不妊治療病院の院長 福田愛作のブログ

IVF大阪クリニックは不妊治療専門クリニックです。「心と身体を癒す医療」をテーマとしています。

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大阪北部地震

6月18日の朝は大阪近辺の方は驚かれたと思います。
 私は、その日の朝いつも通り7時過ぎにクリニックに到着し、自分の部屋でその日に来院される患者様の診療記録をチェックしていました。すると8時前に突然地震を感じました。すぐに終わるかと思ったところ、揺れがますます激しくなり部屋の棚が倒れるのではと、立ち上がって押さえたところで揺れが収まりました。
まず、インキュベーター(胚の培養器)の患者様の胚に影響はないかと、すぐに既に院内に到着している培養士にききましたところ、まったく問題ないとのことで、ほっとしました。幸い、院内ではファイルや書籍の落下もありませんでした。職員の到着や患者様の来院時間に多少の遅れはありましたが、採卵や胚移植は予定通りに実施することが出来ました。
 今回の地震は、私にとっては人生で最大のものでした。大阪の人は意外に冷静で「阪神大震災の時に比べれば、そんなに強くはなかったよ」など神戸の地震の経験から、それほどの恐怖は感じていないようでした。阪神大震災の時に私は関西に居なかったので、今回以上の地震を体験していませんでした。

 災害は忘れた頃にやって来る。とはよく言ったものだと思います。今回の地震では、体外受精関係の、培養施設や、その他の器具類、などなど全く何も起こりませんでしたが、この機会を捉えて、培養中の胚や凍結胚の安全対策を更に強化したいと思っています。
 
 当院に凍結胚や培養中の胚、また凍結卵子や精子をお預けの皆様、地震で全く影響を受けておりませんので、どうかご安心ください。ブログにこの件を書くのが遅くなり申し訳ありませんでした。

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6月始めの新聞に出生数過去最低との報道が一斉に出ました。
以下は、ある新聞に出た記事です。
 厚生労働省が1日発表した人口動態統計によると、2017年に生まれた子どもの数(出生数)は前年よりも3万人余り少ない94万6060人となり、過去最少を更新した。一人の女性が生涯に産む子どもの数にあたる合計特殊出生率は1.43と2年連続で低下した。全国で最も出生率が低い東京都はさらに下げており、仕事と育児の両立環境に課題を抱えていることが浮き彫りになった。
 出生数は2年連続の100万人割れ。3万人超も減るのは12年ぶりで、今年に入っても減少が続いている。これまでで最も出生数が多かった1949年は269万人が生まれたが、17年はこの3割強にとどまった。
 出生率は前年に比べて0.01ポイント下がった。05年に最低の1.26を記録してから緩やかに回復してきたが、ここ数年は1.4台前半で頭打ちの状態が続く。
 出生率がほぼ横ばい圏だったのに出生数が大きく減ったのは、女性の人口そのものが減っているためだ。出産適齢期とされる15〜49歳の女性は約2498万人となり、前年に比べ1.3%減った。このうち子どもの8割を産んでいる25〜39歳は2.5%減った。
 第2次ベビーブームの1971〜74年に生まれた「団塊ジュニア」と呼ばれる人口が多い世代が40歳代半ばになり、出産がピークアウトしてきたことも響いている。

 晩婚・晩産化の影響も大きい。第1子を産む女性の平均年齢は30.7歳と過去最高の水準で高止まりしている。第1子の出産年齢が上がると第2子以降の出産は減る傾向にある。
 子どもを出産した女性を年齢階層別にみると、最も多かったのは30〜34歳。16年までは母が40歳以上の出生数は前年に比べて増えていたが、17年には40〜44歳も減少に転じた。母が45歳以上の出生数はなお増えたものの、1511人と全体からみれば少ない。

 出生率にも晩産化の傾向がみてとれる。女性の年齢階級別に合計特殊出生率をみると、35歳以上で上がった一方、34歳以下は軒並み下がった。
 子どもを欲しいと考える夫婦らの希望がすべてかなった場合の出生率(希望出生率)は1.8になると政府は推計している。実際の出生率がこの水準を大きく下回るのは、出産・育児と仕事を両立しにくい環境が影響しているとみられる。

一部割愛

 出生数から死亡数を差し引いた人口の自然減は39万4373人で、過去最大の減少幅だった。出生率が改善したとしても人口減は当面続く。公的医療や年金などの社会保障制度などは、人口減を前提にした制度への見直しが避けられない。


 この2017年の94万人を2015年に体外受精で生まれた子供の数5万人で割ってみると18.8人に一人は体外受精で生まれた子供となります。5万人は2015年の数字ですから、2017年の体外受精児はもっと増加していると思いますので、体外受精妊娠の出生児増加に対する貢献度も上昇していると思われます。政府も不妊治療に対する理解をもっと示してほしいと思います。

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職場で好かれる人と嫌われる人の特徴を書いた文章を読みました。まさに患者様や職員に好かれる医者とそうでない医者だと感じましたので、皆様に見て頂きたいと思います。
1. 気分にムラがある人、いつも安定している人
嫌われる人は、気分にムラがある。
機嫌の悪い時に相談を持ちかけたり、仕事を頼んだりすると、無愛想な態度をとられたり、怒鳴られることもある。周囲の人たちは、不快な思いをしたくないために、その人が「今は陰なのか陽なのか」についていつも気を遣っている。
好かれる人は、気分にムラがなくいつも安定している。
どれほど気持ちが落ち込んでいようと、何かに苛立っていようと、決してそれを表に出すことはない。プロ意識が高く、「プロとはそういうものだ」と思っている。私も同感です。
 患者様から費用をいただいて診察しているのですから当然だと思います。
2. 大事な連絡を他人にさせる人、言いにくいことほど自分で言える人
嫌われる人は、大事な連絡を他人にさせる。
言いにくいことは直接自分で言わない。不平を言われたり、プライドを傷つけられるのが怖いので、言いにくいことほど部下に言わせたり、メールで済ませようとする。これは私にとっても耳が痛いです。
好かれる人は、言いにくいことほど自分で言う。
大事なことは直接顔を合わせて言わないとちゃんと伝わらないと思っている。他人に連絡を任せると、意図が正確に伝わらないリスクがあると思っている。
 ですから私は患者様の紹介の場合でもできるだけ自分で紹介医に直接電話連絡するようにしています。
3. 自分の時間を大事にする人、相手の時間を大事にする人
嫌われる人は、自分の時間を一番大事にする。
自分のスケジュールに相手が合わせるのが当然と思っている。自分のやりたい時間にやりたい仕事をやるので、一緒に仕事をする人はいつもその人のペースに合わせている。
好かれる人は、自分の時間より相手の時間を大事にする。
誰かに手伝ってもらわないとできない仕事は、「相手の時間を奪う仕事」と認識している。だから相手の都合の良い時間をきいて、それに自分のスケジュールを合わせる。
 このようにできるよう努力します。
4. 部下に厳しい人、部下を思いやれる人
嫌われる人は、後輩に異常に厳しい。
部下を厳しく叱ることが、自分の能力を周囲に示せるチャンスと思っている。部下を厳しく指導することで、指導力を評価されたいと願っている。
部下を厳しくしかるほどの自信はありません。
好かれる人は、部下を思いやることができる。
自分の経験から、部下には同じような辛い思いをさせてはいけないと思っている。部下を厳しく叱るより、自分ならどうするかを背中で示したいと思っている。
 私は背中で示せるほど偉くはないですが、すべき方針を常に示すように努力はしています。
5. 自己評価が高い人、謙虚で馬鹿になれる人
嫌われる人は、自己評価が異常に高い。
無根拠に自分の能力の高さを信じていて、ミスは他人のせいにする。自分でなくてもできる仕事だと思えば、すぐに部下に押し付ける。いつも褒めてもらいたいと思っている。
プライドが高いため、周囲の人はなるべくそのプライドを傷つけないようにいつも気を配っている。
 このような人たちは本当によくできる人も多いと思います。私の場合は、自己評価が高くないので、なりたくてもこうはなれません。
好かれる人は、謙虚で馬鹿になれる。
自分より能力が高い人を無数に挙げることができる。よって人を褒めるのが上手い。ミスをしても正直に話し、自分の能力が足りなかったことを素直に認める。
 多くの方が自分より能力の高い人と知っていますので、謙虚というよりは正当な評価に基づいて行動しているだけです。

私が患者様や職場で嫌われている人か好かれている人かは分かりませんが、好かれる人になるようこの文章を参考に努力したいと思います。でもいい文章ですね。身につまされます。

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 常々PGS(最近はPGT-Aと呼ばれています)を日本ではどうして早く解禁しないのか、と主張しているのですが、海外の生殖医療現場の実情を知ってもらえばその理由が分かると思います。
 まず新型出生前診断(NIPTとも呼ばれます)は母親の血液から胎児の染色体異常を検査するテストです。日本では日本産科婦人科学会の規制があり、原則35歳以上の妊婦しか受けられません。また実施施設も学会の定めた施設でしかできません。ですから地方都市で近くに実施施設が無ければ、認定施設まで行かなくてはならず時機を逸したり、現実には受診できなかったりすることがあります。認定施設でなくても実施することは簡単です。実際にすることは採血だけです。事前の遺伝カウンセリングが義務付けられていますが、どの程度実施されているかは定かではありません。重要なのは、異常もしくは変異のある結果が出た場合だと思います。そのような場面では遺伝カウンセリングが必要だと思います。
 アメリカでは妊娠した場合、遺伝カウンセリングを前提とせずほぼ全例に新型出生前診断を実施しています。そして異常所見が出た場合にのみ遺伝カウンセリングを行っています。
 どうも日本では遺伝カウンセリングを実施できることを施設の格付けに使っているような気がします。遺伝カウンセリングはあくまでも自己決定する時の手助けをするものであり、検査など患者様が自由意思で受けるのを束縛するために用いるべきではないと思います。新型出生前診断を受けるかどうかは、患者様の自由意思でいいと思います。費用の掛かるものですから、もちろん全例に強要するものでもありません。
 日本でもBRCA遺伝子のように、リスクのある場合には身体にメスを入れることさえ許容する時代になっています。このような時代にカップルで妊娠した赤ちゃんの正常異常を簡単に検査することを強硬に規制する根拠が分かりません。中絶を違法とするアメリカですら通常検査として新型出生前検査が行われているのですから、母体保護法のもと合法的に中絶が可能な日本では、新型出生前診断を実施可能なすべての産婦人科で行ってよいのではないでしょうか。もちろん異常所見や変異の見られた場合には遺伝カウンセリングが受けられる体制を整えておくことは言うまでもありません。アメリカの妊娠初期の管理を見て感じたことを書いてみました。

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食事と閉経年齢

食事の内容が女性の閉経の時期を左右する可能性があることが、新たな英国の研究で示されたとのことです。炭水化物の摂取量が多い人は閉経が早く始まる傾向があり、青魚や豆類を多く取る人は閉経が遅いようです。3万5,000人以上の中年期の女性を対象に食事とがんの関連性を調査しているイギリスの研究で、自然閉経を経験した女性を調べた研究結果です。以下のような報告です。
 今回の研究では、英イングランドとスコットランド、ウェールズに住む40〜65歳の女性を対象に、食物摂取頻度調査票を用いて217種類の食品の摂取パターンを調べた。自然閉経の定義は、少なくとも12カ月連続して月経周期が停止している状態とした。約1万4,000人の女性を4年間追跡した結果、914人が自然閉経を迎えた。閉経開始の年齢は平均で51歳であったが、白米やパスタなどの精製炭水化物の摂取量が1日あたり1人前増えるごとに閉経が1.5年早まった。一方、青魚と豆類の摂取量が増えるごとにそれぞれ3.3年および0.9年閉経が遅くなり、ビタミンB6と亜鉛の摂取も閉経を遅らせることが分かった。
 また、研究ではベジタリアンの女性は肉類をよく食べる女性に比べ、閉経が約1年早かったが、その一方で肉類をよく食べる女性でもポテトチップスやプレッツェル、ピーナッツなどのスナック類をよく食べる人は、そうでない人に比べて閉経が2年早いことも明らかになった。しかし、食品と閉経の関係を詳しく分類するには、さらに研究を重ねる必要がある。
 米ワシントン大学セントルイス校Diekman氏は「閉経年齢には遺伝の影響もあり、食品は一つの因子にすぎない」と話す一方、今回の研究は「動物性タンパク質から植物性のタンパク質を中心とした食事へ切り替えることが健康全般のために重要である理由を示すものだ」と述べている。米テキサス大学サウスウエスタン医学センターのSandon氏もこれに同意し、女性は健康のためにも魚や豆類の摂取量を増やす方がよいと助言している。

 要約すれば健康的な食事内容、和食のような食事がよさそうですが、を摂取していると閉経年齢が遅れるとのことです。裏を返せば、健康的な食事をしている方が生殖能力が長く保たれる、すなわち妊娠しやすいともいえると思います。みなさん、健康的な食事、即ち和食に近い食事と間食を控えることが、妊娠にとっても大切かもしれませんね。

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