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先日、Tap Room Swingのライブがあり、すっかり定番化した(^^;)in a mistを弾いたんですが、ライブに来てくれてた芸大の後輩の東君が、「この曲聴いたことあります」と言う。
彼は私よりはずっと後のジャズを聴いている人なので、どこで聴いたのかな、と思ったら「Gary Burtonが弾いているアルバムの中に入ってましたよ」とのこと。「確か、Gary Burton:For Hamp,Red,Bags,and Calに入ってたような、、、」と言う。
早速家に帰って調べてみると(私も持っていたんですが、かれこれ5〜6年聴いていなかった)、そのアルバムに入っているのは「in a mist」とカップリングでレッドノーヴォが弾いている「Dance of the Octpus」であった。
Gary Burton:For Hamp,Red,Bags,and Cal
その後、東君とやり取りして、in a mist が入っているのは「Benny Rides Again」というアルバムであることが分かり、早速注文しました。(まだ届かない)
そんな訳で、非常に久しぶりにゲイリー・バートンが、ライオネル・ハンプトン、レッド・ノーヴォ、ミルト・ジャクソン、カル・ジェダーをトリビュートしたこのアルバムを聴いたんですが、購入当時とは全く違う感覚で聴けて、すごく楽しかった。
当時は、古い時代の音楽を知らずに聴いていたので、それほど大した感想もなかったんだけど、今聴くと、あ〜、これはスラム・スチュワート風だな〜(ハミングなし)、、、、とか面白い。
中でもゲイリー・バートンが弾く「レッド・ノーヴォ」は特に良かった。
今聴くと、ゲイリー・バートンは非常にレッド・ノーヴォに影響された人なんだな、と思う。特にヴォイシング。
レッド・ノーヴォとロリーニも関係はあったようだし(ロリーニのマレットはレッド・ノーヴォが譲り受けたというハナシもある)、実際にバートンとノーヴォがどんな会話をしていたのか、興味津々である。
ライナーを読むと、レッド・ノーヴォとゲイリー・バートンは親交があったようだし、バートンのルーツにはレッド・ノーヴォの存在が大きいんだな、と感じました。
このアルバム最後の二曲は、レッド・ノーヴォの演奏を再現したもので、「Hole in the wall」・・・→これは聴いたら「Knocking on wood」というタイトルの曲だと思うのですが、なぜかCDは「Hole in the wall」となっています。ちなみに、オリジナルは78rpmで、
Red Noevo(xylo),Jimmy Dorsey(cl),Fulton McGrath(p),Dick McDonoug(g),Artie Bernstein(b)
1933年の録音で、「Knocking on wood」と「Hole in the wall」二曲が一枚のSPに収録されているようです。ちなみに、私が「Knocking on wood」じゃないかなぁ、と思う根拠はHEPから出てるノーヴォのCDではそうなっているからで、HEPが間違っているのかもしれません。まぁ、どちらにしてもつくばでオリジナルの78rpmを聴けば真実は一瞬にして明らかになることでしょう、、、、(^^)♪
もう一曲は「Dance of the octopus」
Benny Goodman(b.cl),Dick McDonough(gt),Artie Bernstein(b)
同じく1933年の録音、裏には「in a mist」が入っています。
この二曲をバートンはちゃんとシロフォンで演奏してます。さすがだな〜。この二曲に関しては、バートンのテイストを交えずに、オリジナルを踏襲して弾いています。特に、ホール・イン・ザ・ウォール(か、ノッキング・オン・ウッド)は、ノーヴォの手癖的な細かいフレーズまでそれらしく再現していて、オリジナルを知っている人が聴くと思わずにやっとしてしまうと思います。
アルバム収録された他のナンバーに関しては、それぞれの奏者をイメージしつつ、バートンの感覚を交えたアレンジになっていますが、ラスト二曲(ノーヴォのオリジナル曲)に関しては、アドリブを一切交えず、当時の雰囲気を踏襲しており、それがバートンなりの、「時代の音楽に対するリスペクト」にも感じられて私は何となく嬉しかったです。
ちなみに、編成はピアノとのデュオ、ピアノは小曽根真さんが弾いていて、結構それらしく(とは失礼だけど)弾いてます。
今到着待ちのアルバムは、「Benny Rides Again」というタイトルですから、グッドマン時代のノーヴォだと思いますが、バートンがどんな感じに弾いてるか楽しみです。
バートンがレッド・ノーヴォをイメージして弾くビブラフォン、私は結構好きです。ただ、ラスト2曲を除いてはスイング時代のものなので、もう少し昔の雰囲気の録音があったらさらに良かったんですけど。
世の中にはスイングより前のものに興味を持つビブラフォン奏者がホントにいないってことですかね。
しかし、ルーツを知るということで、こんなに聴き方が変わるとはね。
ここ数年で、随分と聴くものが変わったんだなぁ、と我ながらあきれました(^^;)
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