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え〜〜〜〜っとぉ、、、、
演奏:阿部寛(gt)、加藤亜依(vib.,chime)、加藤人(b)
日時:9月3日19時30分より3セット
チャージ:2500円
マニアックではあるのですが、私が大好きで取り組んでいる音楽です。1920年代後半に、いち早くアメリカのジャズシーンでビブラフォン(当時はビブラハープと呼んでいました)に目をつけ、ダンスバンドや自身のコンボでバイブを取り入れた演奏をした「Adrian Rollini」という人の演奏スタイルをここ数年聴き込んでいます。
少し「Adrian Rollini」について書いてみようと思います。
ビブラフォンを弾くAdrian Rollini
初期のビブラフォン奏者としてはライオネル・ハンプトンがやはり大変に有名です。
ハンプトンに比べるとビブラフォン奏者としては特に日本で全く無名のロリーニですが、音楽のキャリアは大変に長く、小さな頃からクラッシックピアノを本格的に勉強しており、小学校一年生くらいの時にはショパンのリサイタルをした、と言われています。
10代後半で、ダンスバンドに入り、そこで「バス・サックス」の担当になります。バスサックスって、バリトンよりもさらにでっかいサックスです。当時(1920年代)はチューバに並んで「低音楽器」として結構流行っていた楽器です。音程のコントロールが大変に難しく、使用音域も広く、実はかなりの音楽的レベルとセンスが問われる楽器です。
ロリーニは実はこの「バスサックス奏者」としての方が有名で、海外のこの手の音楽を愛好する人たちからはきちんとした評価を得ていますが、とにかく日本では知っているを探す方が難しい、という状況です。
1920年代後半、ロリーニは「カリフォルニア・ランブラーズ」というバンドに所属していたのですが、そこではバスサックスだけでなく、シロフォンもよく演奏していました。何で弾けるのか分かりませんが、音楽的センスがある人って、楽器の形態が違ってもイメージがあれば扱えちゃうんでしょうね。
そんな中、シカゴのディーガン社は「ビブラハープ」の開発に乗り出し、この出来立てホヤホヤの珍しい楽器にロリーニは早速飛びつきます。
もともとシロフォンがすごく上手かったので、どうってことなく弾けたのでしょう。
という訳で、1928年頃にはダンスバンドの中でロリーニがバスサックスと持ち替えながら弾くビブラフォンを聴くことが出来ます。
1933〜34年頃になると、だんだんとビブラフォンの使用頻度が高くなり、楽器の扱いも独特(ハンプトンとは全く違うアプローチで面白いです)で、バス・サックス、ビブラフォン、そして、自分で開発したという「ホット・ファウンテンペン(ちっこいクラみたいな楽器)」や「グーファス(見かけはサックスだけど、実は鍵ハモ)」など、ヘンテコな楽器を複数操り、自身のバンドで楽しく演奏活動をするようになります。
そして、1936年過ぎからは「Adrian Rollini Trio」として、純粋にビブラフォンに専念した録音を残すようになり、ロリーニがビブラフォンをとっても気に入った様子が分かります。
私がトラディショナルなジャズを気に入って聴くようになったきっかけは当時必ずどのバンドにもいた「生ギター」のリズムやサウンドが気に入ったからなのですが、ロリーニも、おそらくギターと一緒に演奏することが好きだったのでしょう、どの録音にもそれぞれに素晴らしいギターリストが参加しており、ロリーニの音楽を語る上で、ギターの存在は外せないものになっています。
ロリーニのバイブ演奏は、生ギターのカッティングと絶妙に溶け合った独特のサウンドと、4マレットでのコードプレイが特徴的で、この雰囲気を再現する場合、このサウンド感を理解してくれるギター奏者と、ベース奏者の協力が必要です。
今回ご一緒して下さるギターの阿部さんとベースの加藤人さんは、私が好きで取り組んでいる音楽の最高の理解者であり、楽しんで演奏して下さっています。このお二人の力がなければ、ロリーニの音楽が好きでも雰囲気を出すことは難しいので、本当にありがたく感謝していますし、今後ともご一緒して頂きたいな、と思っています。
と、まぁ、えらく長くなりましたが、、、
マニアックではありますが、楽しいライブじゃないかな、と思いますのでよかったら聴きに来て下さいね♪
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