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カトリック的。
信徒数13億人でも日本では知られていないカトリック。正統キリスト教会を気楽にご紹介します。

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『ローマのガリレオ』

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今回は少し趣向を変えまして、純然たる科学史の本を紹介してみようと思います。

世間には、「カトリック教会は科学を迫害した」と思い込んでいる人がいるようです。
しかし、カトリックが科学に反対するなどということは、カトリシズムの本質からしてありえないだけでなく、歴史的事実にも反しています


以前、カトリシズムは啓示と理性の両輪からなっているという話をしました(http://blogs.yahoo.co.jp/agnus_d_vir/22552475.html)。
理性を「娼婦」と蔑んでプロテスタンティズムという新しい宗教を作ったルターさんと異なり、カトリックでは理性を神の賜物の一つとして大切にしています。科学も信仰も、方法は違っても目指すところは同じ客観的な「真理」です。その点では、科学者が研究するのも修道者が祈りかつ神学を修めるのも、変わるところはありません。
事実、カトリックの司祭や修道者が同時に科学者として活躍することがよくあります。
また、バチカンには「教皇庁立科学アカデミー」という組織がありますが、これは実に400年以上の歴史を誇っています。


科学史を振り返ってみても、カトリック教会が科学の発展を阻害したなどという事例はどこにも見つかりません。
それどころか、歴史に名を残す偉大な科学者たちの多くはカトリックだったりするのです。

聖大アルベルト(アルベルトゥス・マグヌス)をご存知ですか? 彼はドミニコ会の修道士で、中世ヨーロッパを代表する自然科学者です。
近代では、「遺伝学の父」と称されるグレゴル・ヨハン・メンデルが有名ですね。「メンデルの法則」を発見したアウグスチノ会の修道院長です。
他にも、ベーコン、コペルニクス、デカルト、パスカル、ラボアジエ、アボガドロ、アンペール、等々、名前を挙げていけばきりがありません。

もっと身近で、カトリック教会が科学に貢献している例を挙げましょうか。
現在の太陽暦を「グレゴリオ暦」というのはご存じですよね。これは、教皇グレゴリオ13世から来た呼び名なんです。それまで使われていた太陽暦「ユリウス暦」は、年月が経つにつれて暦の日付と実際の日付が大きく離れてしまいました。そのため、教皇はより正確な暦を作ることにしたのです。これは誤差がほとんどない優れた暦だと言われています。
ところでこの「グレゴリオ暦」、プロテスタント国家では100年以上たっても採用されませんでした。カトリック科学者の研究成果など受け入れられない、という風潮が強かったのでしょうね(坊主憎けりゃ袈裟まで憎い?)。



いずれにせよ、カトリック教会に、科学を迫害「していない」証拠を挙げさせるのは筋違いでしょう。
挙証責任は、教会が科学を迫害「した」と主張する側にあります。
ところが、カトリックを非難する人たちから「教会が科学を迫害したという実例」を聞かせてもらったことは一度もありません。どうやら、彼らにとっては「教会イコール悪」なので、「悪である教会は科学を迫害したに違いない」という思い込みで言っているようなんですね。困ったものです。

そんな人たちが、ただ一つの論拠として挙げているのが、いわゆる「ガリレオ裁判」です。
いわく、「ガリレオは地動説という科学的真理を発見したが、天動説を教義としていたカトリック教会はガリレオを宗教裁判で有罪とし、科学を迫害した」のだそうです。

しかし、この通説は正しいのでしょうか?
ちょっと考えるだけで、この通説には多くの矛盾や間違いのあることがわかります。

ガリレオは地動説を「発見」したのでしょうか? 地動説の提唱者はコペルニクス(カトリック司祭)です。ガリレオは地動説の発見者でもなく、「証明」したわけでもありません。地動説を宣伝したに過ぎません。(ちなみに地動説が証明されるのはニュートンまで待たねばなりません。)

カトリック教会は天動説を「教義」としていたのでしょうか? カトリックでは「教義」は厳密に規定され、明文化されています。「漠然と信じられている事柄」というような曖昧なものではないのです。カトリックが天動説を宗教的の教義としたなどという事実はありません。天動説は、「当時の通説」であったに過ぎないのです。
(そもそも、カトリック教会が保持しているのは「信仰と道徳」に関する真理であって、科学についての不可謬性を教会が主張したことなどありません。)

カトリックは科学上の新説を断罪したのでしょうか?
ルネサンスの担い手であるカトリック教会は、芸術や科学や新技術のパトロンでした。これをキリスト教の「腐敗」と見なして宗教改革を起こしたのがルターさんです。ルターさんなどのプロテスタントこそが、地動説やコペルニクスを攻撃したのだそうです。

ガリレオは何の罪で有罪とされたのでしょうか? カトリックが地動説を異端とみなしたということ自体、どうも史実なのか疑わしいのです。 前にお話した「グレゴリオ暦」策定の作業で、教会はコペルニクスの地動説も計算に使っているのですから。
ガリレオが有罪になったのは事実ですが、後にも先にも、地動説のゆえに有罪になった人はひとりもいないのもまた事実です。一体ガリレオに何があったのでしょうか?


(つづく)


続きを読む http://blogs.yahoo.co.jp/agnus_d_vir/39968476.html




2014年追記:

記事中のバチカン科学アカデミー、iPS細胞の研究でノーベル賞を受賞した山中伸弥教授も会員です(2013年選出)。

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