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カトリック的。
信徒数13億人でも日本では知られていないカトリック。正統キリスト教会を気楽にご紹介します。

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教会「観光」なんて言うと、「ケーケンなクリスチャン」連中からお叱りを頂きそうですね。

「観光」なんてフマジメだ! なんで「教会へ行こう」くらいのタイトルにしないんだ!
・・・なんてね。

けれど私はあえて「観光」という言葉を使いたいんです。
この言葉が(ある意味で)適切だということは後で分かってもらえると思うのですが、とりあえずここでは「教会に入って中を見るだけ」というのは決して悪いことではない、と答えておきます。
それに思うんですが、「教会に行こう」なんてタイトルだと、まるで勧誘みたいじゃないですか(笑)気持ち悪い。


実は教会って、ただ行って中を鑑賞して帰ってくる、それだけで楽しめる所なんです。
別にローマのサンピエトロ大聖堂や長崎の大浦天主堂に行かなくたっていいんです。
近所の教会でOK。実に安あがりなレジャーですよ。

ただ、教会観光をより楽しむには、ちょっとした「コツ」があります。お寺さん拝観する時に少しくらい仏像の知識があった方が楽しめるのと同じです。

このコーナーでは、教会の見方、楽しみ方をご案内したいと思っています。



さてさて。
初詣は言うに及ばず、みなさん神社仏閣には気楽に敷地内に入っていけるのに、どうしてキリスト教の教会に入るのは及び腰になるんでしょうね。
いや実際「教会は敷居が高い」とはよく言われることです。

もちろん「慣れ」の問題ではあるんでしょうけれども、建物の外から拝んで賽銭投げれば済む神社仏閣と比べて、建物の中に入ってナンボの教会聖堂は確かに予備知識がないと入るのに躊躇しますよね。

しかし逆転の発想ですよ、ここは。
普通、神社仏閣の中に入ってご本尊を拝観しようと思ったって簡単にはいきません。当然の礼儀としてあらかじめ連絡して了解を取らねばなりませんし、場合によっては拝観料も必要になります。
大体が何かの儀式に参加するのでなければ建物の中に入る機会などない、というところが多いですな。

ところがカトリック教会の場合は、中に入るのにお金もかかりませんし(海外など古い聖堂で維持修繕費を観光客の拝観料で賄っている場合は別ですが)、本来いつでも信徒がツイッと入ってツイッと出て行くことを想定していますので、日中ならいつでも出入り自由。
むしろ簡単に(しかもロハで!)「ご本尊を拝観」できちゃうんですね。
勝手に入っても誰にも文句は言われません。


さあ、ご近所教会ツアーに出発です!

贖宥.目次

このコーナーは、カトリシズムの中でも特に誤解されている「贖宥(免償)」という制度について、私なりに簡単に説明したものです。

カトリックでない方には、この制度が聖書にも記されている神の愛のあらわれだと知って頂き、
カトリック信徒の方には、この実りの多い福音的な制度を活用して頂ければと思っています。


1.罪  http://blogs.yahoo.co.jp/agnus_d_vir/25431256.html

2.赦し http://blogs.yahoo.co.jp/agnus_d_vir/25588434.html

3.煉獄 http://blogs.yahoo.co.jp/agnus_d_vir/25696042.html

4.贖宥 http://blogs.yahoo.co.jp/agnus_d_vir/25812496.html

5.実践 http://blogs.yahoo.co.jp/agnus_d_vir/26057655.html

6. 



このコーナーが始まったのは、Veronicaさんからいただいたリクエストがきっかけです。厚く御礼申し上げます。

贖宥5.実践

(つづきです)

前回までは、贖宥(現在は免償ともいう)という制度がどのようなものか、どのような教えに基づいているかを説明しました。
通常言われているような「聖書と無関係にカトリックの人間が作り出した制度」ではなく、聖書とも整合性のある、神の愛の発露なんだということをご理解いただけたと思います。

今回はついに、贖宥を得るためには具体的にどうすればよいのかをお話したいと思います。
信者でない人には申し訳ありませんが、贖宥はカトリック信徒しか得ることができません。悪しからずご了承ください。


おさらい


少しおさらいしてみましょう。

贖宥とは、罪が既に赦されていることを前提として、教会の定めた特定の条件を満たすことで、果すべき償いの一部または全部が免除されるというものです。
罪の赦しを得るためには、特殊な状況や例外を除き、「改悛の秘跡(ゆるしの秘跡)」を受けなければなりません。秘跡はカトリック信徒しか受けることができませんから、贖宥も信徒に限られています。

さて、贖宥は祈りや信心業などに付与されているものです。
たとえば、ある祈りに「分贖宥(部分免償)」が付いているとします。教会が定めた条件を満たしてその祈りを唱えると、赦された罪の有限の罰の償いの一部が免除される、ということです。
免償の付いている祈りや信心業などは沢山ありますので、今ここで載せることはできません。カトリックの祈祷書をご覧下さい。

それでは、免償を得るための具体的な方法を見てみましょう。
以下は、パウロ6世の使徒憲章『Indulgentiarum Doctrina』に掲載された規定Normaeと、カルメル修道会編『カトリック祈祷書 祈りの友』とを参考しました。


分贖宥(部分免償)


まずは、分贖宥を得るための一般的な条件についてお話ししましょう。
なお、この条件は全贖宥の場合にも共通です。

 1.大罪の状態にないこと
 2.贖宥を得ようという意向
 3.定められた祈りや信心業などをすること

1つ目は分かりますよね。神の恵み(贖宥)をもらおうというのに、神との関係が断絶していてはどうしようもありません。
大罪があれば、あらかじめ改悛の秘跡(ゆるしの秘跡)を受けて、神と和解していなければなりません。

2つ目は当たり前ですね。
朝の祈りなどで一日の心構えを立てる時に、今日一日受けられるだけの贖宥を願う心を起こせば十分のようです。贖宥を死者に譲るのであれば、その旨の意向があればよろしいでしょう。

3つ目も当たり前ですね。
贖宥を得るためには贖宥の付いた事柄を果たさねばなりません。

なお、特別に定めのない限り、分贖宥は一日に何度でも受けることができます。


全贖宥(全免償)


今までお話してきましたように、全贖宥とは果すべき償い(この世での償い、死後は煉獄の苦しみ)の全部を免除するものです。
ですから、全贖宥を受けてすぐに死ぬと、煉獄を通ることなく直に天国に入れるわけです。また、煉獄の霊魂に全贖宥を譲れば、その霊魂はたちどころに煉獄を脱して天国に入ることになります。

非常に大きな恩寵ですので、全贖宥を受けるためには前述の3つの条件に加えて、以下の4つの条件を満たす必要があります。

 1.改悛の秘跡(ゆるしの秘跡)を、定められた業の実行の前後数日以内に受けること
 2.聖体拝領(定められた業を実行する当日が望ましい)
 3.教皇の意向のための祈り(定められた業を実行する当日が望ましい)
 4.小罪を含むあらゆる罪への執着心がないこと

3つ目の「教皇の意向のための祈り」という条件とは、教皇に心を合わせて「主祷文(主の祈り)」と「天使祝詞(めでたし)」を各1回ずつ唱えることです。
定められた業を行う際に、続けて主祷文と天使祝詞を唱えればよいでしょう。

なお、この4つの条件に関して気をつけるべきは以下の点です。

・臨終の際を除き、全贖宥は1日1回しか受けられない。2度目以降は分贖宥。
・上記の4条件の1つもしくは複数を満たさずに全贖宥の付いた業を実行した場合は分贖宥。
・1回の改悛の秘跡で、その前後数日に複数の全贖宥を得ることができる。
・1回の聖体拝領、1回の教皇の意向のための祈りでは、全贖宥を1度のみ受けられる。

大変そう、ですか?
とはいえ、いずれにせよ聖体拝領をしようと思ったら改悛の秘跡を受けなければならないわけですから(罪の状態でなければ別ですが)、セットみたいなものですね。
全贖宥を得ようという日は、ミサ前に告解して、あらゆる罪への執着心を断つ決心を立てて、心置きなく聖体を拝領して、定められた業を実行すればよろしいのでしょう。


贖宥のススメ


5回にわたって、贖宥(免償)についてお話ししてきました。
この神の大きな愛の制度をより身近に感じて頂ければ幸いです。

贖宥は私たちにとって助けとなり慰めとなるのはもちろんですが、何よりも煉獄の霊魂にとって大きな助けとなります。
天国に入るために、果し終えなかった償いを清めの火の苦しみであがなっている煉獄の霊魂にとって、その苦しみを軽減ないし短縮するのは私たちの祈り、贖宥の他にありません。贖宥はどれほどの喜びとなることでしょうか。

また、私たちにとっても、霊魂が天国に入るのを助けるということは、大きな愛徳の業であり、喜びでもあります。

先ほど申しましたように、特に分贖宥は、大罪の状態でなければ、その気さえあれば毎日山ほど得ることができます。
これをお読みになったカトリック信徒の皆様も、どうぞ煉獄の霊魂のために祈り、贖宥を活用していただければと思います。

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