不妊治療病院の院長 福田愛作のブログ

IVF大阪クリニックは不妊治療専門クリニックです。「心と身体を癒す医療」をテーマとしています。

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NHKニュース:「リンゴ病」 関東や東北中心に流行 妊婦は特に注意を
またまたリンゴ病のニュースです。内容は以下のようですが、今回は妊娠との関係について、より詳しく説明されていました。関東地方ではリンゴ病がかなり流行っているようですね。

報道の要約は以下のようなものです。
 かぜに似た症状が出て、ほおなどに赤い発疹ができる「伝染性紅斑」、いわゆるリンゴ病が関東や東北を中心に流行しています。妊娠中の女性が感染すると胎児に影響が出るおそれもあり、自治体などが注意を呼びかけています。
「伝染性紅斑」、いわゆるリンゴ病はウイルス性の感染症で、多くの患者は発熱など、かぜに似た症状とほおなどに赤い発疹が出ます。子どもを中心に流行しますが、妊婦が感染すると流産や死産の原因になることがあります。
 ある34歳の女性は去年3月、妊娠6か月の妊婦健診でおなかの赤ちゃんに異常が見つかりました。エコー検査で赤ちゃんのおなかに水がたまっていることが分かりました。その後の検査で、女性が妊娠初期のころリンゴ病に感染し、その影響で赤ちゃんが貧血になったことが原因と分かり、女性は1か月間入院し、当時はまだ300グラムに満たなかったお腹の中の赤ちゃんにへその緒を通じて3回にわたって輸血を行いました。その後、貧血の状態は改善され無事出産し、後遺症もなかったとのことでした。この女性は自分がリンゴ病にかかっていたことに全く気付いていませんでした。
 記憶をたどると、妊娠の初期の頃、当時2歳だった長男がかぜのような症状で熱を出し、マスクをせずに看病にあたったことがあり、そこで感染したのではないかと考えています。

 妊娠中にリンゴ病になった場合、およそ20%の確率で胎児にも感染し、さらに、そのうちの20%は胎児に貧血などの影響を与え、最悪の場合、流産や死産につながります。

 リンゴ病は症状が出ないケースもあり、自分や周りの人が感染していることに気付かない場合もあります。ウイルスはくしゃみやせきなどの飛まつ感染や、物を介した接触感染で広がります。

 ほおなどに赤い発疹が出る前に、周りの人にうつすリスクが高まり、逆に発疹が出た時には周りにうつることはほとんど無いとされています。

 リンゴ病を予防するワクチンは無く、妊娠している人は特に、外出したあとはこまめに手洗いをしたり、人混みをなるべく避けたり、かぜのような症状の人には近づかないことなどが重要とのことです。やむをえず人の多いところに行く場合はマスクをしっかり着用してください。

ニュースでリンゴ病があまりによく出てくるので、私もリンゴ病のこと、もう覚えてしまいました。 
「妊娠中に旅行や人ごみに出ないように」という注意は様々な点から重要だと思います。前のブログで、年末年始は感染の機会が増えるのでご注意ください、と書いたのは良かったのではと思っています。関東で流行っている病気は、現代社会ではすぐ全国に広がります。どうか皆様ご用心を。

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 本日1月18日のNHKEテレ きょうの健康で 「あきらめない!不妊の悩み」「加齢の影響と対策」と題した放送がありました。埼玉医科大学の石原先生がお話をされていました。

内容は以下のようでした。
 年齢の上昇に伴って妊娠する確率は明らかに低下する。女性側の不妊の原因は子宮筋腫・卵管炎・子宮内膜症など。これらの病気は年齢があがるほどかかりやすくなる。
 また加齢にともなって増える「卵子の染色体数の異常」も不妊の原因となる。
男性側の不妊の原因は、乏(ぼう)精子症・精子無力症・勃起障害・逆行性射精・加齢にともなって増える「精子の遺伝子異常」などがある。
最後に自分でできる不妊の対策は3つ。禁煙 体重コントロール 不妊の原因に対する治療

来週に第二回があるようですが、今回は患者さまが聞いてすぐに役立つような情報はありませんでした。それでも、石原先生の説明は分かりやすかったので、これから不妊治療を始めようと思われておられる方は、インターネットででもご覧になられてはいかがでしょうか。

 番組では35歳以上の女性では1年妊娠がなければ、40歳以上では6か月すれば不妊治療を考えるようにと指導されていました。私と意見の異なる点は、私は、35歳以上であれば6か月妊娠しなければ、40歳以上であれば出来るだけ早く、不妊治療をはじめるか、不妊の原因がないかどうか、検査のために不妊症治療専門施設を受診することを、強くお勧めします。

 高齢になれば卵子や胚の染色体異常が増加し、妊娠率の低下と流産率の上昇が起こる、と話されてはいましたが、その対策として胚の染色体検査(PGT-A)のあることは話されていませんでした。

 いずれにしても、きょうの健康で不妊症について取り上げられることは、非常に良いことだと思います。

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"何度も流産…精子のDNA異常も一因"と題する記事が出ました。
いままで流産を繰り返す、すなわち不育症の原因の多くは女性側にあるのではと考えられていました。もちろん今までに明らかとなっている原因もあるのですが、今回は男性の精子が原因ではないかという報告です。

記事の内容を要約すると以下のようです。

 女性が何度も流産を繰り返すのは、精子の欠陥が原因である可能性があるとの研究結果がこのほど発表された。妊娠後出産にまで至らないパートナーを持つ男性には、そうではない男性に比べて精子のDNA異常が多かったことが分かったという。
 イギリスの大学の研究チームは、3回以上続けて流産したパートナーを持つ男性50人の精液の質を調べた。その調査結果を、健康な妊娠期間を送ったパートナーを持つ男性の実験参加者60人の精液の健康状態と比較したところ、前者の男性らは精子のDNAの損傷が2倍多かった。
 発表者のチャンナ・ジャヤセナ博士は「従来は、『習慣流産』の原因を調べる際に医師は女性の方に注目し、男性の健康や精液の健康状態については分析してこなかった」「しかし今回の研究によって、精液の健康状態が妊娠期間の健康状態を左右することを示す証拠が増えた」と述べ、「これまでの研究でも、胎児に酸素や栄養分を供給するのに重要な胎盤の形成に、精液が重要な役割を果たしていることが示されている」と付け加えた。
 英国における習慣流産は、妊娠20週未満における連続3回以上の流産と定義されているが、同国では、カップル50組のうち約1組(2%)が習慣流産を経験している。
 研究チームは、精液に見られる遺伝子損傷は、活性酸素が原因となっている可能性があるとみている。活性酸素は精液の中で形成され、細菌感染を防ぐ働きを持つが、高濃度になると場合によっては悪影響を及ぼす。研究結果からは、流産を経験したパートナーの男性の精液は活性酸素の量が対象群に比べ4倍多かったと報告している。
 研究チームは現在、活性酸素の発生を抑制して妊娠を継続させることを目指し、活性酸素を高濃度にする原因を調査しているが、活性酸素は何らかの細菌感染後に過剰発生するのではないかと推測している。
 今研究では「実験参加者の中に感染症を発症中の男性はいなかったが、精子をつくる前立腺内に前にかかった感染症の細菌が残っていた可能性はある」「これが活性酸素の継続的な高濃度につながっているのかもしれない」可能性を指摘。また「精子の健康状態が流産に重要な役割を果たしており、女性だけに原因があるわけではない」と言っている。「われわれは、習慣流産はカップル双方に原因があるとの認識を持っている。問題の原因を明確に突き止め、より確実に健康な赤ちゃんの出産につなげる方法を探し出したい」として研究を続けている。
 今回の研究から、流産を経験した男性パートナーは対象より年齢がやや高い傾向(対象は平均30歳だったのに対し流産グループは平均37歳)があり、やや太り過ぎの傾向もあったという。


 昔は、特に日本では、不妊と言えば女性に原因があるという、既成概念があったと思います。最近では不妊症の原因は、男女ほぼ同じという事実が、だいたい浸透してきているのではないでしょうか。
 しかし、流産を繰り返す不育となると、話は違います。やはり、多くの原因は女性側にあるのでは、というのがいまだに一般的だと思います。今回の発表は、不育にも男性因子があるのではというものです。
 男性パートナーも健康に留意する必要がありそうです。私も「顕微授精になるから問題ないですよ」とは言わずに、男性にも食事指導や運動習慣をつけてもらうよう指導するようにします。

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 この連休の1月12日ー13日に広島文化交流会館において第24回日本臨床エンブリオロジスト学会が開催されました。この会は臨床エンブリオロジストの皆さんが設立された会で、体外受精の技術を高めたり、その基礎となる生物学を学んだり、また患者様の気持ちに寄り添うようなテーマを選んだりしています。
 私が、アメリカの胚培養士指導者(HCLD)の認定を持つ唯一の日本人であるため、帰国した翌年からこの会の顧問をしています。臨床エンブリオロジスト/胚培養士の地位の向上のため頑張っています。

 今回は広島県立病院の生殖センターの臨床エンブリオロジストである佐藤景子さんを会長として開かれました。メインテーマは「医療者として進むべき道」でした。このようなテーマにした理由は、臨床エンブリオロジスト自体がはあまり患者様に何者であるか知られていないので、生殖医療の要を担う存在として「培養室の中だけの隠れた存在ではなく、生殖医療をになうものとしての責任と覚悟をもって生きよう」という決意を新たにするために決められたものだとわたしは思っています。

 今回の学会では、例年と同様に基礎生物学や培養技術の話もあったのですが、特徴として、今回の講演者には、不妊治療の患者様やダウン症のお子さんを持たれている方が含まれていた点です。
 まずは、朝日新聞の現役記者で不妊治療経験者の高橋美佐子さんがお話をされました。その中で、不妊治療の医師の心無い話が、治療中断のひとつの原因になったと話されていました。平成家族の記事の「子供がいない家族」の中に書かれているそうなので、一読されてもいいと思います。
 もうひとつ、印象に残ったのが藤山節子さんの「ダウン症のある娘の母として」というお話しでした。この方のお話は、人の幸せの概念を変えるものでした。この方は日本ダウン症協会”えんぜるふぃっしゅ”という会をされていますので、関心のある方はNet検索いただければと思います。
 このお二人のお話しから、人の幸せにはそれぞれの形のあることが分かります。

 皆さん、臨床エンブリオロジストって何をする人かご存知ですか?臨床エンブリオロジストまたは胚培養士と呼ばれます。体外受精の時に、精子や卵子、受精卵の培養、それらの凍結などを担当する、体外受精にはなくてはならないどころか、体外受精の心臓部を動かしている方たちです。
 ところが、臨床エンブリオロジスト/胚培養士はヒトの胚などを扱うにもかかわらず国家資格ではありません。血液検査をする臨床検査技師は国家資格です。もちろん医師や看護師も国家資格です。美容師や理容師も国家資格です。でも、人の胚、すなわち命を扱う臨床エンブリオロジスト/胚培養士は、日本で体外受精が始まって30年以上も経過するのに、いまだ国家資格になっていないという奇妙な状況にあります。
 わたしは日本に帰ってから20年間、臨床エンブリオロジスト/胚培養士が国家資格となるよう努力しています。体外受精を受けておられる患者様方は、どうか臨床エンブリオロジスト/胚培養士が国家資格となるよう応援していただきたいと思います。それと同時に、治療を受けられるとき、臨床エンブリオロジスト/胚培養士と話をするチャンスがあれば、どうか彼らにも嬉しい言葉をお掛けいただければと思います。お願いいたします。

■日本臨床エンブリオロジスト学会
http://embryologist.jp/special/?id=6440

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出生前検査の実施施設 要件緩和で増加検討へ
2019年1月10日 (本日)NHKおはよう日本のニュースで新出生前診断についての報道がありました。

内容の要約は以下のようなものです。
 生まれる前の胎児に染色体の異常がないか妊婦の血液で判定する新型出生前検査について、日本産科婦人科学会は検査を実施する施設を増やすため施設の要件を緩和する方向で、学会の常務理事会で検討することになりました。新型出生前検査は、妊婦の血液を分析して生まれる前の胎児にダウン症など3つのタイプの染色体異常があるか判定する検査です。
 検査は、産婦人科と小児科の両方の専門医がそれぞれ常勤することなどを要件として認定された国内の92の施設で行われていますが、法律上の罰則がないため、認定を受けずに検査を実施する医療機関があり、日本産科婦人科学会は、こうした施設の中には検査結果が十分に説明されないなどの問題があると指摘していました。
 こうした中、学会は、妊婦のニーズに応えるために認定施設を増やす必要があるとして、これまでの認定施設のほかに、産婦人科の医師しか常勤していない医療機関でも、学会が行う研修を修了するなど、一定の条件のもと、検査を実施できるようにする案を学会の常務理事会で検討することになりました。
 新型出生前検査とは、妊婦の血液を分析しておなかの中の胎児にダウン症のほか、18トリソミー、13トリソミーと呼ばれる3つのタイプの染色体の異常があるかを検査します。
国内では平成25年から始まり、去年7月の段階で日本医学会が認定する92の施設で実施していて、去年9月までに認定施設での検査の件数は6万件以上に上っています。
 新型出生前検査では、採血による検査のため、身体的な影響が小さいという特徴がある一方、「陽性」と判定された場合でも診断を確定させるためには羊水検査などが必要となります。また、検査の結果によっては妊娠の継続や中断を選択することとなり、妊婦やその家族が正確で十分な情報を得て、みずから意志決定ができるよう、適切なカウンセリングを検査前後に受けることが大切だとされています。
 その一方で、法律上の罰則がないため、認定を受けないまま検査を実施する施設も少なくとも15以上あるとされ、学会では、こうした施設の中には、十分なカウンセリングが行われないケースがあるなどの問題を指摘しています。

 新出生前診断はNIPTと略称で呼ばれることがあります。ご存知の方も多いと思うのですが、この検査が受精卵着床前スクリーニング(PGT-A:旧呼称PGS)の実施を求めるきっかけとなった検査でもあります。
 新出生前検査は妊婦さんの採血のみで胎児の染色体異常を高い確率で見つけられるため、海外ではほぼ全員の妊婦に実施されています。ところが日本では臨床研究と称して一部の医療機関(現在は92施設)でしかできません。これはほとんど大都市の施設です。ですから、採血のみで行える検査なのに、地方の方は大都市まで足を運ばなくてはならず、時期を逸してしまうこともあります。学会は遺伝カウンセリングを要件としていますが、年間1万件近くおこなわれていますので、現実にはどの程度の遺伝カウンセリングがおこなわれているかも明らかではありません。
 このような状況のため、一部の医療機関では学会の承認を受けずに検査を実施しています。検査に異常が出た場合に遺伝カウンセリングを受けて頂くということになっているようです。このような方式が良いか悪いかは別にして、日本では学会が権威を振りかざして、海外では通常の検査として行われているものを、認可制としています。この検査は結果によっては中絶を伴いますので、妊娠の11週ぐらいに受けなくてはなりません。現在の状況では、妊娠の初期にこの検査を受けたいという妊婦さんの検査を受けたいという権利を損なっていると思います。
 今回、実施施設の拡大を検討するということですが、拡大の検討ではなく実施施設を登録制として検査結果の報告を義務付ける方がいいのではと思います。こうすることで日本全体のデータが得られることとなり、今後の周産期医療にも活用できると思います。いつまでも検討と言っている時ではないと思います。
 学会は権威を振りかざすことを止め、患者さんに寄り添った体制を構築すべきだと思います。受精卵着床前スクリーニング(PGT-A)でも同様で、海外で検査として行われていることが、いまだに日本で行えないどころか、日本で実施すれば懲罰を与えるというような、前時代的なことがされています。

 何度も言うようですが、私は、日本産科婦人科学会が患者様に寄り添った産婦人科医療を実践する旗手となってほしいと願っています。

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