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注:
ヤフーブログの閉鎖(2019/12/15)に伴い、当記事は「ライブドアブログ」へ移転させています。ご了承ください。
久しぶりに、平針運転免許試験場(愛知県)に行ってみました。大型自動二輪免許の技能審査が今どんな雰囲気で行われているのか、興味があったからです。
【その①】で紹介しましたように、1986年の二輪の技能試験のコースと比べると、現在では試験コースがかなり簡素化されています。少なくともそう言わざるを得ませんが、見方を変えると、正常な、普通の姿に戻ったのかもしれません。
1986年当時の試験の時間帯と受検者数は、午前(受検者約25人)、午後(約25人)、夕方(約10人)となっていまして、水曜と金曜の午前と午後は中型と小型に充てられていました。ですから、月曜60人、火曜60人、水曜10人、木曜60人、金曜10人と、1週間で最大200人が受験していたことになります。年間のべ1万人です。
今回わたしが見に行ったのは平日の午前ですが、大型二輪が9名程度、小型二輪ATが1名でした。半年ぐらい前に電話で問い合わせたことがあったのですが、技能試験の曜日は決まっていないようで、不定期に試験が行われるらしいです。
大型二輪9名程度のうち、1〜2名を除いて日系の外国人の方々でした。
小型二輪ATの受検者はベトナム人の方で、ベトナムでは175ccとかに乗っていたとしても、日本の免許に書き換えると原付免許(50ccまで)になってしまうそうです。それで、125ccの免許を取りに来たとのことでした。
試験開始前、審査官は何やら一生懸命に事前説明をしていました。
しばらく経ってもまだ説明していたので、いつまで説明しているんだろうか? と思って、近づいてわたしもその説明をよく聴いてみました。
「急制動では、指定された位置よりも前からブレーキをかけてはいけません」
「指定位置よりも前でブレーキレバーに指をかけても減点対象になります」
などと、かなり丁寧です。
結局、20分ぐらい説明していましたね。
せっかくのありがたい合格への助言も、上の空の様子の受検者もいましたが…。
試験車両はNC750です。
大型二輪の試験車両で2気筒というのは、どんな乗り味なんでしょうね。特に、極低速で。わたしはNCには乗ったことがないので解りませんが。
向こう側は125ccATです。
格納庫の外には CB750 も出されていため、もしかして CB も使用することがあるかもしれません。
試験コース。
さて、実際の試験ですが、最初の3名の方々は、一本橋を5秒ぐらいで渡りきっていました。もちろん減点ですが、受かるのかな?
脱輪するよりはマシですが、そもそも論として、一本橋5秒の実力では練習不足は否めませんし、合格は難しいと思いますね。普通二輪でも7秒ですし。
しっかり10秒かけて渡っていたのは1人か2人しかいませんでした。
スラローム。
下の写真は1986年当時、スラロームがあった右カーブです。【その①】 【その②】で記述していますが、かつてはこんな曲がったところに5つのパイロンが並べられていたのです。こんなクレージーな試験場は、日本全国探しても、おそらく平針だけだったと思います。
こちらは鋭角ターンがあったところ。バイク1台が通れるぐらいの狭い道を降りたり登ったりするコースでしたが、今はすっかり変わっています。
坂道発進の斜度も、かつてはもっと急勾配でした。
波状路の設置場所は変わっていますが、障害物の高さ、本数、間隔は定められていますので、今も昔も同じです。
この写真の方は前後の荷重配分も良く、スロットルオープンのタイミングも良くて、上手でしたね。姿勢も良いです。もっと腰を前方に移動させて、前方荷重を増やしてもいいぐらい。これで、これ以上腰を後方へ引いたらダメです。
後輪が山に乗るタイミングでクラッチをつないでスロットルオープンです。
【追記】平針試験場の波状路ではありませんが、波状路の障害物です。
上底=6cm、下底=14cm、高さ=5cmの台形です。9本あります。各障害物間の間隔は不均等に設定されています。形や大きさ、本数や間隔は、全国共通のはずです。
クランクをただ通過するだけを目標としていたのか、ほぼ一定のスピードでトロトロ走行している方もいました。角をハンドルで曲がる感じでは、合格は難しいですよ。直線部分ではやや加速するぐらいであって欲しいです。
バイクは、スロットルを閉じれば、車体を寝かせやすくなります。一方、スロットルを開ければ、車体は起きます。その感覚を身に付けていただきたいですね。
クランクを一定速で通過する人は、スロットルの開閉により車体が寝たり起きたりすることを体験していないということです。普通自動車など四輪車のクランクなら、極低速で通過しても構わないんですが。
ところで、クランクの写真を見ますと、バイク全長が2.3mとして、曲がり角の間隔が3台分の7mはありますよね。昔はこんなに間が空いてたかな?
昔はもっと短くて、例えば2番目の角から3番目の角までは4mぐらい、車体2台分あるかないかの距離だったように思います。
3番目の角? そうです。かつての平針のクランクは、左→右→左のW字型だったのです!
S字コースです。この方はスムーズに走行していました。
S字に関しては、クランクと違い、出入り口以外は一定速で良いと思います。もちろん、直線部分での加速は可ですし、昔ならその方が好印象でした。
今はそこまで “冒険” しなくてもいいだろうとは思いますが…。
試験会場はのんびりマッタリとしていましたね。かつての限定解除の賑わいはありませんでした。ギャラリーは皆無でしたが、暑かったせいもあるかもしれません。春や秋だと、もしかして時間潰しで見ている人も多いかもです。
ちなみに、四輪のコースも閑散としていました。技能試験を受けに来ていた人は、昔と比べたら非常に少なかったですし、走っている車両の数も少なかったです。こちらも日系外国人の方が多かった印象です。
さて、合格発表までは追跡しませんでしたので、何名が合格したかは分かりませんが、わたしがザックリ見た感じでは、合格してても良さそうな方は1名だけです。
個人で練習できる練習場さえあれば、独学に近い形であってもしっかり練習することで、いわゆる一発試験でも十分に合格できるような気はします。ただ、練習場というインフラが巷にほとんどないので、練習量の確保が問題になります。やはり、見ていて、練習量が足りてないな…という印象の受検者が大半でした。
そういう意味では、今も試験場での合格はやや難易度が高いように思いました。
完
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