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行動を繰り返すうち、好ましい結果を招いたことは繰り返し、
さもないものは避けるというパターンが出来上がってゆきます。
そうしたパターンは習性と呼ばれ、脳がほぼ自動的に制御するので、
本人がいちいち自らに命じなくても、一連の習性行動が行えます。
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これを子育てにあてはめてみると、
親にとって、実母から受けた子育てが唯一の子育て体験であり、
実母を模倣した子育てを、わが子にも行う形になります。
あんな子育てはしたくないと、自分なりに一部を修正したくとも、
それに代わる、模倣すべき子育ての体験がないので、
多くの場合は、同じ轍を踏むことになり、
管理、支配を主体とした子育てを行うことになるのが現実です。
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この間、わが子を管理、支配する快感と充実感に酔い、
好ましい体験としての管理、支配が、次第に習性化してゆきます。
そして、少しでも自分の価値観から外れる子どもを見ると、
苛立ち、不安、心配、悲しみなど心の波立ちがきっかけとして、
脳は、管理、支配の習性回路にスイッチを入れることになります。
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「早く寝たほうがいいわ」、「宿題は終わったの」、
「いつまでテレビを見ているの」、「よく漫画に飽きないわね」、
「部屋の掃除くらいしたらどうなの」などなど、
ほとんど考えることなく口にし、言ったことさえ覚えていない、
そんな習性行動が当たり前のことになってしまいます。
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行動に関わる脳と自分の比率は、
脳の指令7〜8に対して、自分の意思2〜3といった感じでしょうか。
統一性のある行動のためにも、個人の意思に重きはおけないのです。
脳が方向性を指示し、個人の意思が細部を決定する、ともいえます。
脳の巧みなところは、行動の後にそれなりの理由づけを用意して、
すべてを本人が決定して行ったように勘違いさせるところです。
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子どもが夜更かしをしてテレビを見ている→
親の価値観と反する行為であり、イラっとする→
脳は即座に管理、支配回路にスイッチをいれる→
「もうテレビを消して寝たら」とつい口にする→
(あー言っちゃった)→でも・・
(言わなきゃ寝坊するところだったわ)
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絵:旅の途中たまたま出合った小川を描きました。
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