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カトリック的。
信徒数13億人でも日本では知られていないカトリック。正統キリスト教会を気楽にご紹介します。

書庫カトリック的に考えようとしてみた

世の中の出来事、信仰に関わる問題などについて、カトリック信徒の視点から思うことなどをつらつら書いています。記事は上から下に新しい順から並んでいます。

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マグダラのマリア

今日、7月22日は聖マリア・マグダレナ(マグダラのマリア)のお祝い日(記念日)でした。
カトリック教会では毎年この日には彼女を記念するミサ聖祭がささげられ、彼女の執り成しによって神の恵みが与えられるように祈ります。


少し前に話題になったトンデモ小説『ダ・ヴィンチ・コード』では、カトリック教会はマリア・マグダレナをはじめ女性を蔑視し、不当に低い地位に置いてきたと批判されていましたね(苦笑)。

カトリックは大昔からマリア・マグダレナを聖人として崇敬してきたのですが。
女性蔑視どころか、一部の攻撃的なプロテスタント教徒からは「カトリックは聖母マリアや聖女たちを<崇拝>している」と悪口を言われるほど、カトリックでは女性の地位が高いのですがねぇ。

(念のため言っておくと、カトリックが聖母や聖マリア・マグダレナをはじめ聖人たちを「崇拝」するというのはつまらない誤解です。聖書にあるとおり「義人の祈りには力がある」。天国で神のそばにいる聖なる霊魂の祈りはなおのこと効果があるでしょう。そのためカトリック信徒は聖人に神への執り成しを頼むのです。これを「崇敬」と言います。カトリックでは、神に対するように人間を「礼拝」「崇拝」することはあり得ません。)


神と人間ということで思い出したのですが、『ダ・ヴィンチ・コード』ではカトリック教会は「ナザレトのイエズス」を神格化し、彼が実はただの人に過ぎなかったという「秘密」を必死で隠蔽してきた、という設定でした(苦笑)。

キリスト教を知らない人は、キリスト教徒がイエズス・キリストを崇拝するのを見て「人間を神格化して崇拝している」と誤解するのかもしれませんが、ことは(キリスト論は)そう単純(粗雑)ではありません。
キリストは「人となった神」、神人両性である、というのが正統キリスト教の教義です。
キリストは天主の第二のペルソナ(子なる神)として神性を有しているわけですが、神性は無限の大きさがあるために、有限の人性(「ナザレトのイエズス」としての人性)を破壊・変容・混合することなく包摂している、ということです。

だからこそカトリック教会は、キリストの神性を否定する異端を排斥すると同時に、キリストの人性を否定する異端をも排斥し、「キリストは完全な意味で神であり、完全な意味で人である」と宣言してきたのです。
カトリック教会にとって、イエズスが真に人間であったということは「秘密」でもなんでもなく、その設立当初から強く宣言してきたことだったのです。


話がかなり逸れてしまいました。
聖マリア・マグダレナの執り成しにより、天主の御独り子、我らの主イエズス・キリストを正しく認め、深く愛し申し上げることができますように!

W杯とカトリック

いよいよ始まりました、ワールドカップ。

がんばれ日本! Samurai Blue! 遠きジェルマニアの地でも善戦して「光は東方より」という言葉を思い知らせてやってほしいものです。
(ちょうどタキトゥスの『ゲルマーニア』を読み返していたもので、なんだか古代の蛮族征伐の話とだぶってしまいました)

さて。
私が応援するのは何と言っても我が日本ですが、日本以外のチーム同士の対戦の時、どこを応援したものでしょうか。
カトリック信徒としては、まずはカトリック国(もしくはカトリックの多い国)を応援したくなりますね。
今大会に出場している中では、イタリア、スペイン、ポルトガル、ポーランド、フランス。ブラジル、アルゼンチン、メキシコなどの中南米諸国も、もちろんカトリックです。他に、スイス、ドイツ、クロアチア、モンテネグロ、チェコなども忘れてはなりませんね(割合としてはカトリックが多いのです)。


ちなみに、クラブチームとしては私の贔屓は何といってもセルティック。
アングリカンに迫害され虐殺され差別されてきた、その苦難と忍耐をピッチでぶつける、、、何と言いましょうか、ルサンチマンのクラブチーム(?)


それはともかく。
カトリックは(日本を除く?)全世界にいるので、非カトリック国同士の対戦は少なく、応援する国には事欠きません。むしろカトリック国同士の対戦が多くて、どっちを応援したものか困ってしまうことも・・・。

しばらく悩ましい日々が続きそうです。

毎週日曜恒例の、教皇様(ローマ法王)による祈りをCTVで見た。
今は御復活節なので、「お告げの祈り(Angelus)」ではなく「アレルヤの祈り(Regina Caeli)」が唱えられる。


毎週のことだが、あの広大なサンピエトロ広場が何万人もの人で埋まる。壮観の一言。

現教皇ベネディクト16世は、前のヨハネ・パウロ2世と比べてカリスマ性が無い、なんて言う人もいるが、どうもそうではなさそうだ。

話に聞くと、毎週日曜に世界中からサンピエトロに集まるカトリック信徒の数は、前教皇の頃よりも多いのだそうだ。
しかも、現教皇聖下が登位してから1年以上が経過しているのに、その盛況は衰える気配を見せていない。

考えてみれば、登位するずっと前、教理省長官だった頃から、「Ratzinger Fan Club」という本格的なサイトがあったくらい(現在はベネディクト16世ファンクラブと改称)。大人気なのだ。
聖庁要職の長官とはいえ、一人の枢機卿がそれほど人気を集めることがあるだろうか。
(たとえば、現在日本人では2人の枢機卿がいるが、両方の名前を言える人がどれだけいるだろうか。)


ヨハネ・パウロ2世は、世界中を飛び回り、他宗教との対話を重視した(その弊害もあったが)こともあり、カトリックでない人にも何となくイメージが伝わりやすかったと言えよう。平和と対話の教皇。

ベネディクト16世は、どちらかといえば教会の建て直しや、キリスト教の一致に注力しているようである。
ただそれゆえに、未信者や、非正統的なキリスト者には今ひとつ実像が伝わらないのかもしれない。
元教理省長官というイメージ先行で、強面の印象もあるのだろう。


個人的には、

幼児期の写真とまったく変わっていない、お茶目な目つき
いかにも学者肌っぽい、きったない字
(学生達は彼の板書を読むのが大変だったろう)

が魅力的だと思っているのだが。



関連記事:http://blogs.yahoo.co.jp/agnus_d_vir/12358668.html

『ダ・ヴィンチ・コード』をどう思う? …って、最近よく訊かれる。
「キリスト教の話でしょ?」って。

あの本、世間では大ヒット、ベストセラーなんですってね。
そういえば、単行本が出た時から派手に宣伝していたし、今度は映画になったとかで、またまた金をかけて広告していたし。そりゃあ流行るでしょ。

で、冒頭の質問。 どう思う? …って訊かれても。




別に。



というのが正直な話だったりして。



だって
フィクションだし…。



私の愛読書『薔薇の名前』もそうだけど、キリスト教(カトリック)をネタにした伝奇サスペンスフィクションですからね。
フィクションの内容をどうこう言うのもねぇ。


昨年、竹下節子女史が雑誌に寄稿していたけど、ヨーロッパではああやって荒唐無稽に陰謀やらオカルトやらの視点から、教会を歪めて描写して(要するにからかって)楽しむ、また読む側もその「ウソ」の理論を楽しむ、という文化があるんですってね。
そう言われれば『薔薇の名前』も似たようなものかも。
「ウソと知っているがゆえに、ウソをウソとして楽しめる」ってことかしら? なんだか「大人の余裕」ですねぇ〜。


ただね、個人的には『ダ・ヴィンチ・コード』、どうかと思う部分もあるのよ。

竹下女史が看破していたことだけども、

当時は一種の「マグダラのマリア」ブームで、タブー視されることなどなく、マリアを男性に偽装して描く必要なんて全くなかった
んですってよ、実際は。

プロットの根本が崩れてしまう夢のない話
で、なんだか申し訳ないようなのですが(汗)



それよりなにより、あの本の思想的な根本には「キリスト教は父権主義的な女性抑圧を強権的に推進してきた」という前提がありますよね。
ずいぶんと手垢にまみれたキリスト教批判を持ち出してきたものだなぁ、と思うわけですよ。
それでもって、母性の象徴でもある大地母神への回帰、というニューエイジ的な志向。
おいおい何十年前だよ、流行遅れも甚だしい…、と感じてしまうのも無理はないわけで。


ちょっとね。いただけませんね、個人的には。



あ、そうそう、先ほど「フィクションだからどうでもいい」ともとれる発言をしましたけども。
どうでもいい、とは言い切れないところもあります。


キリスト教(カトリック)を侮辱するのはね、まぁいいんじゃないのって思うんですよ。

カトリック教会の巨大さゆえに「陰謀」を嗅ぎ取ったり、歴史の長さゆえにオカルト的な「秘密」を探し出そうとしたりするのは、無理もないような気もするんです。
一種の有名税みたいなものかと。

そういう意味で、カトリックのようなある種の公的機関みたいなものは仕方がない。
また、テンプル騎士団のように今から何百年も前に解散した修道会の悪口を言ったとしても、直接の利害関係者なんてもういないんだから許されるのかな、という気もします。

ただね、現代に実在するカトリック信仰団体(オプス・デイ)を、あたかも邪悪な組織のように実名を挙げて描写するのは、これはルール違反ですよ。

まったく根も葉もない誹謗中傷で、ひどいもんです。


「この小説はフィクションであり、実在する個人や団体とは一切関係がありません。」


そんなことを冒頭に書いとけ、とまでは言いませんよ。
ただ、人としての最低限のマナーは守らなくちゃ。そう思いました。




ということで採点!


キリスト教(カトリック)の歴史を歪めて説明するのはセーフ。史実を知っていれば「面白いフィクション」と分かるはずだから。
…面白くないけど…(ぼそっ)

ただし、そのフィクションの理論が時代遅れの上につまらないので減点。

実在する個人・団体を根拠なく誹謗中傷するのは、小説だけでなく人としてのルールに反しているので
NG!


…ま、こんなとこですかね。

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お墓えらび

墓地のチラシが入っていた。

公園型墓地だか何だか知らないが、一基当たりの面積がウン平米もあって、価格もウン百万円というのには目が回りそうになる。

狭い日本の土地を高額で切り売りする業者も業者だし、高い金を払って買う方も買う方だ、と、いつも思うのだがどうだろうか。


立派な墓石でないと死んでから気分が悪いだとか、誰それと誰それを同じ墓に入れたら喧嘩をしていけないだろうとか、墓に対するこだわりのある人は世間に多いようだ。
私の縁者にもカトリックでない人間が多いので、「集合納骨だと赤の他人と一緒にいることになるから嫌だ」だの、「夫と同じ墓には入りたくない(笑)」だのという発言をよく耳にする。

あのねぇ・・・。
骨のどこに、周囲の状況を認識する能力があるというのだ。

科学テクノロジーの発達した世の中で、そんな非論理的な言説がまかり通っているとは、驚くべきことじゃあないか。


本当に死者のことを考えるのであれば、遺骸という「魂の脱け殻」ではなく霊魂そのものを心配してやるのが筋ってもんでしょう。
なにも遺体の尊厳を無視しろと言うわけではないけれども。(カトリックでも、死者は大切に埋葬されるし、墓参も頻繁に行われる。)


「霊」というと、インチキ宗教がよく言う「霊障(霊のタタリ)」だの何だのと非合理な迷信を連想してしまいがちだが、霊魂animaというものは本来、アリストテレス『De Anima』以来、学的に考察されてきたもの。

「動物animal」や「アニメーション」という言葉が「霊魂anima」という言葉に由来しているように、霊魂とは肉体(それだけでは蛋白質などの塊にすぎない)を「生きたもの」とし動かしている非物質的な実体、ということだ。

霊魂が非物質的な実体であれば、物質である骨に死後も内在しているとは考えにくいし(霊魂が肉体を離れることを「死」と言うのだからなおさらだ)、物質である骨に対する物質的ケア(高価な墓地や広い納骨スペースとか)が非物質的な霊魂に影響を与えるとも思えない。

だからこそ、非物質的な霊魂に対する非物質的なケアとしての死者儀礼が存在する意味があるのではないだろうか。


よく、「葬式なんて残された人間のためにあるものだ」なんて安易に言う人がいるけれども、
それでは、「身寄りのない人には葬式なんてしなくていい」と言えるだろうか?

確かに今の葬式というものは、残された人間(顧客)を満足させることが主眼になっているのは否定できない。私たちの側も、死者儀礼によって死者に対する霊的ケアをしようという発想が薄いようだ。
だが本来、死者儀礼は死者のために行うものではなかっただろうか。

もちろん私は、死者儀礼であればどの宗教宗派でもよいなどと言うつもりは毛頭ない。
(私たちが死者儀礼を残された人間のためのものと考えがちなのも、日本の一般的な死者儀礼が死者に対して役立つとは思えないという実感が背景にあるかもしれない。)

墓のような物質的なことがらが死者の幸福に影響を与えると説くような非論理的な宗教宗派には、本当に意味のある死者儀礼などできるはずもないだろう。理屈に合わないことを平気で言うような宗教は信用すべきでない。
私としては、霊魂について理にかなった立場にあり本当に意味のある死者儀礼を行えるのはカトリック教会だと考えているが、それはまた別な機会に譲ろう。



・・・しかし、それにしても、今の日本で霊魂の問題をこういうふうに考える機会なんて、ほとんどないようだ。

霊魂の問題を思考の範囲から除外してしまうと、どうしても迷信やら墓やらに拘泥することになってしまうと思うのだが、どうだろうか。

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