|
帰天【きてん】
カトリック信者が死去すること。
用例: 私の父 ぺトロ山田太郎が昨日帰天いたしました。
解説:
「わたしたちの国籍は天にある」(フィリピ3:20)という使徒聖パウロの言葉があるように、肉体の死によって霊魂が現世の旅を終え、天国に入るという意味の表現である。使徒聖ペトロは「あなた方は、この世では旅人であり、寄留の身なのです」と言っている(一ペトロ2:11)。
なお、救われる(天国に入る)のは神の恩恵によるのであって自分の力によるのではないから、「昇天」とは言わない、自らの力によって天に昇ったのは神の子イエズス・キリストだけである。
「帰」という字を含むが、これは上述のとおり本籍地つまり「父なる神のまします、人間の本来の場所に至る」「人祖アダムが原初に享受していた楽園における神との関係に入る」というほどの意味であり、この世に生を受ける(受精の瞬間)よりも前にその人が存在していたというわけではない。
人は受精の瞬間に創造され存在を始めるのであって、前世や輪廻(生まれかわり)というものは存在しない。
また、天上の純粋に霊的な存在(天使)が地上の肉体に入って(受肉して)人間になっているのでもない。■
|