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カトリック的。
信徒数13億人でも日本では知られていないカトリック。正統キリスト教会を気楽にご紹介します。

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『ダ・ヴィンチ・コード』をどう思う? …って、最近よく訊かれる。
「キリスト教の話でしょ?」って。

あの本、世間では大ヒット、ベストセラーなんですってね。
そういえば、単行本が出た時から派手に宣伝していたし、今度は映画になったとかで、またまた金をかけて広告していたし。そりゃあ流行るでしょ。

で、冒頭の質問。 どう思う? …って訊かれても。




別に。



というのが正直な話だったりして。



だって
フィクションだし…。



私の愛読書『薔薇の名前』もそうだけど、キリスト教(カトリック)をネタにした伝奇サスペンスフィクションですからね。
フィクションの内容をどうこう言うのもねぇ。


昨年、竹下節子女史が雑誌に寄稿していたけど、ヨーロッパではああやって荒唐無稽に陰謀やらオカルトやらの視点から、教会を歪めて描写して(要するにからかって)楽しむ、また読む側もその「ウソ」の理論を楽しむ、という文化があるんですってね。
そう言われれば『薔薇の名前』も似たようなものかも。
「ウソと知っているがゆえに、ウソをウソとして楽しめる」ってことかしら? なんだか「大人の余裕」ですねぇ〜。


ただね、個人的には『ダ・ヴィンチ・コード』、どうかと思う部分もあるのよ。

竹下女史が看破していたことだけども、

当時は一種の「マグダラのマリア」ブームで、タブー視されることなどなく、マリアを男性に偽装して描く必要なんて全くなかった
んですってよ、実際は。

プロットの根本が崩れてしまう夢のない話
で、なんだか申し訳ないようなのですが(汗)



それよりなにより、あの本の思想的な根本には「キリスト教は父権主義的な女性抑圧を強権的に推進してきた」という前提がありますよね。
ずいぶんと手垢にまみれたキリスト教批判を持ち出してきたものだなぁ、と思うわけですよ。
それでもって、母性の象徴でもある大地母神への回帰、というニューエイジ的な志向。
おいおい何十年前だよ、流行遅れも甚だしい…、と感じてしまうのも無理はないわけで。


ちょっとね。いただけませんね、個人的には。



あ、そうそう、先ほど「フィクションだからどうでもいい」ともとれる発言をしましたけども。
どうでもいい、とは言い切れないところもあります。


キリスト教(カトリック)を侮辱するのはね、まぁいいんじゃないのって思うんですよ。

カトリック教会の巨大さゆえに「陰謀」を嗅ぎ取ったり、歴史の長さゆえにオカルト的な「秘密」を探し出そうとしたりするのは、無理もないような気もするんです。
一種の有名税みたいなものかと。

そういう意味で、カトリックのようなある種の公的機関みたいなものは仕方がない。
また、テンプル騎士団のように今から何百年も前に解散した修道会の悪口を言ったとしても、直接の利害関係者なんてもういないんだから許されるのかな、という気もします。

ただね、現代に実在するカトリック信仰団体(オプス・デイ)を、あたかも邪悪な組織のように実名を挙げて描写するのは、これはルール違反ですよ。

まったく根も葉もない誹謗中傷で、ひどいもんです。


「この小説はフィクションであり、実在する個人や団体とは一切関係がありません。」


そんなことを冒頭に書いとけ、とまでは言いませんよ。
ただ、人としての最低限のマナーは守らなくちゃ。そう思いました。




ということで採点!


キリスト教(カトリック)の歴史を歪めて説明するのはセーフ。史実を知っていれば「面白いフィクション」と分かるはずだから。
…面白くないけど…(ぼそっ)

ただし、そのフィクションの理論が時代遅れの上につまらないので減点。

実在する個人・団体を根拠なく誹謗中傷するのは、小説だけでなく人としてのルールに反しているので
NG!


…ま、こんなとこですかね。

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