不妊治療病院の院長 福田愛作のブログ

IVF大阪クリニックは不妊治療専門クリニックです。「心と身体を癒す医療」をテーマとしています。

全体表示

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全60ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 次のページ ]

経腟超音波検査の意義

経腟超音波検査検査、みなさま外来でいつも受けておられる検査です。
実は、超音波検査って、意外と新しいのですよ。

 お腹の上から胎児を見る超音波検査が始まったのは意外と新しいのですよ。
1980年ごろから(昭和55年)外来で普通に使われるようになりました。ですから1980年以前のお生まれの方(40歳以上)の方は自分の小さい頃の超音波の写真を持たれていません。逆に1980年代生まれの方からは、母子手帳に皆様がお母さまのお腹の中におられた時の超音波の写真が挟まれているのではないでしょうか。いちどチェックしてみてください。

 1985年ぐらいになると、お腹の中の赤ちゃんの超音波画像をビデオの動画で記録して、妊婦さんにお渡しするというのが流行りだしました。ですから現在30歳ぐらいの方からは、あなたがお母さまの子宮の中におられた時の動画のビデオを,お母さまがお持ちかもしれません。いちど聞いてみてください。

 経腟超音波が実際に外来で使えるようになったのは1990年ぐらいだと思います。1985年にヨーロッパで開発されました。ですから私が京大病院で体外受精をやっていた時(1987年ごろ)は経腹超音波で卵胞計測をしていましたので、患者様にはおしっこを我慢して超音波検査に来ていただいていました。もちろん、そのころの採卵は腹腔鏡で行われていました。

経腟超音波のプローベ(膣の中に入れる管のような装置)を私が1989年に京都南逓信病院で使い始めたのが、京都では初めてだったと思います。

 経腟超音波の登場で産婦人科医療は完全に変わりました。今までは内診ですべてを行っていたのですが、経腟超音波でお腹の中が手に取るようにわかるようになったのです。

 私の外来を受診された方は分かると思うのですが、わたしが超音波検査をするときには、患者様のお腹の中の状態を超音波の画像をお示ししながら、こまかく説明しています。そうすることで、患者様も自分のお腹の中の状態を理解され、こちらからの治療の提案に対する、判断もしやすくなると思います。

 経腟超音波の歴史は新しいのですが、その効果は絶大です。ただ、超音波も使い手がうまければ多くの情報を得られますが、丁寧に観察しなければ、大切な情報を逃してしまうことになります。

 みなさまも、超音波検査を受けられているときには、疑問点があれば医師にご遠慮なくご質問ください。

開く コメント(0)

第1回大阪東部地域がん・生殖医療連携会議セミナー
大変多くの方にご参加いただきました。

関西医大岡田教授、大阪市立大学古山教授、近畿大学辻講師、
大阪日赤、日生病院、北野病院、東大阪市立総合医療センター、八尾市立総合医療センター、近畿大学奈良病院、大和高田市立病院、大和郡山病院、関西医大総合医療センター、大阪医療センター、奈良県立医科大学、大阪国際がんセンターなど(思い出せる範囲で書きました)多くのがん治療施設ならびに生殖クリニックからの参加がありました。


各病院の外科、乳腺外科、整形外科など主要を扱う先生方と顔の見える関係になれたことが、最も大きな収穫になったと思っています。がん生殖の輪が広がることを楽しみにしています。

 今後、がん生殖が忘れ去られないよう、お一人でも多くのがんサバイバーの妊孕性が温存されるよう、がん治療施設と協力して頑張ります。本日は、ご参加ありがとうございました。

開く コメント(0)

本日、第1回大阪東部地域がん・生殖医療連携会議セミナーの開催です。

すでに50名の参加が決まっています。ありがとうございます。

お一人でも多くのがんサバイバーに福音があることをお祈りして。

開く コメント(0)

当院が主催する第1回大阪東部地域がん・生殖医療連携会議セミナーの開催がこの土曜日になりました。
5月25日午後4時から当院三階のオアシスで開催いたします。


 すでに50名近い参加申込者があります。この会の趣旨は、私が池江璃花子選手の白血病報道をきっかけとして、がん生殖が社会、むしろ医療界に浸透しているかが心配となり、より多くのがん患者様の妊孕性が保たれますように、との願いから開催することとしました。
 当院は看護部が主体となり5年以上前からがん生殖に積極的に取り組んでおり、他施設にまで出張講義に出掛けていました。旧大阪成人病センターからは多くの患者様が来られていましたし、がん治療後に凍結胚でお二人のお子様を妊娠出産された方もおられます。当院では、そのような患者様のために、妊孕性温存チーム、の体制を構築し、可能な限りチームメンバーの一人が常に看護を担当するようにしています。

 ずっと我々は妊孕性温存治療に力を入れているのですが、大阪東部、特に東大阪や奈良北西部ではこのような取り組みをしているところは、ほとんどありません。そこで、当院近隣の医療機関にお声を掛け、一人でも多くのがん治療の患者様に、妊孕性温存の機会を逃していただかないようにと考え、この会を開くこととなりました。今からでも参加したいと思われる医療関係者の方はご連絡ください。あと数人は入場可能ですので。

開く コメント(0)

採卵の上手い、下手

採卵が”上手い”とか”下手”というのはあるのでしょうか、とよく聞かれます。

「結果良ければすべて良し」で患者様が考えていた数の卵が取れれば、患者様は採卵はうまく行ったと思われます。事前に予想された数の卵子が取れれば、まず上手い採卵と言ってよいと思います。
それに何より、安全に終わることが何よりです。

採卵の原則は
 安全に行う
 痛くない
 早く終わる
 確実に採る
 出血は少なく
これがすべてだと思います。

 もう一つ大切なのは「場所が悪いため採れない」という理由で採れないということは、当院ではありません。他の施設で採れないような位置に卵巣があっても、当院では普通に腟から採卵できます。
 そこには様々のノウハウが含まれています。
当院では、子宮の裏でも、子宮の先でも、膀胱の裏でも、腸の裏でも、必ず膣から普通に採卵します。
 具体的には書きませんが、その神髄は、何としても目的の卵子を採ろうとする強い意志、卵子の数が多いほど結果が良い、という事実に基づいた信念を持つことだと思っています。施設によっては、小さな卵胞から卵子が採れてもよい卵子ではないから意味が無い、と言われる医師もおられますが、わたしは小さな卵胞から成熟卵が取れ立派に受精した経験もありますので、見える限りのすべての卵胞を穿刺しています。これも採卵が上手のひとつの条件だと思っています。取れなかった卵胞を、あたかも最初から取らなかった、ということはフェアではないと思います。
 もうひとつ私が当院の医師に、言ってはいけないことと言っているのは「空胞でした」という言葉です。患者様には「卵が採れませんでした」と言いなさいと指導しています。わたしは、空胞などという卵胞は無いと確信しています。ただ、何らかの理由で卵子が採れないということは十分にあり得ます。そこには様々な原因が考えられますから、それを患者様にちゃんと説明すればいいわけです。取れなかったからと言って、患者様から「どうしてなのですか?」との質問を避けるため「空胞でした」と訳の分からない言葉で逃げるのは、よくないと思いEmpty follicle syndromeという言葉はあります。これは卵子が極端に少ししか取れないか、全く採れない場合に使いますが、それなりの理由があり採れなかった症例であり、最初から卵胞の中に卵子が無かった(空胞)わけではありません。空胞というような言葉を使って弁解を必要とする採卵は、私から言わせれば、下手な採卵と言わざるを得ません。やはり医療者はいつも患者様の立場に立って物を考えるべきです。採れなかった場合は、その理由をきちんと説明する必要があります。ごまかしてはいけません。

 もちろん使う針の太さや硬さ、卵胞のどの位置に針を刺すか、卵胞内での針の位置と動き、卵胞吸引中の注意点、針を身体から抜くときの注意点、さまざまなポイントに注意を払った採卵が、いわゆる上手い採卵だと思います。上手い採卵で採ってもらった患者様は、きっと採卵後にはすがすがしい気持ちになられていると思います。

 上手い、下手、などという主観に基づいた話をしましたので、不愉快に感じられる方もおられるかもしれませんが、これはあくまで私が個人的に考えている基準ですのでご容赦ください。

開く コメント(2)

全60ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 次のページ ]


.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事