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毎日など、空を見上げる間もなく過ぎて行く。
奇しくも彼らと出会う一週間前、
『 献身 』 というものについて考えていたとは
これまた。
トイレという概念のない二匹と暮らすということは
とても恍惚などではない献身が必要になる。
日々苦労。
一か月家事と育犬と両立させてクタクタに頑張ったお給料日、
3倍になった犬用品費や病院代、その他諸々、そして遠くへ振り込めば
すべて元々自分のものではなかったかのようにすり抜けていく。
ため息。
サロメ。
イライラして怒ってしまう日も、
ひとりで悲しくなってしまう日も、
どんなダメな日の私でも
そんなにまっすぐ見つめられたら
いつでも心配してくれて、いつでも愛してるよと伝えてくれる
そんな風に全身で表現されてしまったら
もう、涙線の調節はバカになってる
犬部屋の二人掛けのソファで二人と三匹
重なり合って一枚の毛布に包まれば、
なんとも、なんとも
これは幸せ以外のなにものでもなく
極上、極上
いびきの旦那とベックの横で、何度も何度もサロメと抱き合う。
出会いというのは、そういうものなんだろうか。
おかしなベックと困ったサロメ。
ベックは旦那に、サロメは私に
どこか似ているのだ。
自分の一部がカタチになって現れたような彼らを
心から抱きしめる。
サロメがいつも口をチロリと舐めにくる。
『 サロメ 』
強く美しく傲慢で自由でまっすぐで、
囚われ奴隷にされていた過去のある蛇姫様の
相棒の大蛇の名。
世間が蛇を嫌おうと、私は愛す。
もう誰にも支配されず、一緒に自由に暮らすのだ。
チロリと蛇のように舐めるサロメを
私は愛す。
おかしな旦那と、共鳴するおかしなベックマン
本当に心優しく賢いテディオ
ため息もけっこう出るけど、愛おしすぎて涙も出る。
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2013年02月22日
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