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2014年4月27日、教皇(ローマ法王)ヨハネ・パウロ2世(在位:1978〜2005)が聖人と宣言された。
通常は数十年から数百年かかるところ、死後わずか9年での列聖は極めて異例である。
バチカンが列聖を急いだ背景には、いったい何があったのだろうか。
「聖人」とは
広義では、聖人とは「死んで天国に行った者」を意味する。
死の時点で神から離れていた(大罪の状態)者は死後ただちに地獄に落ちるが、そうでない者は煉獄での潔めを経て天国に入る。つまり、天国には多くの無名の聖人たちが存在するということである。
一方、カトリック教会が公式に「聖人」と宣言する(列聖する)ケースもある。
その人物の生涯を徹底的に調べ上げ、天国に行っていてしかるべきことを確認するだけでなく、実際にその人物によって複数回の奇跡がおきた(=天国で信者の祈りを神に取り次ぎ、神による超自然的な介入をもたらした)ことが立証されて初めて、公式に聖人と認定される。
列聖されると、教会の典礼暦(聖人カレンダー)にその聖人の祝日が追加され、その生き方はキリスト者の模範として敬われるようになる。
疑惑の残るヨハネ・パウロ2世
筆者は一人のカトリック信者として、すべての人が天国に行くことを望むものであり、実際にヨハネ・パウロ2世の霊魂が救われて天国に入ったこと自体は喜ばしい。
人間カロル・ウォイティワはきっと、個人としては素晴らしい人格者だったのだろう。
しかし、彼ははたして「キリスト者の模範」と呼べるような教皇だっただろうか?
ヨハネ・パウロ2世は1978年、いわゆるバチカン銀行の闇を浄化しようとして就任わずか1か月で謎の死を遂げたヨハネ・パウロ1世の後を継いで使徒の座に就いたが、30年近い在位中、教会の腐敗を正すことについては一貫して消極的であった。
第2バチカン公会議(1962-65)から現在まで、教理的な弛緩や典礼の逸脱が蔓延し、世界中で司祭志願者の減少や信者の流出が深刻化している。
そのような中でヨハネ・パウロ2世は、信者から好かれにくい正統教説の主張は最小限にとどめる一方、大衆迎合的なパフォーマンスで人気を博し、「空飛ぶ教皇」の二つ名を誇ったのであった。
聖職者の性的虐待問題
彼の次の教皇ベネディクト16世(在位:2006〜2013)の治世は、聖職者による性的虐待スキャンダルに揺れ、「適切に対処していない」と厳しい批判にさらされた。
しかし、ここで思い出すべきは、性的虐待はヨハネ・パウロ2世の時代(もしくはそれ以前)に発生した事件であり、ヨハネ・パウロ2世の時代に事件を隠蔽し、性犯罪者を処罰せず匿い続けたことが問題の本質だ、ということである。
ここでは代表的な事例を2つ挙げるにとどめたい。
「Legion of Christ」は、数千人の聖職者会員を抱える新興の修道会であるが、なんと創立者のMarcial Maciel神父(2008年没)は、長年にわたって二重生活を送っており、少年へ性的虐待を行ない、複数の女性に子を産ませていた。
問題は1990年代には既にバチカンの知るところとなっていたにも関わらず、ヨハネ・パウロ2世はこれを握りつぶしてしまった。ベネディクト16世は2006年に登位するや否や、Maciel神父の処罰を発表した。
スコットランドのKeith O'Brien枢機卿は、ヨハネ・パウロ2世によって1985年に大司教、2003年には枢機卿の位に上げられた。ところが、彼は司教の地位を濫用して配下の司祭に同性愛行為を強要していたのであった。
彼はヨハネ・パウロ2世の時代には何の処分も受けることはなかったが、2013年、ベネディクト16世によって遂に職務を解かれた。
ヨハネ・パウロ2世の責任
聖職者の性的スキャンダルに関して、教会トップであったヨハネ・パウロ2世の責任は大きい。まして、醜聞を握りつぶしていたとなれば批判はまぬがれまい。
また、上述のO'Brien枢機卿の事件については、その任命責任が特に厳しく問われるべきであろう。
にも関わらず、バチカンが異例のスピード列聖を強行した背景には、人気の高いヨハネ・パウロ2世を一刻も早く聖人に祀り上げてスキャンダルから切り離し、数少ない持ち玉のイメージを守ろうする思惑があったものと推察される。
しかし、性的虐待の被害者たちは、犯罪を黙認し助長した組織の親玉が「聖人」として崇敬されるのを、どのような気持ちで見守っているのだろうか。
カトリック系の御用メディアが能天気に列聖を祝っているのを見ると、なんとも暗澹たる気分になることであった。■
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一人でも暗澹たる気持ち・・・・になった信者がいるなんて心から驚きました。ちょっと嬉しいです。言葉が正直で恐縮ですが、わたしは当日怒りまくって死んでいました。JPllはかなりユダヤ系だったのでユダヤ系クリスチャン達やユダヤ系は熱烈に肩入れしている人達が多かったので、列聖にそのような背景がある事を勘ぐっています、ユダヤ系でポールマルティンクスやらオブライエンを泳がせていたなんてそれだけで素性が知れるという気がしてなりません、在位中あんなにも超自然的なしるしを戴いていたかのように言われていたのに死後は不気味で暗喩的な出来事が多数報告されていて怖いくらいです。フニペロ・セラ(英語で読むことのできる記録によれば彼もユダヤ系)は何もかも無視して列福するし。逆にBXVlに対しては毒々しい冗談を言う人達が多かったですね。かの人の列聖以来現在の教皇の政治家的な一面に唖然となり、それを何にも感じない他の教会員や宗教者達に「あたしと違うんだ」とぽかんと顔を見るようになってしまいました。普通ならこれで教会に行かなくなり、めでたしめでたしです。
[ forestearra ]
2014/9/7(日) 午後 11:48
ユダヤとズバリと言いましたが、実際ユダヤ資本というのは存在しますし、その経済を基にした行政的な展開もわたしは「個人的に」あると思っています。そういう範囲の事を言っています。
[ forestearra ]
2014/9/8(月) 午後 1:46
これが公になった以上、今のパパさまに望むことは、ヨハネ・パウロ2世を列聖なさらないで欲しいです❗️
[ 妖怪 ]
2018/8/18(土) 午後 11:43