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博物館訪問家・ひでのブログ
最近は謎解きイベントにはまっています。

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先日NHKスペシャルで「香川照之の昆虫やばいぜ」が放送された。

従来のEテレではなく、ゴールデンタイムのNHKスペシャルでの登場と、ものすごい出世である。

見てない方はこちらのまとめページを見て、雰囲気だけでもつかんでほしい。

番組で香川さん扮するカマキリ先生は中米のコスタリカに潜入。
「始祖鳥も普通に飛んでいる」(カマキリ先生談)という深いジャングルの中で、空飛ぶ芸術モルフォ蝶や、生きる宝石プラチナコガネなどをゲットし大興奮。

しかし番組後半から、世界中の昆虫が減少し、このままでは100年後に現在の1%にまで数を減らしてしまうという「昆虫カタストロフ」の未来を予言するというシリアスな展開になる。

昆虫が数を減らすとどうなるか?

昆虫を捕食する小動物が激減。するとそれらを食べる中型以上の肉食動物も死滅する。

さらに植物の8割が昆虫に頼って受粉しているため、植物の多くも姿を消す。まさに大絶滅だ。

人類の食卓からは、野菜も肉も乳製品も姿を消してしまう。

それだけではない。
昆虫はほかの動物の糞や死骸を食べて分解し、土に帰すという役割をもっている。昆虫がいなくなれば、それらは放置され、伝染病や感染病が地上に蔓延するという。

まさに恐るべき未来が待っているのだ。

コスタリカ編のこの続きは、8月12日早朝のEテレ「昆虫すごいぜ」で放送されるという。



ところで、番組を見ながら気になることがあった。

それは、前編で盛んに流れるマーチのようなBGM。
確かにどこかで(おそらくは戦争映画かなにかで)聴いたことがあるのだが、どうしても曲名が思い出せぬ。

そこで、鼻歌で曲名を検索することができるというアプリをスマホにダウンロードして検索したところ、「ANTS GO MARCHING」というタイトルがでてきた。YOUTUBEで確認したところ、まさにそれだ。


この歌の元歌は、南北戦争で歌われた「ジョニーが凱旋するとき」だという。こちらだ。


自分らに馴染みがあるのはむしろこっちだ。何の映画で使われたのだろうか、はっきりとは思い出せないが、あるいは、いろんなテレビで使われて馴染みがあったのかもしれない。



ところで、ジョニーというと思い出すのは「ジョニーは戦場へ行った」。1971年のアメリカの反戦映画である。
戦争で手足を失い、意思を伝えることもできず、医師や看護婦は意識のない肉塊としてしか見ないという、青年の絶望を描いている。米国版「芋虫」ともいうべき内容だ。

小説を書き、後に脚本・監督で本作を世に出したのはダルトン・トランボ。
小説は第二次大戦当時に発禁処分となり、トランボは様々な脅迫や迫害を受け、1947年には赤狩りにより逮捕・実刑処分を受け、映画界から追放された。

平和を訴えると迫害を受ける時代が、つい最近まであったのだ。

奇しくも、国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」で「表現の不自由展」が中止に追い込まれた。

国際的な緊張状態があるわけでもない日本で、平和を叫ぶと迫害を受けるという絶望的な時代となってしまった。

ただ政権を維持するだけのために、隣国を口汚く攻撃し、またそれを支持するという日本人。

一体いつから日本人はここまで醜い存在になってしまったのか。自分たちが持っていた美徳はどこに消えたのか?

連日打ち上げられる北朝鮮のミサイルを、日本政府は「飛翔体」と呼んでなぜか危機を訴えない。その欺瞞にも彼らは目をつぶっている。
80億円もかけた、発動しないJアラートとは一体何だったのか? 

もはや、日本の政治・マスコミ・民衆の愚かさは救いがたいレベルに達した。
昆虫カタストロフはくるか来ないか分からないが、ジャパン・カタストロフはすぐ目の前に来ている。

そしてそれは、たぶん避けがたいだろう。非常に残念な事態である。

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    「ジョニーが凱旋するとき」はいろいろな映画で使われていますね。「第十七捕虜収容所」も有名ですね。
    https://youtu.be/D5dy7IAbfcM

    「風と共に去りぬ」「博士の異常な愛情」でも流れていました。

    ・・・
    「ジョニーは戦場へ行った」は、まさにイモムシ状態で、頭で叩くことくらいしか意思表示ができませんでしたね。

    fpd

    2019/8/5(月) 午前 11:19

    返信する
  • 私のブログで映画レビュー書いてるので読んでみて下さい。
    オットー・プレミンジャー監督の「第十七捕虜収容所」
    と言う映画のテーマ曲に使われています。後年の
    「大脱走」はこの映画のオマージュのような作品に
    仕上がっています。

    「ジョニーは戦場へ行った」も20歳くらいの時、
    友人と観ました。
    たった一人、心優しい看護婦がいて意思の疎通があったのに、彼女も遠ざけられてしまって、絶望的なラストでしたね。

    とらんぷ

    2019/8/5(月) 午後 2:32

    返信する

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