届けます!音のタイムマシン(金田式DC録音の部屋)

金田式DC録音レーベル「タイム・マシン・レコード」の日々の活動を御紹介します。

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無線と実験2月号の小林貢さん担当のCDレビュー欄のトップに、
私が録音を担当したマグナス・ヨルト・トリオの来日ライブ録音のCDが掲載されています。
是非ご覧になってください。

「サムデイ ライブ・イン・ジャパン/マグナスヨルト」Cloud DDCJ-4001 \2,625
2010年2月24日(水)発売
小林貢さんの素晴らしい解説に、思わず感謝・感謝です。
取り上げて頂いた無線と実験編集部にも御礼を申し上げます。

DC録音システムを未製作時の、昨年6月末の録音ですので、
勿論ワンポイント収録ですが、マイクロホンはDPA4006 2本を使用しています。
試聴会で、披露したバート・シーガー・トリオのDC録音と
同じ会場(ジェシージェームス立川)で収録した音源も含まれていますので、
比較対象としても貴重です。
兎に角、驚愕のジャズトリオで、演奏が素晴らしいので、
超御勧め!!是非聴いて頂きたい1枚ですので
宜しく御願い致します。

SF作家の夢枕獏さんのライナーノーツの他に
録音について、私が2ページに渡ってライナーノーツを担当させて頂きました。
下記にその内容を添付します。

音のタイムマシンでワープしてみませんか??

本CDは、JAZZでは非常に珍しいワンポイント収録を基本としています。左右二つのマイクロホンをだけを使用して、録音しているのが特長です。
一般に販売されているJAZZトリオの録音は、マイクロホンを、10本以上使用して収録したものが殆どです。だいたいはピアノに4本、ベース1本か2本、ドラムスに至っては、5本以上使用しているものも珍しくありません。更には、其々のマイクロホンの音を別々のトラックに録音するマルチトラック録音を採用しています。皆さんがお聴きになっているCDは2トラックステレオ方式です。このままではチャンネルが多数で再生できませんので、別々に録音したマルチトラックの音源を2トラックにする必要があります。この作業をトラックダウンと呼んでいます。この段階で、其々の楽器の音量バランス、ダイナミックス、各楽器の定位等を調整します。残響音の感じもリバーブ等のエフェクター等を用いて創っていきます。
この工程で調整・加工がやりやすいように、前もって収録時に、其々の楽器の音が干渉を避けて、ドラムはドラムブース(専用部屋)に隔離して、ピアノとベースもパテーションで音的に分離して収録します。だいたいは演奏者はヘッドホンを装着してミキサーから返ってくるモニター音を頼りに演奏することになります。中には、同時には演奏せずに各楽器ごとに録音してゆく方法をとる場合もあります。
ですので、出来るだけ響きの少ないスタジオで各楽器が干渉しないように録音して、後から編集加工技術で仕上げていく方式が一般的です。この方式が音がクリアーで各楽器のバランスも音も最適な状態に仕上げることが出来ると言うのが常識化しています。
 本CDでは、あえてこの常識に反して2本のマイクロホンだけを使用して2トラックのみの収録を実施しました。何故でしょうか?
 人間は、耳そのものはさほど良くないらしいですが、音を立体視する能力は抜群なんだそうです。2つの耳で音を立体的に感知していく脳の信号処理能力が極めて優れているようです。元々は、恐ろしい背後から迫り来る外敵から身を守る為に培われたものだと思われますが、眼を閉じてみると様々な音から人間は音像を創り上げることが出来ることが解りますね・・音を聴いただけでどんな部屋にいるか、音の発生物の形を想像したりすることが出来ます。それと不思議なことに・・・恐怖と快楽は、表裏一体になっているみたいで、この高度音情報の処理能力が、音楽を楽しく感じることと密接に関わっていることに気付きます。
 では、2つの耳で、感じられるこの人間の優れた能力を最大限に活かすには、どのように録音すれば良いかですが・・ご想像の通り、2本のマイクロホンのみ使用して2つの耳で聴いているように録音するワンポイント収録が良いというのが基本的な考え方です。
 空気と空間が丸ごと録音できるこのワンポイント収録方式は、活気と躍動感に満ち溢れています。空間的に歪みの無い心地よさも絶品ですが・・とにかく、音楽が楽しく、ホットに聴こえるのが最大特長です。演奏者の息遣いや感情がダイレクトに伝わってきて眼の覚める様な新鮮さを感じていただけると思います。マルチマイク方式では絶対に表現できない、空気の中で音と音が融合して1+1=2では無く1+1=11になってしまうような・・・真のアンサンブルを楽しんで頂けると思います。
(地球の空気があって良かったと思える瞬間ですね・・)
 肝心な録音データを記します。
使用機器としては・・・
マイクロホンはDPA社4006を2本使用しています。無指向性マイクロホンの代名詞のようなマイクロホンで無色透明な音色はクラッシク録音では定番のマイクロホンです。数々のオーケストラの名録音が残っています。JAZZで使用することは非常に珍しいマイクロホンです。
レコーダはSound Devices社の702を使用しました。バッテリー駆動の録音機器を5台程テストしましたが最も情報量が多く、高音質・ナチュラルでしたのでこれを使っております。
他に補助マイクロホンを使用したテイクが4曲ありますが、これにはゼンハイザー社の超小型無指向性マイクロホンMKE2を2本使用しています。この場合は702をマイクアンプ+レコーダとして使用し、4トラック録音の可能なエディロールR44をレコーダとして使用しました。
1曲目と7曲目は渋谷の松涛サロンで、2曲目、3曲目は立川のジェシージェームスで収録しました。2本の4006のみで収録していて、ベースアンプも使用せず完全な生音のみのワンポイント収録です。松涛サロンは日本では珍しいニューヨーク・スタインウェイのフルコンサートグランドピアノを使用して収録しました。
4曲〜6曲目と8曲目はお茶の水NARUで収録したものです。ピアノが右の通常とは逆配置でしたのでワイポイント収録のポイントが見出せず、ピアノ用にゼンハイザーMKE2を補助マイクとして使用しています。4本マイクロホン方式もお互いのペアがアンビエンス効果をもたらして豊かな響きになっているので、比較して聴いて頂くと面白いかも知れません・・・

そういう録音方法をとったこのCDです。できるだけ再生能力の高いオーディオシステムで音量も大きめにして再生していただくのが理想的です。もしくはiPod等を活用して、ヘッドホンで再生していただくことをお薦めします。そうしていただければ、録音したその場所、その時にワープしたような体験をしていただける筈です。

 マグナスもペータも非常に高い演奏の能力を持っていると同時に、力が抜けた超リラックスした音がとても心地良いのがビックリですね・・・私の世代はヤン・ガルバレクに代表されるような澄み切った透明感のある音が北欧JAZZの特長でしたが、その伝統を受け継いで、かつ活気と躍動感が溢れる新世代の北欧JAAZが驚愕で感動です!!池長一美氏のドラムは、15年間収録し続けていますが、テクニックを遥かに超えて、空気と対話しながらの空間表現に富み、音色も繊細でドラマティックな表現が素晴らしい演奏です。若い二人に触発されての絶妙なサポートが素晴らしい内容だと思います。

 詩人の谷川俊太郎さんは、「音楽は意味が無い方がいい!!」とよく言われています。
確かに、メロディーやリズム、ハーモニーと言ったロジカルな部分よりも、もっと意味の無いところに、音楽の楽しさや音楽家の心の動きが表現されているのも事実です。演奏家が意識さえしていない所にも、音楽の楽しさは沢山あると感じております。

空気と空間を丸ごと録音した本CDで、是非音の時間旅行を楽しんで頂ければ幸いです。

2009年12月2日 五島昭彦 記

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