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カトリック的。
信徒数13億人でも日本では知られていないカトリック。正統キリスト教会を気楽にご紹介します。

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1.はじめに


世の中におかしなことは多いですが、どうも「カトリックは神以外のものを崇拝している」と思っている人がいるようです。


◆「敬意の表現」と「崇拝・礼拝」


TVなどを見ていると、「聖母マリア崇拝の盛んな土地」とか「信者の崇拝を集める聖女○○」といった表現を耳にすることがよくあります。困ったものですねぇ。
これは恐らく、単なる「敬意の表現」を礼拝行為と混同してしまっているのでしょう。

もしかするとこの混同は、日本に根深い神道的の発想から来ているかもしれません。
日本に限った話ではありませんが、ある種の単純素朴な人たちは、大自然に対する「畏敬の念」から、自然現象や動物を神格化することがあります。
樹木崇拝や山岳信仰、日本でもアマテラスであるとかコノハナサクヤヒメであるとか、この種の神格化が観察されます。蛇や狐をカミの使いとして崇めたり、祭礼によって豊作や降雨を司るカミを宥めたりする慣習もありますね。
自然を通して与えられる恵みに感謝し、自然環境を大切にしようというのは大事なことです。けれども、動物や自然現象を神として本気で崇拝しちゃうとすれば、理性を備えた人間にとって、あまり外聞のいい話ととは言えませんね。

同様に、偉人や豪傑がカミとして礼拝されるという現象もしばしば見られます。
ご存知の通り、日光東照宮は徳川家康を祀っていますし、神田明神の祭神には平将門が含まれています。これも、歴史的活躍を遂げた人物を神格化することによって、「畏敬の念」を「崇拝・礼拝」へとすり替えてしまうという心理操作が行われていると考えられます。
同じことは先祖崇拝にも言えます。自分が敬うべき人々(親や先祖)を、敬うのではなく神格化して礼拝対象にしてしまうのです。

これらのことから分かるのは、日本では「尊崇」や「畏敬」の念が、容易に「崇拝」・「礼拝」へと混同され、置き換えられてしまうということです。何かを敬うということと、礼拝対象にするということを区別できないという傾向があるわけです。

しかし、ですよ。
日本の一部に「尊崇」と「礼拝」を区別できない人がいるからといって、カトリックの「敬意の表現」を「礼拝」と決め付けるのは、おかしいのではないでしょうか。


◆像があると「偶像礼拝」?


プロテスタント諸教団の会堂と異なり、プロテスタント教でないキリスト教の教会・聖堂には、沢山の像や絵があります。これは、「プロテスタント諸教団」と「正統キリスト教」との教会観の違いから来ているのですが、
http://blogs.yahoo.co.jp/agnus_d_vir/26777136.html
まったく予備知識の無い人がカトリック教会を訪れると、そういった聖像・聖画の前で信徒が祈っているのを見て、「カトリックは像や絵を拝んでいる」と誤解してしまうことがあるようです(誤解するにも程がある、と言いたくなりますが)。

思うにこれは、日本の仏教的慣習から来ているのかも知れません。
仏教というのは相互に矛盾する無数の宗派に分かれていて(この点プロテスタント教と似ていますね)、何が本当の仏教であるということすらできません。さらに、キリスト教と違って、仏教僧侶たちと一般民衆との間に、信じている内容(信仰箇条)についてさえ大きな乖離があります。
そのため、ここでは仏教について話す気も暇もありません。ただここでは、仏教的慣習として、仏像を礼拝対象とする慣習が一般的だ、と述べるに留めます(中には、文字が書かれた紙を本尊として崇拝する宗派もあります)。
皆さんも、仏像を礼拝対象としてナムナムしている信者さんたちをご覧になったことがあると思います。

しかし、ですよ。
仏教徒(の一部?)の人たちが、そのような図像を拝んでいるからといって、カトリックが偶像礼拝だという論拠にはなりません。


◆カトリックは偶像教?


もっと積極的にカトリックを攻撃する人もいます。
一部の好戦的なプロテスタント教徒(ほんの一部に過ぎないと私は信じています)によると、「プロテスタンティズムが聖書に基づいているのに対し、カトリシズムは悪魔崇拝の邪悪な偶像教」なのだそうです。
これに至っては、反カトリックのためには道理に反することも辞さないという狂信的な悪意が汲み取れる他は、もはや意味不明な言説と言うしかありません。

そもそもキリスト教にとって聖書とは何なのかということ、キリスト教によって聖書が生まれたのであって聖書によってキリスト教信仰が生まれるのではない、といった話は別のところでしましたので
http://blogs.yahoo.co.jp/agnus_d_vir/36117652.html
ここでは繰り返しません。「聖書に基づく信仰」などというものはキリスト教ではない、という話に興味のある方はそちらをご覧下さい。


さて、それでは、カトリックは神以外のものを礼拝する偶像教、なのでしょうか?
今まで見てきただけでも、単に像や絵があるということから偶像礼拝だとする誤解がありました。敬意の表現を礼拝行為と混同している場合もあるようでした。
その他に、礼拝するのでなくとも「神以外のもの(聖人など)に敬意を表す」というキリスト教のありかた自体いかがなものか、とお考えの向きもあるでしょう。

このコーナーでは、主な事象ごとに分けて、「カトリックが偶像礼拝」なのか否か、検証していきたいと思います。
なお、この企画は「亮ちゃん」ことgod_love_rsさんの質問がきっかけです。厚く御礼申し上げます。

それでは、いよいよ本編の始まりです! お楽しみに! 


続きを読む http://blogs.yahoo.co.jp/agnus_d_vir/45453358.html

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