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十字架の道行の祈(3) 第11留〜第14留
第十一留 イエズス十字架にくぎ付けにせられ給う
ああキリストよ、主は尊き十字架をもって世をあがない給いしにより、▲われら主を礼拝し、主を讃美し奉る。
主はすでにくぎ付けにせられんと十字架の上に倒れ、御みずから御手足(おんてあし)を延ばし給いたるを、ユデア人らは荒々しくその御手足にくぎを押しあて、かなづちにて打ち付けたり。この時主の御苦(おんくる)しみはいかばかりなりしぞ。御肉(おんにく)は破れ、御血(おんち)は流れて御力(おんちから)尽き、なお御渇(おんかわ)きは堪え給うべくもあらず。さるをユデア人らは少しも心せず、十字架を押し立て、根下(ねもと)を突き固めて立ち去りけり。聖母は始終これを見て涙にむせび、十字架のもとに留まり給う。
▲主イエズス・キリスト、主はわれらのために、十字架にくぎ付けにせられ給えり。さればわれらもまた、主と共に十字架に付けられんことを望む。たといいかなる苦しみに遭うとも、主を離れざるよう御恵(おんめぐ)みをくだし給わんことを、ひたすら願い奉る。アーメン。
主祷文
天使祝詞
栄唱
主われらをあわれみ給え。▲われらをあわれみ給え。
願わくは死せる信者の霊魂、天主の御あわれみによりて安らかに憩わんことを。▲アーメン。
ああ聖母よ、▲十字架にくぎ付けにせられ給える御子の傷を、わが心に深く印し給え。
第十二留 イエズス十字架の上に死し給う
ああキリストよ、主は尊き十字架をもって世をあがない給いしにより、▲われら主を礼拝し、主を讃美し奉る。
主は二人の盗賊の間に挙げられ給いしが、人々のために御父(おんちち)天主に向いて『かれらはそのなす所を知らざるによりて赦し給え』と宣えり。一人の盗賊はこれを聞きて『願わくは御国(みくに)にいたらん時われを思い給え』と申したりければ、主は『今日なんじ、われと共に楽園にあらん』と宣えり。また十字架のもとに聖母及び御弟子(みでし)の立てるを見給いて、御母(おんはは)に向い『女よ、御身の子ここにあり』と、また聖ヨハネに向いては『なんじの母ここにあり』と宣い、やがて『事終りぬ』と宣いて、息終えさせ給えり。その時、日はなお高かりしが、世界にわかに夜の如く暗くなりぬ。
▲主イエズス・キリスト、主の死し給える時に当り、地は震い、日は暗み、墓は開け、死人はよみがえり、岩(いわお)は裂く。われらこれを思いて心にいたく感ずる所なくんば、きわめてかたくななる者なり。これによりて、今よりわれら再び罪を犯さず、主と共に、この世に死するを得しめ給わんことを、ひたすら願い奉る。アーメン。
主祷文
天使祝詞
栄唱
主われらをあわれみ給え。▲われらをあわれみ給え。
願わくは死せる信者の霊魂、天主の御あわれみによりて安らかに憩わんことを。▲アーメン。
ああ聖母よ、▲十字架にくぎ付けにせられ給える御子の傷を、わが心に深く印し給え。
第十三留 イエズス十字架よりおろされ給う
ああキリストよ、主は尊き十字架をもって世をあがない給いしにより、▲われら主を礼拝し、主を讃美し奉る。
主はすでに息絶えさせ給いしかば、御体(おんからだ)は十字架よりおろされ給えり。聖母マリアは御(おん)なきがらを抱(いだ)き給い、その御色(おんいろ)ざし、御顔(おんかお)、御手足(おんてあし)、および御脇腹(おんわきばら)の傷を見て、絶えいるばかり嘆き給う。
▲主イエズス・キリスト、かくも聖母を嘆かせまつりしは、すなわちわれらなり。ああ罪人(つみびと)なるわれら、いまさらに悔み悲しみ奉る。聖母はわれらのためにいつも母たり給えば、われらはいつも子となりて、忠実を尽すを得しめ給わんことを、ひたすら願い奉る。アーメン。
主祷文
天使祝詞
栄唱
主われらをあわれみ給え。▲われらをあわれみ給え。
願わくは死せる信者の霊魂、天主の御あわれみによりて安らかに憩わんことを。▲アーメン。
ああ聖母よ、▲十字架にくぎ付けにせられ給える御子の傷を、わが心に深く印し給え。
第十四留 イエズス墓に葬られ給う
ああキリストよ、主は尊き十字架をもって世をあがない給いしにより、▲われら主を礼拝し、主を讃美し奉る。
時にニコデモとヨゼフとはピラトの許しを得て、主の御体(おんからだ)を葬らんと御母(おんはは)よりこれを受け、清らかなる布にて包み、新しき墓に葬り奉れり。
▲主イエズス・キリスト、われらの罪を御墓(おんはか)に隠し給え。われらの心のうちに、主を受け奉り、今よりこの世の楽しみに死し、天国において、主を讃美するを得しめ給わんことを、ひたすら願い奉る。アーメン。
主祷文
天使祝詞
栄唱
主われらをあわれみ給え。▲われらをあわれみ給え。
願わくは死せる信者の霊魂、天主の御あわれみによりて安らかに憩わんことを。▲アーメン。
ああ聖母よ、▲十字架にくぎ付けにせられ給える御子の傷を、わが心に深く印し給え。
十字架の道行の後の祈
唯一の希望にして世の救いと栄えなる十字架を崇め奉る。願わくは熱心なる者はこれによりてますます聖寵を加えられ、罪人(つみびと)もこれによりてその罪を赦されんことを。▲救霊の源にまします三位一体の天主、願わくはすべての霊をして、主をほめたたえしめ給え。われらに十字架の勝利を与え給いしによりて、その報いをも得しめ給え。アーメン。
ああキリストよ、主は尊き十字架をもって世をあがない給いしにより、▲われら主を礼拝し、主を讃美し奉る。
悲しみを極めませる聖母、われらのために祈り給え。▲キリストの御約束にわれらを適わしめ給え。
主よ、われらの主イエズス・キリストは主の一族なるわれらのために悪人の手にわたされ、十字架の苦しみを受くるをいとい給わざりき。▲願わくは、主のこの一族を顧み給え。
主イエズス・キリスト、活ける天主の御子(おんこ)、主は世をあがなわんがために十字架にくぎ付けにせられ、かつわれらの罪の赦されんために御血(おんち)を流し給えり。▲願わくは、われらをして死後喜びて、天国に入るを得しめ給え。
主イエズス・キリスト、主の御苦難(ごくなん)の時に当りて、苦しみの剣は御母(おんはは)なる童貞聖マリアの尊き御心(みこころ)を貫きたり。▲願わくは、聖母われらのために取り次ぎ、今も臨終の時も、いつも主の御(おん)あわれみを、われらのために求め給わんことをこいねがい奉る。アーメン。
われらのためにむち打たれ、十字架を担い、これにくぎ付けにせられ給いしわれらの主イエズス・キリスト、われらを祝し給わんことを願い奉る。▲アーメン。
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