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カトリック的。
信徒数13億人でも日本では知られていないカトリック。正統キリスト教会を気楽にご紹介します。

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ノブス【のぶす】

「ノブス・オルド novus ordo」(新しい典礼様式の意)の略。第二バチカン公会議(1962-65)の後に作られた典礼を指し、1,500年以上前から行われている伝統的な典礼と区別して呼ぶ。
教皇ベネディクト16世の自発教令『Summorum Pontificum』(2007)以降、公式には「(ローマ典礼の)通常形式 forma ordinaria」と称される。

用例:

「今度、田中神父様が来てラテン語でミサをたててくださるってよ」
「ラテン語っていっても、しょせんノブスのミサだろ? あ〜あ、もっと頻繁に聖伝のミサに与りたいよ」

解説:

現在一般に行われている祭式(ミサなどの秘跡や準秘跡)はこのノブスであるが、深刻な問題を多く抱えており、正統的な信者からは批判を受けている。
なお、対義語であるカトリック教会本来の典礼様式は「(ローマ典礼の)特別形式 forma extraordinaria」といい、司祭は誰でも自由に行うことができるのだが、日本では余り一般的ではない。しかし海外では特に若年層を中心に支持を集めつつあり、ノブスを推進してきた世代の影響が薄まれば、再び伝統的な典礼が支配的になることもあり得よう。■

イベント信者【いべんと・しんじゃ】

毎週日曜のミサには滅多に与らないのに、復活祭やクリスマスなど大きな祝日(しばしばミサ後にパーティーを伴う)、バザーやキャンプなどの行事には顔を出す信者を指す蔑称。

用例:

A君? あれは典型的なイベント信者だよ、都心で一人暮らししてるけど籍は地元のこの小教区に置いたままで、親御さんの話では社会人なのに維持費も払っちゃいないし都内でミサに行っているわけでもないそうだ。そのくせパーティーの時だけは必ずこの教会に来て、たらふく飲み食いして帰るんだぜ。恥ずかしくないのかな

解説:

神の十戒の第三戒に「汝、安息日(あんそくじつ)を聖とすべきことをおぼゆべし」とあり、公教会の六つの掟の第一には「主日と守るべき祝日とを聖とし、ミサ聖祭に与るべし」とあるとおり、毎週日曜と定められた日には仕事をせずミサに与る義務がある。

重大な理由がないのにミサを拝まないのは大罪である。

信仰は個々人の生き方の全局面に関わるものであって、気が向いた時だけ参加すればよい「サークル活動」のようなものではない。
その日ミサに行くか行かないかは自分で自由に判断すればよいと考えている者は、信仰というものについて根本的に思い違いをしているのである。



ところで、ここで誤解のないよう言い添えておくが、カトリック教会で出席率をチェックされるとか、周囲の信者から参加するよう無言の圧力がかかるとか、そういった新興宗教や一部のプロテスタント教団のようなことは、一切ない。カトリック信者にとって、そのようなことは思いつきもしないものである。

なぜならカトリックにおいて信仰実践は、日本の伝統宗教のような「家や地域のしきたり」ではなく、新興宗教のような「信者同士のつながり」でもなく、あくまで私自身が、信仰箇条を承認するか否か、それに従って行動するか否かという、「個人個人の救いに関わる問題」だからだ。

また、「カトリック(普遍的の意)」の名のとおり、カトリックであれば全世界どこの教会でもミサはまったく同一であり、主日にミサに与る義務は籍を置いていない教会でも果たし得る。それこそ毎週違う教会でミサに与ることもあり得るのだ。そもそもチェックのしようもないのである。

だからミサに行って誰とも話さずに帰ってくるなんてこともよくあることで、まったく驚くことではないのである。
(このように理知的・個人主義的なところが、カトリシズムが日本で広がらない原因かもしれない。)■

分かち合い 【わかちあい】

信者の集まりで、特定のテーマについて参加者がそれぞれの意見や経験などを述べ合うアクティビティ。
教会の公的な宗教行事・活動ではない。

用例: 今日の錬成会では「友情」について分かち合いをしよう。

解説:
多くの新興宗教ではこのような座談会が信仰実践の中心となっており、話し相手や心の癒しを求める現代人をひきつけている。
一方、カトリックにおいて信仰とは普遍的・客観的事実に関わるものであり、個人の主観や感覚とは関係がない。
そのため、分かち合いはせいぜい非公式の場で補助的に行われるだけである。■

要理 【ようり】

「公教要理」の略、カテキズム(ラテン語:catechismus)とも。公教つまりカトリックの、教理の要諦のこと。また、それを問答形式などにまとめた書物。
有名な『どちりな・きりしたん』は、日本で出版された要理書として最初期(16世紀末)のものである。現在、『カトリック要理』『カテキズム』などと銘打った、子供向けから大人向けまでさまざまな要理書が出版されている。

用例:

「佐々木さんちのお子さんたち、やっぱり大したものよー。教会学校の子たちって下手すると主の祈りも怪しくて、家ではまず家族で祈ってる様子もないし、まして要理なんて聞いたこともないみたいだけど、佐々木ジュニアたちは『信ずべきこと』『守るべきこと』の要点はもうあらかた把握してるみたい」
「『子女の要理教育は親の義務』、とは言うけどね。結局『神さまはありのままのあなたを愛しておられますよ』みたいな上っ面ばかりで要理をろくすっぽ教えないまま受洗させるもんだから、いざ親になったときに何を教えればいいのか分からないんじゃないの」

解説:

日本ではなかなかこの点が理解されないが、カトリックにおいて「信じる」とは、宗教団体に加入することでも、宗教活動を実践することでも、何かに帰依する(すがる)ことでもない。
「信じる」とは、教義を「真として承認する」ということだ。
「自分の目で宇宙から見たわけではないが、地球が丸いと信じる」「君はこのお金を返してくれると信じる」といった、通常の意味での「信じる」の用法と同じである。

信じるか否か、つまり教義の真偽を判断するには、まずその教義を知らなければ始まらない。使徒パウロが「信仰は聞くことから始まる」と言っているとおりである。
そのためカトリック教会は信仰箇条(信ずべきことがら)を要理書などの形でオープンにして、広く人々の検証に供しているのだという見方もできるだろう。■

子供ミサ 【こども・みさ】

1.
子供が中心になって奉仕者を務めるミサ。侍者だけでなく、朗読や共同祈願、奉納行列なども子供だけで担当することがある。

用例:
今日は子供ミサの予定だったが、インフルエンザで欠席者が多く侍者が足りない。仕方ない、大人に侍者してもらおう


2.
「子供のために」という口実で行われる、もとより問題の多い日本語訳のミサ式文をさらに幼稚な言葉づかいに改変し、聖歌に替えて童謡じみた宗教ソングを歌わせる、醜悪かつ冒涜的なミサ。

用例:
「来週の10時のミサ、子供ミサらしいよ」「うわ〜最悪。じゃあ早ミサに行くか別の小教区で与るとしよう」

解説:

ミサ聖祭とは「神に犠牲を奉献する」式であり、宗教教育の時間ではない。
大切なのは心を合わせて祈り、司祭の手を通していけにえをささげることであって、司祭の唱える式文が聞こえるかどうか、式文を理解できるかどうかなど本来まったく問題にならない。

第二バチカン公会議後のいわゆる「典礼改革」の嵐の中で、本来ラテン語であるミサを各国語で唱えることが多くなったが、典礼はその尊厳にふさわしい文体でささげられるべきであり、日常会話の文体で行うのは不適切である。
教皇庁の指針『Liturgiam Authenticam』(2001年)でも、「典礼で用いられる言語と、日常の司牧活動で用いられる言語とは、区別されねばならない」と定められている。

したがって、口語体で行われている現行の日本語訳ミサは明らかに不適切であるし、ましてや典礼に子供言葉を持ち込むなど、聖なるものに対する感覚をまったく欠いた暴挙としか言いようがない。

また「子供をミサに合わせて教育する」のではなく「ミサの方を子供のレベルまで引き下げる」というのは、子供にとって百害あって一利なしの反知性主義である。

子供向きにアレンジされた式に慣れてしまうと、その分だけ本来のミサになじみづらくなる。
高学年になれば、そのように子供扱いされることやダサい歌や祈りに嫌悪感を抱き、教会を避けるようになる。さらにはそのような愚行に嬉々として興じる教会の大人たちの自己満足に、軽蔑の念さえ抱くこともあり得よう(正常に発育していればまったく健全な反応ではないか)。

本当に子供のことを考えるならば、子供ミサは「しない・させない・与らせない」のが親の愛と心得たい。■

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