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要理 【ようり】
「公教要理」の略、カテキズム(ラテン語:catechismus)とも。公教つまりカトリックの、教理の要諦のこと。また、それを問答形式などにまとめた書物。
有名な『どちりな・きりしたん』は、日本で出版された要理書として最初期(16世紀末)のものである。現在、『カトリック要理』『カテキズム』などと銘打った、子供向けから大人向けまでさまざまな要理書が出版されている。
用例:
「佐々木さんちのお子さんたち、やっぱり大したものよー。教会学校の子たちって下手すると主の祈りも怪しくて、家ではまず家族で祈ってる様子もないし、まして要理なんて聞いたこともないみたいだけど、佐々木ジュニアたちは『信ずべきこと』『守るべきこと』の要点はもうあらかた把握してるみたい」
「『子女の要理教育は親の義務』、とは言うけどね。結局『神さまはありのままのあなたを愛しておられますよ』みたいな上っ面ばかりで要理をろくすっぽ教えないまま受洗させるもんだから、いざ親になったときに何を教えればいいのか分からないんじゃないの」
解説:
日本ではなかなかこの点が理解されないが、カトリックにおいて「信じる」とは、宗教団体に加入することでも、宗教活動を実践することでも、何かに帰依する(すがる)ことでもない。
「信じる」とは、教義を「真として承認する」ということだ。
「自分の目で宇宙から見たわけではないが、地球が丸いと信じる」「君はこのお金を返してくれると信じる」といった、通常の意味での「信じる」の用法と同じである。
信じるか否か、つまり教義の真偽を判断するには、まずその教義を知らなければ始まらない。使徒パウロが「信仰は聞くことから始まる」と言っているとおりである。
そのためカトリック教会は信仰箇条(信ずべきことがら)を要理書などの形でオープンにして、広く人々の検証に供しているのだという見方もできるだろう。■
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