神父のことです。
◆意外に役立つ電話帳
話が脱線しましたね。元に戻しましょう。
インターネットをもってしても近くの教会が分からない場合、最後の手段が電話帳です。
これ、私も結構やっています。仕事で知らない土地に行って、予定外に時間が空いたりすると、「この近くにカトリック教会ないかな?」と電話帳を開くんです。そうすると、「教会(キリスト教)」の項目に、大抵いくつかカトリック教会が載っています。その住所をメモしておいて、地図とつきあわせれば最寄りの教会が分かるという寸法です。
ところで、カトリック教会とカトリックでない諸教団との見分け方は、もうご存知ですよね。前にも説明したとおり、
本当のキリスト教の教会なら「カトリック」と名乗っているということです。
「カトリック○○教会」または「○○カトリック教会」というものを探せばよろしいでしょう。
なお、教会によっては、「ザビエル教会」のように聖堂名(献堂された聖人の名前)の方が有名なものもありますが、小教区の正式名称としては「カトリック○○教会」などとなっているはずですので、電話帳にもそう記載されているはずです。
また、地方によっては教会が「○○天主堂」と呼ばれていることもあります。「天主」とはカトリック用語で神のことですから、「天主堂」といえばカトリック教会と考えて間違いありません(プロテスタント諸教団では「天主」という語を用いません)。
長くなりましたが、今回は最寄りの教会の見つけ方、探し方を見てきました。
次回は、いつ教会に行くべきか、日時の設定をしてみましょう。このコーナーではあくまで「教会観光」を目的としていますので、儀式の行われていない、中に入って見学しやすい日時を考えてみたいと思っています。お楽しみに!
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