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司教紋章
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(つづきです) 岡田猊下の紋章、ネタの豊富さゆえに3回連続となってしまった。 今回はそろそろ紋章本体を離れて、装飾部分を見ていきたいと思う。 ・・・なに? まだツッコミが残ってる、って? え〜、言っちゃうの? みんな気づいてて言わないだけでしょー? ・・・え? それでも言えって? それじゃあ言うよ、言っちゃいますよ。でも一回きりですよ・・・。
以前にも書いたが、紋章には装飾として「サポーター(スュポール)」と呼ばれる物が付けられることもある。英国王の紋章の左右に立つ鎖で繋がれた一角獣とライオンを見たことのある人は多いだろう。 司教の紋章には、行列用十字架(杖の先端に十字架が付いたもの)や司教杖(司教は牧者として羊=信徒を司牧することから、牧杖に似た、先端がゼンマイの芽のように渦を巻いた杖)がサポーターとして用いられる。 しかし、それらはあくまでも「楯を支えるもの」であり、紋章本体(楯)の装飾にすぎない。装飾であるサポーターが紋章の本体を突き破って表に顔を出しているというのは、前代未聞・・・というより、紋章として成立していないのではないか? ちなみに、通常の司教紋章では、サポーターの十字架は下図のようになる。 ところで、紋章学では、装飾の付いた紋章図像を「大紋章」と呼んで、装飾のない紋章本体だけの図像と区別することがある。 猊下の紋章から装飾を取り除いた、いうなれば「小紋章」、紋章本体だけではどのようなものか、試みに再構成してみたのが、下の図である。 紋章は比較的、創作する際の自由度が高い表現形式である。しかし、前にも書いたように、紋章というものが国際ルールに則って通用している以上、そのルールを破って自己流の紋章を作っても意味がない。 紋章として通用させたいのであれば、「紋章風イラスト」や「紋章パロディ」ではダメだろう。 「既存の規則にとらわれず、自由に創作する」というと、現代人には格好よく聞こえるかもしれない。 しかし、たとえば、ワールドカップに出場しようというサッカーチームが「うちは因習に縛られない自由なチームなので、ボールを手でも扱います」と宣言したら、どうだろう。笑われるのがオチだ。 我らの敬愛する司教ペトロ岡田猊下の紋章が、海外で笑われてはいないかと心配になってしまう。 大きなお世話、だろうか?
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(つづきです) |
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「司教紋章」というシリーズ名にも関わらず、連続で教皇紋章を取り上げてしまった。まあ、教皇もローマ司教であり司教団の首位の司教であるということで、ご勘弁願いたい。 |
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前回は現教皇ベネディクト16世の紋章が従来の教皇紋章と異なっている点を取り上げたので、今回は従来の教皇紋章の例として前教皇ヨハネ・パウロ2世の紋章を見てみよう。 |




