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聖堂【せいどう】
カトリック教会の祭儀を行うための建造物。「教会」は可視的・不可視的組織をも意味する広い概念であるため、特に建物を指す際には「聖堂(せいどう)」という。信者は親しみを込めて尊敬を表す接頭辞を重ね、「おみどう」と呼ぶ。聖堂の様式はさまざまであるが、一つまたは複数の祭壇を持ち、司教によって聖別(世俗の用途から切り離すこと)されている。
用例:
多くの人は教会というと尖塔を備えたゴシック式の聖堂を連想するが、20世紀このかた前衛建築のような聖堂ばかり建てられており、良識ある人々からは「聖なるものの感覚が失われている」と批判されている。
解説:
プロテスタント教の多くの宗派では、教団の建物は信者が集まって説教を聴き、聖書を読み、ともに祈る(彼らはそれを「礼拝」と称している)だけの集会所であって、聖なる場ではないから「聖堂」とは呼ばない。カトリックでは教会建築は神聖な祭儀を行うための場所であるから、それ自体聖なる場であって、他の用途に供されることはない。■
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