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カトリック的。
信徒数13億人でも日本では知られていないカトリック。正統キリスト教会を気楽にご紹介します。

書庫公教会祈祷文(ラテン語つき)

日本カトリックの至宝ともいえる祈祷書『公教会祈祷文』。
美しく内容豊かな数々の祈りを、ラテン語とともにご紹介します。
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十字架の道行の祈(3) 第11留〜第14留

第十一留 イエズス十字架にくぎ付けにせられ給う

ああキリストよ、主は尊き十字架をもって世をあがない給いしにより、われら主を礼拝し、主を讃美し奉る。
主はすでにくぎ付けにせられんと十字架の上に倒れ、御みずから御手足(おんてあし)を延ばし給いたるを、ユデア人らは荒々しくその御手足にくぎを押しあて、かなづちにて打ち付けたり。この時主の御苦(おんくる)しみはいかばかりなりしぞ。御肉(おんにく)は破れ、御血(おんち)は流れて御力(おんちから)尽き、なお御渇(おんかわ)きは堪え給うべくもあらず。さるをユデア人らは少しも心せず、十字架を押し立て、根下(ねもと)を突き固めて立ち去りけり。聖母は始終これを見て涙にむせび、十字架のもとに留まり給う。
主イエズス・キリスト、主はわれらのために、十字架にくぎ付けにせられ給えり。さればわれらもまた、主と共に十字架に付けられんことを望む。たといいかなる苦しみに遭うとも、主を離れざるよう御恵(おんめぐ)みをくだし給わんことを、ひたすら願い奉る。アーメン。
主祷文
天使祝詞
栄唱
主われらをあわれみ給え。われらをあわれみ給え。
願わくは死せる信者の霊魂、天主の御あわれみによりて安らかに憩わんことを。アーメン。
ああ聖母よ、十字架にくぎ付けにせられ給える御子の傷を、わが心に深く印し給え。

第十二留 イエズス十字架の上に死し給う

ああキリストよ、主は尊き十字架をもって世をあがない給いしにより、われら主を礼拝し、主を讃美し奉る。
主は二人の盗賊の間に挙げられ給いしが、人々のために御父(おんちち)天主に向いて『かれらはそのなす所を知らざるによりて赦し給え』と宣えり。一人の盗賊はこれを聞きて『願わくは御国(みくに)にいたらん時われを思い給え』と申したりければ、主は『今日なんじ、われと共に楽園にあらん』と宣えり。また十字架のもとに聖母及び御弟子(みでし)の立てるを見給いて、御母(おんはは)に向い『女よ、御身の子ここにあり』と、また聖ヨハネに向いては『なんじの母ここにあり』と宣い、やがて『事終りぬ』と宣いて、息終えさせ給えり。その時、日はなお高かりしが、世界にわかに夜の如く暗くなりぬ。
主イエズス・キリスト、主の死し給える時に当り、地は震い、日は暗み、墓は開け、死人はよみがえり、岩(いわお)は裂く。われらこれを思いて心にいたく感ずる所なくんば、きわめてかたくななる者なり。これによりて、今よりわれら再び罪を犯さず、主と共に、この世に死するを得しめ給わんことを、ひたすら願い奉る。アーメン。
主祷文
天使祝詞
栄唱
主われらをあわれみ給え。われらをあわれみ給え。
願わくは死せる信者の霊魂、天主の御あわれみによりて安らかに憩わんことを。アーメン。
ああ聖母よ、十字架にくぎ付けにせられ給える御子の傷を、わが心に深く印し給え。

第十三留 イエズス十字架よりおろされ給う

ああキリストよ、主は尊き十字架をもって世をあがない給いしにより、われら主を礼拝し、主を讃美し奉る。
主はすでに息絶えさせ給いしかば、御体(おんからだ)は十字架よりおろされ給えり。聖母マリアは御(おん)なきがらを抱(いだ)き給い、その御色(おんいろ)ざし、御顔(おんかお)、御手足(おんてあし)、および御脇腹(おんわきばら)の傷を見て、絶えいるばかり嘆き給う。
主イエズス・キリスト、かくも聖母を嘆かせまつりしは、すなわちわれらなり。ああ罪人(つみびと)なるわれら、いまさらに悔み悲しみ奉る。聖母はわれらのためにいつも母たり給えば、われらはいつも子となりて、忠実を尽すを得しめ給わんことを、ひたすら願い奉る。アーメン。
主祷文
天使祝詞
栄唱
主われらをあわれみ給え。われらをあわれみ給え。
願わくは死せる信者の霊魂、天主の御あわれみによりて安らかに憩わんことを。アーメン。
ああ聖母よ、十字架にくぎ付けにせられ給える御子の傷を、わが心に深く印し給え。

第十四留 イエズス墓に葬られ給う

ああキリストよ、主は尊き十字架をもって世をあがない給いしにより、われら主を礼拝し、主を讃美し奉る。
時にニコデモとヨゼフとはピラトの許しを得て、主の御体(おんからだ)を葬らんと御母(おんはは)よりこれを受け、清らかなる布にて包み、新しき墓に葬り奉れり。
主イエズス・キリスト、われらの罪を御墓(おんはか)に隠し給え。われらの心のうちに、主を受け奉り、今よりこの世の楽しみに死し、天国において、主を讃美するを得しめ給わんことを、ひたすら願い奉る。アーメン。
主祷文
天使祝詞
栄唱
主われらをあわれみ給え。われらをあわれみ給え。
願わくは死せる信者の霊魂、天主の御あわれみによりて安らかに憩わんことを。アーメン。
ああ聖母よ、十字架にくぎ付けにせられ給える御子の傷を、わが心に深く印し給え。

十字架の道行の後の祈

唯一の希望にして世の救いと栄えなる十字架を崇め奉る。願わくは熱心なる者はこれによりてますます聖寵を加えられ、罪人(つみびと)もこれによりてその罪を赦されんことを。救霊の源にまします三位一体の天主、願わくはすべての霊をして、主をほめたたえしめ給え。われらに十字架の勝利を与え給いしによりて、その報いをも得しめ給え。アーメン。
ああキリストよ、主は尊き十字架をもって世をあがない給いしにより、われら主を礼拝し、主を讃美し奉る。
悲しみを極めませる聖母、われらのために祈り給え。キリストの御約束にわれらを適わしめ給え。
主よ、われらの主イエズス・キリストは主の一族なるわれらのために悪人の手にわたされ、十字架の苦しみを受くるをいとい給わざりき。願わくは、主のこの一族を顧み給え。
主イエズス・キリスト、活ける天主の御子(おんこ)、主は世をあがなわんがために十字架にくぎ付けにせられ、かつわれらの罪の赦されんために御血(おんち)を流し給えり。願わくは、われらをして死後喜びて、天国に入るを得しめ給え。
主イエズス・キリスト、主の御苦難(ごくなん)の時に当りて、苦しみの剣は御母(おんはは)なる童貞聖マリアの尊き御心(みこころ)を貫きたり。願わくは、聖母われらのために取り次ぎ、今も臨終の時も、いつも主の御(おん)あわれみを、われらのために求め給わんことをこいねがい奉る。アーメン。
われらのためにむち打たれ、十字架を担い、これにくぎ付けにせられ給いしわれらの主イエズス・キリスト、われらを祝し給わんことを願い奉る。アーメン。


十字架の道行の祈(2) 第5留〜第10留

第五留 イエズス、シレネのシモンの助力を受け給う

ああキリストよ、主は尊き十字架をもって世をあがない給いしにより、われら主を礼拝し、主を讃美し奉る。
主はかく歩み行き給うほどに、御気力(おんきりょく)次第に衰えてすでに危うく見え給えり。されど来りて助けまいらする者もなく、かえってさまざまにののしりたたきたりければ、今ははや堪え難くして沈み入り給わんとす。人々は折しもそこに来合わせたるシレネのシモンに、強いて十字架を助け担わせ、なおも主を駆りて歩ませ奉れり。
主イエズス・キリスト、主の十字架を担いて、力弱り給いしは、これ全くわれらの罪の重きが故なり。われらこそシモンに代りて十字架を担うべき者なれば、今より一切の苦難を、主の十字架の分としてわれらに受けしめ給わんことを、ひたすら願い奉る。アーメン。
主祷文
天使祝詞
栄唱
主われらをあわれみ給え。われらをあわれみ給え。
願わくは死せる信者の霊魂、天主の御あわれみによりて安らかに憩わんことを。アーメン。
ああ聖母よ、十字架にくぎ付けにせられ給える御子の傷を、わが心に深く印し給え。

第六留 イエズス御顔を布に写させ給う

ああキリストよ、主は尊き十字架をもって世をあがない給いしにより、われら主を礼拝し、主を讃美し奉る。
主はなお歩み行き給うほどに、御体(おんからだ)も御顔(おんかお)もあけの血に染(そ)み給えども人々は少しもあわれまず、ますます荒立ち騒ぎたり。この時ヴェロニカという女群衆のうちより走り出で、主に布を献げければ、主は御(おん)みずから御顔を拭い、尊き御面影(おんおもかげ)をその布に写して返し授け給えり。
主イエズス・キリスト、われらの霊魂に聖寵を添え給え。十字架の苦難によりて、われらに御功徳(おんくどく)を移し給え。われら弱き者なれども、ヴェロニカにならい、世のあざけりを顧みず、専(もっぱ)ら主を崇め奉るを得んことを、ひたすら願い奉る。アーメン。
主祷文
天使祝詞
栄唱
主われらをあわれみ給え。われらをあわれみ給え。
願わくは死せる信者の霊魂、天主の御あわれみによりて安らかに憩わんことを。アーメン。
ああ聖母よ、十字架にくぎ付けにせられ給える御子の傷を、わが心に深く印し給え。

第七留 イエズス二度倒れ給う

ああキリストよ、主は尊き十字架をもって世をあがない給いしにより、われら主を礼拝し、主を讃美し奉る。
主の御力(おんちから)は血と共に減り、今は御足(みあし)も進みかね、息たえだえにてうつぶせに倒れ給いぬ。ユデア人らはなおもあわれまずして打ちたたき、棄物(すてもの)の如く扱いつつ強いて歩ませ奉れり。
主イエズス・キリスト、われら御血(おんち)の跡を慕いて、深く愛し奉る。主の二度(ふたたび)倒れ給いしは、われらの悲しむ時に当りて、頼もしき心を失わせじとなり。天に昇る道は十字架の道にて、すなわち苦しみの道なれば、御苦難(ごくなん)の功力(くりき)により、われらをして雄々しき心をもって、歩ましめ給わんことを、ひたすら願い奉る。アーメン。
主祷文
天使祝詞
栄唱
主われらをあわれみ給え。われらをあわれみ給え。
願わくは死せる信者の霊魂、天主の御あわれみによりて安らかに憩わんことを。アーメン。
ああ聖母よ、十字架にくぎ付けにせられ給える御子の傷を、わが心に深く印し給え。

第八留 イエズス、エルザレムの婦人を慰め給う

ああキリストよ、主は尊き十字架をもって世をあがない給いしにより、われら主を礼拝し、主を讃美し奉る。
この時主の後よりあまたの人々慕い来り、なかにもエルザレムの婦人は涙にむせびて道すがら泣きければ、主はかれらを顧み、御苦(おんくる)しみを忘れ、慰めて宣わく『エルザレムの婦人よ、わがために泣くなかれ、なんじらとなんじらの子孫とのために悲しむべし。生木(なまき)すらかくの如くなれば、まして枯木はいかにぞや』と。
主イエズス・キリスト、主は罪なくして苦しみを受け給えり。われらは罪をもって聖寵を失い、あたかも枯木の如くなれば、必ず地獄の火に燃やさるべき者なり。されどわれらに、おのが罪と人々の罪とのために泣き、痛悔の涙を注がしめ給わんことを、ひたすら願い奉る。アーメン。
主祷文
天使祝詞
栄唱
主われらをあわれみ給え。われらをあわれみ給え。
願わくは死せる信者の霊魂、天主の御あわれみによりて安らかに憩わんことを。アーメン。
ああ聖母よ、十字架にくぎ付けにせられ給える御子の傷を、わが心に深く印し給え。

第九留 イエズス三度倒れ給う

ああキリストよ、主は尊き十字架をもって世をあがない給いしにより、われら主を礼拝し、主を讃美し奉る。
主はカルワリオの上にいたりてまた倒れ給う。そは人々がかかる苦難を無益になさんことを思い給い、御心細きあまり、深く悲しみ給えばなり。されど主はいずこまでも人々を助けんとて苦難を耐え忍び給う。
主イエズス・キリスト、主は何故に幾度も倒れ給いしぞ。これ全くわれら幾度も罪を犯し、たとい痛悔を起すとも、また重ねて罪に陥るが故なり。主は三度の後は倒れ給わず。さればわれらをして、主の御功力(おんくりき)によりて、この後再び罪を犯さざらしめ給わんことを、ひたすら願い奉る。アーメン。
主祷文
天使祝詞
栄唱
主われらをあわれみ給え。われらをあわれみ給え。
願わくは死せる信者の霊魂、天主の御あわれみによりて安らかに憩わんことを。アーメン。
ああ聖母よ、十字架にくぎ付けにせられ給える御子の傷を、わが心に深く印し給え。

第十留 イエズス衣をはがれ給う

ああキリストよ、主は尊き十字架をもって世をあがない給いしにより、われら主を礼拝し、主を讃美し奉る。
ユデア人らはカルワリオにおいて主の御衣(おんころも)をはぎまいらせたり。その時御衣は御傷(おんきず)に付着して痛さに堪え給うべくもあらず、御頭(みかしら)のいばらの冠もさわりなりとて取り除けしを、またもとの如く押しかむらせまいらせたり。そはいと苦しきことなれども、群衆の前にはだをさらさせ給いしは、なおこれにまさりて苦しげに見えさせ給う。
主イエズス・キリスト、御心(みこころ)に適わざることわれらにあらば、御衣の如く脱がしめ給え。わけても高慢、じゃいん、どんよくなどの悪しき心を除き、聖寵の衣を着せ給わんことを、ひたすら願い奉る。アーメン。
主祷文
天使祝詞
栄唱
主われらをあわれみ給え。われらをあわれみ給え。
願わくは死せる信者の霊魂、天主の御あわれみによりて安らかに憩わんことを。アーメン。
ああ聖母よ、十字架にくぎ付けにせられ給える御子の傷を、わが心に深く印し給え。


十字架の道行の祈(1) 第1留〜第4留

十字架の道行は恵み多い信心であるから、四旬節中は勿論、他の時節にもこれを行うがよい。なお贖宥を得るためには、必ずしも次のように祈る必要はない。痛悔の心をもって各留の前で主の御苦難を黙想すればよい。
なお、この贖宥を得るためには、各留毎に移動すべきであるが、多数の人々が共同で行う場合は、司祭または先唱者が移動すればよい。

十字架の道行の前の祈

救い主イエズス・キリスト、主はわれらを罪よりあがなわんためにエルザレムにおいて残酷なる苦しみに遭い、恥辱を受け、十字架を担いてカルワリオに登り、衣をはがれてくぎ付けにせられ、二人の盗賊の間に挙げられて死し給えり。われ主のかく苦しみ給える地にもうで、御血(おんち)に染(そ)みたる道を歩みなば、鈍きわが心も主の愛の深きをさとりて感謝に堪えざるべし。また主の御苦難(ごくなん)の原因なるおのが罪の重きを知りて、たれか痛悔の情を起さざるものあらん。われかかる幸いを得んと欲すれども能わざれば、かの地のかたみなるこの十字架の道を歩まんとす。されどわれもし聖寵をこうむらずば、愛と痛悔との情を起す能わざるにより、願わくは御恵(おんめぐ)みをくだして、主の御苦(おんくる)しみをわが心に感ぜしめ、かつて聖母マリアおよび主の御跡(おんあと)を慕いし人々の心に充ちあふれたる悲しみをば、わが心にもしみ透らせ給え。またわれをして今より深く罪を忌みきらいて全くこれを棄て、愛をもって主の御慈愛(ごじあい)に報い、主の御(おん)ために、苦難を甘んじ受くるを得しめ給え。なおこの十字架の道を、ふさわしき心もて行く人々に施さるる贖宥をわれにも、また煉獄に苦しむ霊魂にも、与え給わんことをひとえにこいねがい奉る。
ああ聖母よ、十字架にくぎ付けにせられ給える御子の傷を、わが心に深く印し給え。

第一留 イエズス死刑の宣告を受け給う

ああキリストよ、主は尊き十字架をもって世をあがない給いしにより、われら主を礼拝し、主を讃美し奉る。
人々は主を捕えてカイファのもとに引き行き、あざけり、御顔(おんかお)につばきし、打ちたたき、次いでピラトの裁判にわたせり。ピラトは群衆の心を和らげんとて主を石の柱に縛りつけ、むち打ち、ついにいばらの冠を御頭(みかしら)に押しかぶせければ、傷つき血流れたり。されど群衆は少しもあわれと思わずして、なおも十字架に掛けよ、十字架に掛けよと大いに叫びたりしかば、ピラトもせん方なくて主に死罪をいいわたすにいたれり。
主イエズス・キリスト、主を死刑に処せしは、ピラトとユデア人とにあらず、ひっきょうこれわれらの罪の業なり。われら今罪を犯す毎に、主に大いなる苦痛を加え、不当の宣告を受けさせ奉るなり。よりてわれらの罪の罰を赦し給わんことを、ひたすら願い奉る。アーメン。
主祷文
天使祝詞
栄唱
主われらをあわれみ給え。われらをあわれみ給え。
願わくは死せる信者の霊魂、天主の御あわれみによりて安らかに憩わんことを。アーメン。
ああ聖母よ、十字架にくぎ付けにせられ給える御子の傷を、わが心に深く印し給え。

第二留 イエズス十字架を担い給う

ああキリストよ、主は尊き十字架をもって世をあがない給いしにより、われら主を礼拝し、主を讃美し奉る。
人々は主を外に引き出だし、荒木(あらき)もて作れる十字架をかしこくも主の肩に打ち掛くるや、主は御身の傷をもいとい給わず、すこしも拒み給う御気色なく、引き寄せてこれを担い、柔和にして、堪忍深き御姿(みすがた)にてかれらの後より歩ませ給う。
主イエズス・キリスト、主は十字架を担い給うべきにあらず。罪人(つみびと)なるわれらこそ、十字架を担うべき者にはあるなれ。さればわれらは主の御旨によりて、罪を償(つぐの)うがために、この世の苦難を受くべき者なれば、主を鑑みとして、柔和堪忍をもってこれに耐えしめ給わんことを、ひたすら願い奉る。アーメン。
主祷文
天使祝詞
栄唱
主われらをあわれみ給え。われらをあわれみ給え。
願わくは死せる信者の霊魂、天主の御あわれみによりて安らかに憩わんことを。アーメン。
ああ聖母よ、十字架にくぎ付けにせられ給える御子の傷を、わが心に深く印し給え。

第三留 イエズス初めて倒れ給う

ああキリストよ、主は尊き十字架をもって世をあがない給いしにより、われら主を礼拝し、主を讃美し奉る。
主はすでにむち打たれ、いばらの冠に刺貫(さしつらぬ)かれ給えるほどに、傷あとただれ破れ、あけの血に染(そ)みて歩み給いければ、衰弱のあまり足下よろめき、ついに十字架の重きに堪えずして、傾きかがみ、やがて大地に倒れ給う。
主イエズス・キリスト、主を倒しまいらせしは一(いつ)にわれらなり。われら罪に陥りたるによりて、主はかかる苦難を受け給うなれば、われら深くこれを悲しみ奉る。この御苦難(ごくなん)の功力(くりき)によりて、われらを罪より救い給わんことを、ひたすら願い奉る。アーメン。
主祷文
天使祝詞
栄唱
主われらをあわれみ給え。われらをあわれみ給え。
願わくは死せる信者の霊魂、天主の御あわれみによりて安らかに憩わんことを。アーメン。
ああ聖母よ、十字架にくぎ付けにせられ給える御子の傷を、わが心に深く印し給え。

第四留 イエズス聖母にあい給う

ああキリストよ、主は尊き十字架をもって世をあがない給いしにより、われら主を礼拝し、主を讃美し奉る。
聖母マリアは御子(おんこ)が死罪の宣告を受け給いしを聞き、急ぎ行き給うほどに、途(みち)にてあい給えり。あわれ天使の御告(おんつ)げありし昔には似るべくもあらず、あけの血に染(そ)み目も当てられぬ主の御姿(みすがた)を見て深く悲しみ給えども是非なし。御子の御苦難(ごくなん)に御(おん)みずからの悲しみを添えて、われらのために御父(おんちち)天主に献げ給う。
主イエズス・キリスト、聖母マリアの御心(みこころ)を悲しませまいらせしは、一(いつ)に罪人(つみびと)なるわれらなり。主は限りなく慈悲深くましませば、幸いにわれらの罪を赦し給え。また主と御母との御心(みこころ)を慰め奉るために、われらに力を尽さしめ給わんことを、ひたすら願い奉る。アーメン。
主祷文
天使祝詞
栄唱
主われらをあわれみ給え。われらをあわれみ給え。
願わくは死せる信者の霊魂、天主の御あわれみによりて安らかに憩わんことを。アーメン。
ああ聖母よ、十字架にくぎ付けにせられ給える御子の傷を、わが心に深く印し給え。


告白後の祈


信仰と信頼心とを起さん

あわれみ深き天主、われさきに罪を犯したれども、今かいしゅんの秘蹟によりて全く赦されたり。仁慈なる天主、われ今主の代理者より罪の赦しを受けたるが故に、もしわがなせる痛悔にして御心(みこころ)に適いしならば、再び聖寵をこうむりしならんと頼もしく思い奉る。今この御恵(おんめぐ)みを受けたるは、救世主イエズスのわれらのために流し給える御血(おんち)の功徳(くどく)にして、わが罪の傷のいやされたるは、全く御傷(おんきず)の功力(くりき)によることと謹みて信じ奉る。

主に感謝せん

われいかにして天主に感謝し、その御恵(おんめぐ)みに報い奉らん。主はわが罪のために受くべき苦しみに換え、わずかなる償(つぐの)いをもって、辱(かたじけな)くも罪をことごとく赦しかつ忘れ給えり。ああ主は限りなく聖善(せいぜん)にして慈悲深き御者(おんもの)にましますが故に、罪人(つみびと)なるわれをかくも恵み給う。われ、今日よりは日々に感謝を献物(ささげもの)とし、絶えず主の限りなき御あわれみをたたえ、死するまで主を一心にほめ、至善なる天主、至愛の御父(おんちち)として讃美し奉らん。

罪を避くる決心をなさん

主はすでにわが罪を赦し給いたれば、われなお深く罪を忌み再びこれを犯さじと決心す。願わくはわがこの望みを固くし、罪とその機会とを避け、よき行いをもて御恵(おんめぐ)みに報いんとするわが決心を保たしめ給え。われもし主の代理者の教えられし手段に従い、聖寵の助けによりておのれに勝ち、身を献げ、霊魂の敵に勝つを得ば、ついに天国において主と共に栄えを得、終りなき福楽をこうむるにいたるならんと頼もしく思い奉る。


司祭の命じた罪の償いを速かに果し、改心の実を証するために、罪の原因を探りこれを除く手段を考え、ことにこれまでしばしば犯した罪に再び陥る機会を除こうと決心する。


告白場にいたりての祈

聖父(ちち)と聖子(こ)と聖霊との御名(みな)によりて。アーメン。
われ、霊父の祝福をこいねごう。
(全能の天主、終生童貞なる聖マリア、大天使聖ミカエル、洗者聖ヨハネ、使徒聖ペトロ・聖パウロ、諸聖人および霊父に向いて、われは思いと言葉と行いとをもって多くの罪を犯せしことを告白し奉る。)

次にこの前何時告白したか、罪を赦され償いを果したかをいい表し、その後犯した罪を告白する。大罪はその事情とその数とを知っている限り言葉少く明瞭に告白する。また司祭の問いがあればこれに答える。告白し終ってから次のように唱える。

かくおぼえたる罪とおぼえざる罪と洗礼以来犯したる罪とをことごとく痛悔し、これが赦しと償(つぐの)いとの御恵(おんめぐ)みを請い求め奉る。
(これわがあやまちなり、わがあやまちなり、わがいと大いなるあやまちなり。これによりて、終生童貞なる聖マリア、大天使聖ミカエル、洗者聖ヨハネ、使徒聖ペトロ・聖パウロ、諸聖人および霊父に、わがためにわれらの主なる天主に、祈られんことを願い奉る。)

他に多くの告白者ある場合は括弧中の部分を告白前に唱えて置く。これをいい終って後司祭の命ずる勧めと償いとを謹んで聴き、司祭が赦しの言葉を唱え始めたならば痛悔の祈りを唱え、司祭が十字架の印をする時に十字架の印をする。


痛悔の祈

ああ天主、われ、主の限りなくきらい給う罪をもって限りなく愛すべき御父(おんちち)に背きしを深く悔み奉る。御子(おんこ)イエズス・キリストの流し給える御血(おんち)の功徳(くどく)によりてわが罪を赦し給え。聖寵の助けをもって今より心を改め、再び罪を犯して御心(みこころ)に背くことあるまじと決心し奉る。アーメン。

こうして告白場を退いて、天主から賜った御恵みを感謝する。

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